魔物 about Monsters

1999年11月28日 初版/2005年9月5日 改訂第1版
First Press:November 28th,1999/Revision First Press:September 5th.2005

Written by Moonstone


第5巻 Volume 5
ホワイト・リザード(White Lizard)
生命力: 1570〜2200
武器: 爬虫類の例に漏れず、鋭い牙を持つ。
攻撃力: 500〜800
防具: 皮膚はかなり分厚いが、生身である。
防御力: 直接ダメージを軽減することは出来ない。俊敏な動作と生息域が防御の代わりとなっている。
移動力: 50〜70
属性:
魔術: そんな大層なものは使えない。
魔術攻撃力: 0
魔術効果: 全て有効
知力: 熱感知力と聴力は優れているが、その他は一般の爬虫類と同程度である。
出現数: 普段は単独で行動する。繁殖時にはメスが数匹単位の群れを形成する。
出現場所: 洞窟や鍾乳洞など、暗くて湿気の多い場所を好む。
行動: 普段はじっとしている。口から頻繁に出し入れする舌と耳で獲物を知覚し、巨体に似合わぬ素早い動作で移動して捕獲する。
所持財宝: 白く分厚いその皮は、防具屋に売れば比較的高値で買い取ってもらえるだろう。
召喚魔術の
通称:
ホワイト・イン・シェード
召喚魔術の
効果:
600程度の物理ダメージ。
解説: 暗闇を好む魔物の典型的な例で、名前が示すとおり体は白一色で、目は退化していて殆ど見えない。その分、舌の熱感知力と聴力は非常に発達しており、体長2メールほどの巨体からは想像もつかない素早い動きで獲物を捕らえる。それほど強い魔物ではないが、生息域が洞窟や鍾乳洞といった、視覚を主な情報源とする人間をはじめとする動物には圧倒的に不利な場所なので、それがこの魔物の脅威を増している。
ダークナイト(Dark Knight)
生命力: 183000
武器: 黒一色の長剣は、鋭い切れ味を誇る。
攻撃力: 157000
防具: 魔術が込められた、黒一色の全身鎧を着込んでいる。同じく黒一色の盾も持つ。
防御力: 130000(側面100000、後方80000)。魔術の込められた武器でしか効果を期待出来ない。
移動力: 90
属性: 暗黒
魔術: 魔術を使うことはない。
魔術攻撃力: 0
魔術効果: 暗黒は吸収される。毒は無効。光が最も効果を期待出来る。
知力: 殺戮を何よりの美徳とする思考を有する。
出現数: 召還にも依るが、大抵は単独。
出現場所: 所定の手順で召還する必要がある。
行動: 人間を見ると必ず攻撃してくる。素早い動きで相手を翻弄し、隙を見て剣で一刀両断するその動きには、一片の情もない。
所持財宝: 剣、鎧、盾全てが強力であるが、暗黒属性のため、通常は持つことさえ出来ない。
召喚魔術の
通称:
ブラック・カットダウン
召喚魔術の
効果:
150000程度の物理ダメージ。
解説: 魔王がその親衛隊とするために闇に息吹を吹き込んで生み出したと言われるこの暗黒の騎士は、持つもの着けるもの全てが黒一色で、灯りが一切ない暗闇ではその姿を判別することさえ出来ない。魔法こそ使わないものの剣士としての腕は間違いなく一流に属し、いささかも迷うことなく敵を寸断する様はある意味潔いとも言えよう。この騎士に魔法で挑むのはかなり難しい。やはり剣には剣、しかも暗黒の魔力を打ち破れる力を以って臨むべきであろう。
ブルードラゴン(Blue Dragon)
生命力: 523000
武器: 口から数十万ボルトの雷を吐き出す。その口に並ぶ牙と足の鋭い爪も強力な武器である。
攻撃力: 牙と爪の威力は低いと言っても150000はある。
防具: その全身はドラゴンの一種族に相応しく、強靭な鱗で覆われている。
防御力: 220000。頭部は100000程度にまで低下する。
移動力: 95
属性:
魔術: 吐き出される雷は非常に強力。
魔術攻撃力: 280000以上
魔術効果: 少なくとも雷、光、火に属するものはまったく効かない。
知力: 人間と同程度の知力を有する。しかも凶暴なことこの上ない。
出現数: 必ず単独
出現場所: 高山など、雷が多く発生しやすい場所。
行動: 自分以外のものは全て敵或いは獲物と見なして、直ぐに襲いかかって来る。獲物の頭上に来るや口から雷を吐き出す。牙や爪を使うことは最終手段という位置づけのようだ。
所持財宝: その角や牙を武器屋に、鱗を防具屋に持っていけば、一財産を築ける額が得られるのは間違いない。
召喚魔術の
通称:
ブルー・サンダー
召喚魔術の
効果:
250000以上の物理・魔法ダメージ。
解説: ドラゴン。竜族とも称されるその種族は絶対数こそ少ないものの、その存在感は高位の精霊に勝るとも劣らない。この青い竜は雷を吸収し、その莫大なエネルギーを得ることで成長した魔物で、そこいらの剣など棒切れにも値しない鱗で全身を包み、口から吐き出す強烈な電撃は、ちょっとした結界などカーテンにもならない。竜族を召還魔術として使用出来る者は非常に少なく、竜を倒したことだけでも「英雄」と称されることもしばしばである。もっとも、「英雄」になろうとして消息を絶つ者の数の方が圧倒的に多いのは言うまでもなかろう。
リトルドラゴン(Little Dragon)
生命力: 130000〜154000
武器: 鋭い牙と爪は、鉄の鎧など簡単に寸断する。
攻撃力: 50000〜90000
防具: 小型と言ってもドラゴンはドラゴン。硬い鱗で全身を包んでいる。
防御力: 55000〜80000。頭部は30000程度にまで低下する。
移動力: 60〜80
属性:
魔術: 幸いなことに、魔法は使えない。
魔術攻撃力: 0
魔術効果: 弱い魔法は確実に無効化される。
知力: あまり高くない。食欲は底なしの様相を呈しているようだが。
出現数: 場所にも依るが、単独ないしは数匹。
出現場所: ジャングルや高地など、人間があまり踏み込めない場所に生息する。
行動: 非常に獰猛で、獲物と見るや即刻襲いかかって来る。その爪と牙で獲物をバラバラに引き裂いて骨ごと噛み砕く。
所持財宝: 鱗を防具屋に持っていけば、かなりの財産を築けるだろう。
召喚魔術の
通称:
ドラゴン・アタック
召喚魔術の
効果:
80000程度の物理ダメージ。
解説: 意外なことに、全てのドラゴンは全てこのリトルドラゴンから派生する。生息場所によってその環境に適応し、その場所で得られる自然のエネルギーを得て成長していくのだ。勿論、その過程で熾烈な生存競争が展開される。「仲間」などという意識はこの魔物にはまったく存在しない。その生存競争に打ち勝ったごく一部のリトルドラゴンが、先に紹介したブルードラゴンなどに成長するのである。小型と言っても、一般の剣士が太刀打ち出来る相手ではない。リトルドラゴンを倒せれば、剣士として十分合格点を与えられるだろう。
スライム(Slime)
生命力: 概ね1000〜1500
武器: 獲物をその身体で包み込んで消化する。
攻撃力: 1500程度
防具: 見るからに粘性を多分に含んでいるその身体
防御力: 武器に対しては無限大
移動力: 20〜30。基本的に鈍い。
属性:
魔術: 使わない、否、使えない。
魔術攻撃力: 0
魔術効果: 肉体の特質上、水系、雷系、風系、光系、破壊系は効かない。火系や暗黒系が有効。
知力: 獲物を認識して包み込んで消化する。この程度の知力しかない。
出現数: 場所にも依るが単独から数十と変動が大きい。
出現場所: 湿気が多い場所を好むようだ。
行動: 獲物と見るや、その身体をずるずると引き摺って飲み込もうとする。動きは遅いので、魔法が使えないなら早急に退散した方が賢明である。
所持財宝: 偶に獲物の所持品が見つかることがある。
召喚魔術の
通称:
ゼリー・エンブレイス
召喚魔術の
効果:
1000程度の物理ダメージ。
解説: 壁の隙間などからジュルジュルと気味悪い音を立てながら侵入して来る、見るからに嫌悪感を誘う魔物である。鈍い動きに惑わされてはいけない。その身体は極端に柔らかいため、物理ダメージを一切無効にしてしまうという恐るべき特質を持つ。魔法にしても効力を持つものはかなり限定されている。体内に犠牲者の所持品を所持する場合もあるがリスクが大き過ぎる。弱点とする火系や暗黒系で抹消するのが賢明だろう。
クラーケン(Kraken)
生命力: 小型のものは5000。大型のものは20000を超える。
武器: レンガ造りの建物を一撃で破壊する強力な触手。
攻撃力: 小型のものは3000。大型のものは10000以上。
防具: 弾力のある皮膚は貫通力に対してかなりの強度を誇る。
防御力: 総じてあまり高くない。
移動力: 水中では100以上だが、陸上では20程度にまで低下する。
属性:
魔術: 蛸が魔術を使ったという話は聞いたことがない。
魔術攻撃力: 0
魔術効果: 水と冷は属性上逆効果。火や雷が有効。
知力: あまり高くないが、攻撃本能は非常に高い。
出現数: 大抵は単独。
出現場所: もっぱら海。
行動: 普段は海中でじっとしているが、獲物が自分の生息域に入るといきなり浮上して触手を絡めて粉砕する。
所持財宝: その肉体は弾力に富んだ食料となり得る。また、体液は外傷を治癒する効力を有する。
召喚魔術の
通称:
テンタクル・エンブレイス
召喚魔術の
効果:
大きさに依るが2000〜8000程度の物理ダメージ。
解説: 猟師が漁業や航海で恐れるのは天候の悪化や海の荒れ模様だけではない。波間から突如として出現する巨大な蛸である。この巨大蛸は非常に攻撃本能が高く、獲物と見るや容赦なく襲い掛かり、船を粉砕して猟師などを飲み込む。猟師などの戦いは海と天候だけではない。この魔物がいる限り常に緊張を強いられるのだ。
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