雨上がりの午後

Chapter 79 遊園地にて−後編−

written by Moonstone


 昼食を食べた後、俺と晶子は再びアトラクション巡りをした。
この新京フレンドパーク、思いの外広くてアトラクションも豊富。自分の通う大学の近辺にこんなスポットがあったなんて本当に意外だ。
まあ、晶子が居なかったら此処に来ることはなかっただろう。
宮城の短大が休みの土日は俺はバイトだから、一日フルに遊ぶなんて出来なかっただろうし。
 流石に広大な敷地を歩き回るのは疲れるので、俺と晶子は近くのベンチで一休みすることにした。
ベンチに腰掛けてオレンジジュースを飲む。ストローを使うのは鬱陶しいから、俺は細かい氷と一緒に直接口に運ぶことにした。
 すると、晶子も同じくストローを使わずに氷と共に直接飲み始めた。
ちょっと驚いたが、ティータームで後片付けの時に残りの紅茶を一気飲みするところを時々見ているから、俺は幻滅したりはしない。
第一、ペットボトルでは直接飲むのにストローが付いていたらそれを使わなきゃならないなんて法律はない。

「・・・驚かないんですか?」
「何を?」
「私がストローを使わないで氷と一緒に飲むこと。」
「ああ何だ、そのことか。最初はちょっと驚いたけど、別に気にならないよ。女だからストローを使うべき、なんて言うつもりは毛頭無いし、
それにこういう氷がある飲み物は、氷と一緒に飲んだ方が今日みたいな暑い日は気持ちが良いだろう?まあ、俺の個人的な考えだけど。」
「・・・やっぱり祐司さんは見た目で全てを決めつけない人なんですね。」
「ん?」
「こういう時にこう言うのも何ですけど・・・伊東さんは凄く意外に思ったんです。見た目から想像するにストローを使ってゆっくり飲む、って
思い込んでたみたいで・・・。」
「智一はああ見えて結構ロマンチストだからな。清楚な深窓のお嬢様を晶子にイメージしてたんだろう。ま、それも見た目で決め付けていたことには
変わりはないけどな。」
「やっぱり祐司さんと来れて良かった・・・。」

 晶子は心底嬉しそうに微笑む。余程言い寄られるのが嫌だったんだろうな。
見た目で決め付けられるのは、良い場合は窮屈だし、悪い場合は不当に思うだけ、ってわけか。俺もそれは分からないでもない。

「祐司さんって、意外に女の人にモテたんじゃないですか?」
「いや、その逆。連戦連敗さ。ようやく手にした初勝利もあえなく幻になっちまったし・・・。」
「祐司さんが目をつけた女の人って、余程人を見る目がなかったんですね。こんなに思いやりがあって真面目で誠実な人なのに・・・。」
「褒め過ぎ褒め過ぎ。褒めたって何も出ないぞ。」
「いいえ。絶対人を見る目がなかったんですよ。接してみれば分かることなのに・・・。その女の人達も見た目で何もかも決めつけるタイプだったんですよ。」
「まあ、見た目はこのとおりショボいからな。仕方ないさ。」
「あ、御免なさい。そういうつもりで言ったんじゃ・・・。」
「いや、分かってるから良いよ。それより今、俺を高く評価してくれる存在が傍に居るから、それで十分。」

 ルックスが特別良いわけじゃない。背も高い方じゃない。
自分の勲章になりそうもない、多少人より成績が良い程度だった男を彼氏にしたいとはそうそう思わないだろう。そう思われても仕方がない。
晶子の言葉を借りれば、見た目で全てを決め付ける人間の方が圧倒的に多いんだろうから。
 晶子も俺が兄に似ているという理由で追い駆け始めた。そういう意味では晶子も見た目で俺を追うと決めたと言って良いだろう。
でも晶子は、俺が兄と違うことを知って俺から離れることはなかった。
俺の中身を−俺自身は晶子のあげた「長所」を全然意識してなかったが−見て俺への気持ちを変えた。
兄にそっくりな男から好きな男へと・・・。
 俺は幸運の女神にそっぽを向かれているのか見守られているのか、よく分からない。
永遠に続くと思っていた宮城との関係は、双方の思いのすれ違いがあったとは言え、電話を会して呆気なく崩壊した。
そして自分の兄に似ているという理由で晶子に追い駆けられるようになった。
でもそれが始まりになって、今の俺と晶子の関係がある。
本当に未来の賽なんてどう転ぶか分からないもんだ。

「それに変な気を使ったりしなくて良いから、気軽で良いよ。」
「変な気?」
「ほら、食事はこういう場所じゃなきゃ駄目とか、服装はこうしなきゃ駄目だとか、晶子はそういうことをあんまり気にしないタイプだから、
こうして遊園地で遊んだり話をしたりすることに集中出来るだろ?普段着付き合いっていうか・・・自分を取り繕ったり装ったりする必要がない
付き合いが出来るから良いんだ。」
「それは私も同じですよ。服を選んだりアクセサリーに凝ったりしなくて良いから、一緒に居られることそのものを楽しめるんです。
それが本当に気軽で幸せで・・・。祐司さんと私って、似た者同士ですね。」
「まさか、俺に似たタイプの彼女が出来るなんて思わなかったな。」
「聞くべきじゃないと思いますけど・・・宮城さんはそうじゃなかったんですか?」
「割とこだわるタイプだった。デートなんだからもうちょっとお洒落に気を使ってよ、って言われたこともある。まあ、それも最初のうちだけだったけどな。
多分諦めたんだと思う。」
「そうですか・・・。」
「ま、それも所詮思い出。今、こうして晶子と飾り気なしで一緒に居られることが幸せだよ。この幸せを大切にしたい。今思うのはそれだけさ。」
「私も。」

 晶子は笑顔で俺の肩に凭れてくる。俺は思わず晶子の肩を抱く。本当に和やかで幸せだ。
辛い出来事も未来に生きてくるなら、経験しておくべきなのかもしれない。
今が幸せだからそう思うだけなのかもしれないが。

 夏空に浮かぶ光の球がかなり西に傾いた頃、俺と晶子は観覧車へ向かった。
ひととおりのアトラクションを楽しんだ後、俺が観覧車に乗ろうか、と持ち掛けたら晶子は二つ返事で承諾した。
 観覧車への乗降口には行列が出来ていた。その大半がカップルだ。
夕暮れ時にはまだ早いとは言え、やはりこの大観覧車から見える景色は爽快なんだろう。
行列は今までのアトラクションの中で群を抜いて長い。恐らく2、30分は待たなきゃならないだろう。
 だが、急ぐ理由は何もない。のんびり待っていればいずれ順番は回って来る。観覧車はゆっくりではあるが一定の速度で回っているんだから。
俺は晶子と手を繋いで少しずつ前へ進む行列の中に居る。
 こんな時に何故か思い出すのは宮城とのデートのことだ。
宮城はジェットコースターとかの絶叫ものが好きな一方、観覧車も好きだった。
夕暮れ時を狙って絶叫ものでふらふらになった俺を引っ張って行列に並び、観覧車に乗って茜色に染まる街並みを見るのが大のお気に入りだった。
俺も気を取り直しながら宮城と一緒にあそこがどうだ、とか言って景色を楽しんだもんだ。
 今、俺の隣には宮城じゃなくて晶子が居る。
そういえば・・・晶子は観覧車が好きなんだろうか?それに・・・智一と来た時に乗ったんだろうか?
ちょっと後者が気になる。・・・ちょっとじゃないな。正確に言えば。

「なあ、晶子。」
「何ですか?」
「こんな事聞くのも変だと思うけど・・・前に智一と此処に来た時、観覧車に乗ったのか?」

 俺の問いに晶子は首を横に振って答える。

「乗りませんでした。そもそも此処に居た時間は午前中の2時間くらいだけで、食事は外の高級レストランへ連れていってもらいましたから。
・・・緊張しっぱなしで全然味は分からなかったですけどね。」
「じゃあ、観覧車は初めてなわけか。」
「ええ。伊東さんには失礼ですけど、あの時観覧車に乗る機会がなくて良かったと思ってます。観覧車には好きな人と一緒に乗りたいですから・・・。
なんて、ちょっと乙女チックですね。」
「カップルと観覧車には密接な関係があるからな。短い時間だけど誰にも見られない小さな空間で一緒に居られるから。」
「そうですよね。誰にも見られませんものね。」

 晶子は俺の言葉を待っていたかのように笑顔を浮かべる。晶子も同じ考えだったのか・・・。
智一と一緒に乗ってないことと合わせて、俺も何となく心弾む感じがする。
二人で始めて乗る観覧車・・・。順番が回って来るのが楽しみだ。
 30分ほどして俺と晶子の順番が回ってきた。
カラフルにカラーリングにされた観覧車に、俺が晶子の手を取る形で乗り込む。
ゆっくり斜め上方へ進む中ドアが閉められ、俺と晶子は縦横2mあるかないかの閉鎖空間で二人きりになった。
ゆっくりと上昇して行く中、俺と晶子は向かう合う座席の片側に並んで座り、それぞれ眼下に広がる光景を眺める。
俺が座った方向は林の中に民家が点在する程度で注視するようなものはない。市街地の方を見ている晶子はどうなんだろう?

「祐司さん、見て下さい!大学が見えますよ!」

 晶子が興奮気味に言って窓の外を指差す。
俺は席を立ってドアに向かう形で、晶子が指差す方向を見る。
だだっ広い敷地に点在するマンションのような建物の数々。あれは間違いなく俺と晶子が通う新京大学の全景だ。
歩くとどれくらい時間がかかるか分からない広さを誇る大学の敷地も、此処から見るとミニチュアみたいで何だか面白い。

「文学部はあの辺ですね。祐司さんがいる工学部はどの辺りですか?」
「えっと・・・。生協の六角形の建物から右に、団地みたいに並んでる建物があるだろ?あの辺だよ。」
「ああ、ありますね。建物多いですねー。学科っていくつあるんですか?」
「確か・・・俺がいる電子工学科と電気工学科、機械工学科、分子工学科、建築工学科、情報工学科、微小材料工学科だから、7つか。
定員は全部で1000人以上だって聞いたことがある。」
「へえー。多いんですねー。文学部は、私がいる英文学科、東アジア文学科、現代日本文学科、古代日本文学科、フランス文学科、イタリア文学科、
スペイン文学科、ロシア文学科、欧州文学科の9学科あるんですけど、定員は何処も50くらいですから、全部合わせても500人居るか
居ないかってところですね。」
「ふーん・・・。意外と少ないんだな。もっと居るもんだと思ってた。」
「文学部は3年になったら少数のゼミ形式になりますから、それで丁度良いくらいなんですよ。」
「俺達工学部は3年になった10人から20人くらいずつ2年までの成績と希望で各研究室に仮配属になって、4年になったら3年までの成績と希望で
本配属になるんだ。定員オーバーの場合は成績優先。」
「じゃあ、3年まで油断出来ませんね。」
「まあな。俺は学科での付き合いが少ないから、配属されたい研究室は自分で調べないといけないし、兎に角成績だけはしっかり取っとかないといけないな。
親からは4年分の学費と月10万の仕送りしか用意出来ない、って念押しされてるから、留年なんてもっての外だな。まあ、俺だって留年は御免だけど。」
「バイトして生活費稼いで、音楽のアレンジやデータ作りや練習とかして、その上成績優秀でないと大変なことになるなんて・・・祐司さん、大変ですね。」
「ま、一人暮らしをするって言い出したのも、理系は厳しいっていうことを承知で入試を受けたのも俺自身だからな。それくらいは覚悟の上だよ。」
「無理して身体壊さないで下さいね。祐司さんはこの世に一人しか居ないんですから。」
「ああ、分かってる。前みたいに晶子に余計な手間かけさせたくないしな。」

 俺は元座っていた場所に戻って晶子の肩に手を回す。すると、晶子は俺に凭れかかってくる。
・・・何だかドキドキしてきた。二人きりになるなんて初めてでもないし、珍しくも何ともないのに・・・。
観覧車という場所が普段の時とはまた違う雰囲気を醸し出すんだろうか?
 空が少し黄金色を帯び始めている。もうすぐ夕暮れ時だろう。
夕暮れ時だったらもっと良い雰囲気になれたかもしれないが、今でも十分良い雰囲気だと思う。
晶子の髪から漂って来る甘酸っぱい匂いが鼻を擽(くすぐ)る。
それに加えて意外なほど華奢な身体を抱き寄せていることが、余計な飾り言葉を必要としない気分を作ってくれる。

「何だか・・・別の世界に来たみたい・・・。」
「俺もそう思う・・・。」
「・・・祐司さんと一緒に居られることが何時も以上に幸せに思える・・・。これって、観覧車の魔法かもしれませんね。」
「そうだな・・・。」

 俺と晶子を乗せた観覧車は頂上に達する。遠くに大学や街並みを臨める場所で、俺と晶子は密閉された狭い空間で二人きりになっている。
・・・ますますドキドキしてきた。晶子の言うとおり、観覧車の魔法にかかったんだろうか?
俺の身体に緊張と興奮が沸き上がって来る。緊張が晶子の肩を抱く手に伝わらないように、興奮が妙な言葉を口走らせないように押え込むのが精一杯だ。
 そうしていると、晶子が俺の方を向く。やはり観覧車の魔法にかかったのか、少しとろんとした、それでいて妖艶な雰囲気を漂わせている。
形の良い唇が俺を誘っているように思う。
この唇に自分の唇を重ねたい。そんな思いが急激に頭を擡げて来る。
晶子の少し潤んだ瞳が、躊躇しないで、と俺に嗾(けしか)けているようにすら思う。

「・・・私のこと、どう思ってますか?」
「そんなこと・・・今更聞かなくても分かってるだろ?」
「分かってます。でも・・・聞きたいんです。」
「・・・愛してる・・・。」
「私も・・・愛してます・・・。」
「女って・・・言葉を聞かないと不安になるのか?」
「女の人は・・・愛している人から愛されてるっていう気持ちが自分に注がれていることを確認したがるんですよ・・・。」
「男と女の違いだな・・・。まあ、俺も愛されてるかどうか気になることはあるけど、口にすることは少ないな。」
「女の人の心は男の人よりずっと脆いんです。だから・・・愛されているっていう気持ちを注がれることでそれを補強してるんです。
そうしてないと・・・心が崩れてしまいそうで怖いから・・・。」
「言葉じゃなくて・・・行動じゃ駄目か?」
「え?それって・・・。あっ。」

 俺は晶子をぐいと抱き寄せて、その唇を自分の唇で覆う。俺の右腕に手がかかって力が込められるのを感じる。
満足感と快感に浸っているような鼻息が、俺の頬に周期的に吹きつけられて来る。
 俺は思い切って自分から舌を動かして、晶子の唇を割って口に中に侵入する。
晶子はそれを待っていたかのように大きく口を開けて首を傾ける。そして俺の舌の動きを何の抵抗もなく受ける。
頬にかかる晶子の鼻息が周期を早め、勢いを荒くしてきた。興奮と快感に浸ってるんだろうか?
 暫く晶子の口の中を引っ掻き回してから、俺は舌を引っ込める。晶子からの「反応」に備えるが、数秒待ってもその気配はない。
俺は晶子から口を離す。口と口の間に架かった薄い黄金色の橋を、俺が晶子に軽くキスすることで落とす。
晶子は俺の右腕から手を離さないまま、ゆっくりと目を開ける。
陶酔しきった表情で俺の肩に頭を乗せている。完全に俺に全てを委ねていると言って良い感じだ。

「・・・こういうのじゃ駄目か?愛してるってことを示すには。」
「こういうのも良いです。でも・・・やっぱり言葉が欲しい。」
「・・・。」
「愛してるって言葉の力と重みを祐司さんは良く知ってます。私も分かってるつもりです・・・。だから・・・言葉が欲しい。」

 思えば俺と晶子は互いに、好きだ、とか、愛してる、と面と向かって言ったことが殆どないと思う。
はっきり記憶に残っている場面といえば、晶子が俺に告白した時、それと去年の冬に柳ヶ浦へ訪れた際に、晶子に練習と言われて緊張しながら
言った時くらいだ。
 想い合っているから必要なかったのかもしれない。だけど晶子の言うとおり、もっと言葉に表した方が良いのかもしれない。
女の心は絶えず愛されているっていう気持ちを注がれることで脆い心を補強していると晶子は言ったし、俺は晶子ほどではないにしてもやっぱり、
愛してる、と言われて嬉しくない筈がないだろう。
 愛してる、という言葉の力と重みは良く知っているつもりだ。
少なくとも俺にとっては、ちょっと気に入った女に軽く口に出来る言葉じゃない。
だったら晶子の言うとおり、自分の気持ちを示す言葉、愛してる、をもっと言っても良いんじゃないだろうか?

「・・・正直なかなか言い辛いんだ。照れくさいし、言わなくても気持ちが変わってないことは伝わってると思ってるから・・・。
俺はふられた経験は山ほどあるけどふった経験はないから、その時どんな行動に出るかはよく分からないけど、多分最初に晶子に向けていたような
態度で相手を突き放すと思う。率直に、大嫌いだ、とは言えないと思う。」
「・・・。」
「でも・・・想ってる相手から、愛してる、って言われて嬉しくない筈はないよな。挨拶するみたいに気軽にはなかなか言えないと思うけど、
少しずつでも言葉にしていくようにするよ。それで晶子が安心出来るなら・・・。」
「私も出来るだけ言うようにしますね。言われるのを待っているだけじゃずるいですから。」
「言われるのも・・・何だか照れくさいな。何せそういうのに慣れてないからさ。」
「慣れてない方が良いです。気軽に口にされると、それが気持ちをきちんと映しているのか不安になりますから。」
「難しいもんだな。愛してる、って言葉にするのは。」
「それだけその言葉の力と重みを感じてるって証拠ですよ。」

 だんだんと景色が上がっていく観覧車の中で、俺と晶子は見詰め合う。
残された時間は少ない。だから・・・こういう時こそ・・・言いたい。
照れくさいけど、それを乗り越えなきゃいけない。
自分の気持ちを表すのに加えて、自分の気持ちを確認することでもあるから・・・。

「・・・晶子。・・・愛してる。」
「祐司さん・・・。愛してます・・・。」

 その気になれば言えないことはない。でも公衆の面前ではとても言えないだろう。
やっぱり照れくささが先に出るし、挨拶代わりに言う言葉じゃないと俺は思う。
この言葉を口にする時は、自ずと二人きりの時になるだろうな。
だけど、いざとなったら観客が満員のステージの上でもはっきり言えるようになりたい。それだけ晶子を愛してることを示せると思うから・・・。

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