魔物 about Monsters

1999年11月28日 初版/2005年9月5日 改訂第1版
First Press:November 28th,1999/Revision First Press:September 5th.2005

Written by Moonstone


第6巻 Volume 6
シーサーペント(Sea Serpent)
生命力: 25000
武器: 長い胴体を対称に巻きつけて絞め殺す。
攻撃力: 10000
防具: 鱗はあるがさほど強靭ではない。
防御力: 1000程度と言える。
移動力: 水中では100〜140。陸上では20あれば上等。
属性:
魔術: 魔法は使えない。
魔術攻撃力: 0
魔術効果: その属性上、水や冷は無効化。火や雷が有効。
知力: 闘争心と攻撃本能は突出している。
出現数: 必ず単独。
出現場所: その名が示すとおりもっぱら海。
行動: 獲物を見つけるや、高速で蛇行して絡みつき、猛烈な力で絞め殺す。
所持財宝: 時折犠牲者の所持品が見つかることがある。
召喚魔術の
通称:
ロンド・ウィズ・サーペント
召喚魔術の
効果:
8000程度の物理ダメージ。
解説: 先に紹介したクラーケン同様、海を生計の場としている人間には脅威の存在である。何時来襲するかという不安を共に、来襲した場合の退避策を講じておかなければ、この魔物の餌になる道が待っている。海は人間にとって未知の部分が多い世界だ。人々が安心して船を移動手段として利用出来るようになるには、クラーケンやシーサーペントといった魔物の根絶が不可欠だろう。
グリーンスライム(Green Slime)
生命力: 1500
武器: 包み込んだ獲物を消化する消化液
攻撃力: 1500程度。
防具: スライムの1種だけに、その粘性たっぷりの肉体は健在である。
防御力: 武器に対しては無限大。
移動力: 20程度。
属性:
魔術: 使えない。
魔術攻撃力: 0
魔術効果: スライムの類に漏れず、水系、雷系、風系、光系、破壊系は効かない。火系や暗黒系が有効。
知力: 獲物を知覚したら近づいて包み込もうとする。それは本能に基づくもので知性は感じられない。
出現数: 1〜10
出現場所: 洞窟など湿気が多い場所。
行動:
所持財宝: 時折犠牲者の所持品が体内から見つかることがある。
召喚魔術の
通称:
グリーン・エンブレイス
召喚魔術の
効果:
1000程度の物理ダメージ
解説: 先に紹介したスライムの1種族である。スライムは当初無色透明だが、時間の経過と共に表面の色が変化していくという特徴を有する。動きこそ鈍重だが武器の類は一切効力がないという、その辺の魔物以上の脅威は他のスライムと同様である。やはり体内にある可能性がある犠牲者の所持品を狙うことを企てて自分もその1つと成り果てないためにも、弱点とする魔法を使って仕留めるのが賢明である。
グリフォン(Griffon)
生命力: 50000〜75000
武器: フックのような鋭い爪と強靭な嘴。
攻撃力: 20000〜40000
防具: その身体は羽毛で覆われている。
防御力: ほぼ皆無と言って良い。
移動力: 150〜170
属性:
魔術: 魔術を使うほど脳は発達していない。
魔術攻撃力: 0
魔術効果: 全ては効果がある。しかし、素早く空中を飛び回るため、捕捉し難い。
知力: 食欲とそれに伴う攻撃本能は凄まじいが、それ以外は普通の鳥と同等かそれ以下である。
出現数: 大抵は単独。
出現場所: 主に高地。
行動: 大抵獲物を狙って飛び回っている。狙った獲物はその爪と嘴で息の根を止めるべくしつこく追いかけて来る。
所持財宝: 期待出来るものは持っていない。
召喚魔術の
通称:
キラー・ビクス
召喚魔術の
効果:
30000程度の物理ダメージ。
解説: 鷲の上半身とライオンの下半身を持つ典型的なキメラ(合成種族)の1つである。このようなキメラは邪悪な魔術師が生体実験として創り出した事例が多く、グリフォンも猛禽類と猛獣の攻撃性と攻撃力を併せ持つ生物としてある邪悪な魔術師が創り出したと言われている。攻撃力に関しては狙いどおりに高い能力を有するが、防御力に関しては武器にも魔術にもさしたる抵抗を示さない。その姿に萎縮したり素早く飛び回ることに翻弄されないだけの冷静さと攻撃力を持っていれば、脅威はさほどでもない。
キング・タランチュラ(King Taranchura)
生命力: 15000〜20000が標準。
武器: 岩をも砕く強力な顎と消化液。
攻撃力: 30000
防具: その外殻は産毛のような細い毛に覆われているだけである。
防御力: 武器に対する防御力はほぼゼロと言える。
移動力: 70〜80
属性:
魔術: 魔法は使わない。
魔術攻撃力: 0
魔術効果: 暗黒と毒は無効。火や光が有効。
知力: 食欲という第一次欲求にのみ忠実に動く。
出現数: 大抵は単独だが、幼虫が居る巣には数十の群れを成す場合がある。
出現場所: ジャングルや洞窟の深部。
行動: その巨体に似合わない俊敏な動作で、狙いを定めた獲物を仕留めるべく追い掛け回す。一旦捕まったらその顎で頭から砕かれて消化されてしまうだろう。
所持財宝: 体内は有毒物質が充満している。
召喚魔術の
通称:
ダーク・アサシン
召喚魔術の
効果:
20000程度の物理ダメージ。
解説: この魔物は現存するタランチュラが魔力の影響を受けて巨大化したものである。この手の魔物は数多く存在するが、キング・タランチュラは巨大化に伴い攻撃性を増し、8本の足から生まれる機動力と強力な顎で獲物を仕留めるべく、その機会を虎視眈々と窺っている。攻撃力は高い一方物理攻撃に対する防御は非常に低いので、それなりの腕と冷静さを以って臨めば萎縮する必要はない。
ブルー・ローパー(Blue Loper)
生命力: 10000〜12000
武器: 即効性の神経毒を含む触手を振り回す。
攻撃力: 20000
防具: その身体は一見無防備に見えるが、武器に対する防御力はかなり高い。
防御力: 50000以上
移動力: 本体の移動力は10程度。
属性:
魔術: 触手を振り回すことは出来ても魔法を使うことは出来ない。
魔術攻撃力: 0
魔術効果: 水、冷の類は効果が低い。火が最も効力を期待出来る。
知力: 獲物を捕らえて飲み込みという一連のパターンしか知らないようだ。
出現数: 普通は単独。洞窟の水辺などでは数匹の群れを成している場合もある。
出現場所: 水がある暗い場所を好む。
行動: 近づく獲物をその触手で捕らえて神経毒を送り込んで麻痺させ、その身体に取り込んで直接栄養にする。あまり移動しないため、無闇に近づかない方が良い。
所持財宝: 有機物しか消化出来ないため、金や武器防具など、犠牲者の所持品を体内に所有している場合がある。
召喚魔術の
通称:
アクア・レストレイント
召喚魔術の
効果:
10000程度の物理ダメージと敵の動きを封じる補助効果。
解説: スライムとよく似た肉体を持ち、上部に無数の突起をつけた触手を揺らめかせるこの魔物は、遠くで見ている分には水中のイソギンチャクを髣髴とさせるが、触手の届く範囲に入ると途端に脅威に変貌する。動きは鈍重だがスライムと異なり、獲物を触手というリーチのある手段で捕捉し、神経毒を送り込んで麻痺させる。大抵の動物はこの神経毒に対して効力を持たないため、触手に捕まったら死を覚悟しなければならない。姿形で侮ると痛い目に遭うという典型的な魔物の例である。
マグマホルス(Magma Hols)
生命力: 小さなもので13000、大きなものは27000
武器: 口から火の玉を吐き出す。
攻撃力: 小さなもので4500〜6000、大きなもので15000〜18000
防具: その名が示すとおり、全身が高温のマグマの塊である。
防御力: 全方向30000以上。魔力の込められた武器でないと高温で溶かされてしまう。
移動力: 60〜70
属性:
魔術: 口から吐き出す火の玉は魔法ではない。
魔術攻撃力: 0
魔術効果: 火の魔物だから火は効果がない。雷も効果が低い。水や氷が最も有効だろう。
知力: 縄張り意識が非常に強く、攻撃的でもある。
出現数: 10〜20。火山深部などでは50以上の大群になることもある。
出現場所: 火山の火口など、常に数百〜数千℃の高温が維持されている場所。
行動: 自分と同じ種族以外のものが縄張りに侵入してきたら、問答無用で敵と見なして襲い掛かってくる。しかも攻撃的であるため、相手が死ぬか退散するかまで徹底的に火の玉を吐いてくる。火の玉は無限に吐き出されるため、装備が不十分なら迷わず退散すべきである。
所持財宝: マグマの塊になるだけである。
召喚魔術の
通称:
ファイア・ホーク
召喚魔術の
効果:
13000程度の物理ダメージ。
解説: 伝承では、炎の魔人が財宝の番人とすべく、マグマに生命を吹き込んで創り出したとされている。マグマの中から生まれるこの鷹は全身がマグマであり、鷹の特徴でもある攻撃性と敏捷性を有する。一方、普通の鷹では見られない集団生活を営む習性があり、半径10メールと言われる縄張りに侵入した対象に向けて一斉に火の玉を吐いて撃退しようとする。その血液もマグマそのものであるこの魔物と対峙するには、普通の武器ではその高温で溶かされてしまうため、どうしても魔力の込められた武器が必要である。また、火の玉から身を守るにはやはり魔力の込められた防具が必要だ。水や氷に対する脆弱性は存在するので、その系統の魔術を使用するのが安全かもしれない。
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