雨上がりの午後
Chapter 192 1度目の会食
written by Moonstone
「折角井上さんが来てくれたんだからお父さん、夕飯は外にしない?」
「それは良い。」
危ない。予想はしていたが危ない領域に一挙に進み始めた。
このままじゃ今日中に新京市に帰れなくなるどころか、俺の進路の話が出る可能性も高い。そのままごり押しされたんじゃ敵わない。
「生憎だけど、明日からバイトが始まるから今日中に新京市に帰るつもりで居るんだ。夕飯は良いよ。」
「何言ってんの。向こうに戻るんだったら尚更今日ゆっくり話出来ることはした方が良いでしょう。」
そう返されたか・・・。次の一手が思いつかない。こういう時相手の追及をかわして逃げることに慣れてないからな。
「祐司さんから、祐司さんの弟さんが大学受験を控えてらっしゃると聞いておりますので、余計にお邪魔になってしまうかと思うんですが。」
「ご飯の時くらいは勉強止めますよ。」
確かにそうだ。・・・って同感してどうする。俺は次の一手が思いつかないし、助け舟を出してくれた晶子もやんわりと父さんにかわされた。
足掻いても足掻いても泥沼に填まる一方だ。決定的な現状打開策はないものか・・・。
「今日は夕飯をこっちで済ませて家に泊まっていけ。それで明日の朝に出れば良いだろう。」
「今日向こうに帰って、ゆっくりしたいんだけどな。」
「旅行から帰ってきたばかりで井上さんに夕飯の支度をさせるわけにはいかないでしょう。そのくらいのことは言われなくても労わってあげなさい。」
完全に俺は脇役でしかも悪者扱いだ。それは別に構わないが、逃げ道はどんどん塞がれていっている。
紹介だけしてさっさと退散すれば良かったのかもしれないが、この調子だとどっちにしろ捕まってしまったかもしれない。晶子を連れてきたこと自体が選択ミスだったか。
「井上さんには去年あんたが使ってた部屋で寝てもらうから、あんたは此処で寝なさい。井上さんの分の布団は今から修之(のぶゆき)に言いに行くついでに敷いてくるから。」
「それですと、お邪魔した私のせいで祐司さんが寝苦しくなるのではないかと。」
「それなら心配要りませんよ。祐司は何処ででも寝かせられますけど、井上さんはそういうわけにはいきませんからね。遠慮しなくて良いんですよ。」
これ以上の問答は不要、とばかりに母さんは立ち上がって、俺と晶子の後ろを小走りで抜けて出て行く。足音が幾つかしたところで修之を呼ぶ声が聞こえてくる。
母さんが2階に居る俺や弟−修之を呼ぶ時のやり方だ。これで3回呼んでも反応がないと母さんが駆け上がってきて、聞こえてるのか、と部屋に雪崩れ込んできたもんだ。
今回は呼ぶだけで終わらずに足音が遠ざかっていく。事前に言っていたとおり修之を呼びにいくようだ。こりゃ間違いなく本気だな。
「祐司。井上さんを上に案内しろ。今から昼飯にする。」
「まだ食べてなかったの?」
「お前が旅行から帰ってくるっていうし、井上さんを連れてくるっていうもんだから、待ってたんだ。」
父さんの答えは「一家総出でお出迎え」そのものだ。これじゃ益々「今日はもう帰る」とは言い辛くなる。
昼飯は多分母さんが作るとして、此処で昼飯がてら話をしつつ夕飯へと持ち込むつもりだろう。そうなると泥沼にどんどん嵌まり込んでしまう。
「突然お邪魔しましたのに、お泊めいただくばかりかお食事までご馳走になるのは申し訳ないかと・・・。」
「あー、それなら気にしないでください。そもそも祐司が早く言わないのが悪いんですから。祐司には私と家内も井上さんを一度連れてくるように前から言っていたんですが、
祐司はそういうところに全然気が回らないもんでしてね。」
父さんはやけに愛想が良い。少なくとも高校卒業までは俺と修之にこんな表情を見せた記憶は数えるほどしかない。
父さんも去年の晶子からの電話を契機に晶子への関心が180度と言って良いほど大転換したから当然と言えばそうだが、ここまで変わるもんなのか?
「祐司。何ぼうっとしてる。井上さんを2階の部屋に案内しろ。」
「あ、ああ。」
「すみませんね。気が利かない奴で。」
「いえ、とんでもございません。突然お邪魔したにもかかわらずとても温かくおもてなしくださり、恐縮の限りでございます。」
晶子が小さく一礼すると、父さんは慌てて姿勢を正す。まさかここまでするとは思わなかったんだろう。俺も思わなかったが。
「あー、これはこれはご丁寧にどうも。今後とも祐司をよろしくお願いいたします。」
父さんが恐縮した様子で頭を下げる。去年の親戚廻りで目にして以来だな。
それに、父さんが少なくとも自分より年少の相手にこんな態度を見せたことは今までなかった。これじゃ俺が晶子に面倒を見られる立場・・・と言えるか。
「じゃあ、・・・井上さんを2階に連れて行くよ。」
「ああ。そうしろ。」
俺は立ち上がるが、晶子は直ぐに立ち上がらずに「失礼いたします」と言ってやはり小さく一礼してから立ち上がる。
父さんがもう一度慌てた様子で一礼したのを見届けてから晶子は立ち上がり、荷物を持つ。当然俺が先導する形で部屋から出て晶子を2階に案内する。
もうここまで来たら腹を括るしかない。四の五の言ってももうかわしようがないのは明らかだ。・・・何れはこの場面を避けられない状況になるんだし。
どういうわけか、家の階段というのはえてして狭くて傾斜が急だ。この家も例外じゃない。
俺は余計なお世話だが足元に注意するよう晶子に言ってから階段を上る。
階段を上って2階について直ぐ左側に面したドアが、弟の修之の部屋。正面突き当たりが父さんと母さんの寝室。そして突き当りを左に折れてT字型に広がる
廊下の向かって左側が、元は俺の部屋だった、今は箪笥などを置くための部屋。そして右側が去年帰省した時俺が使った部屋。晶子をその部屋に入れる。
中では母さんが布団を敷き終わっていた頃だった。
「あ、連れてきたの?丁度良かった。」
母さんは掛け布団から手を離して俺と晶子に、正確には晶子に近づく。やっぱり妙に愛想が良い。
「今日はこの部屋を使ってくださいね。布団も敷きましたから。」
「ありがとうございます。」
「荷物を置いたら降りてきてくださいね。何処に置いても構いませんから。ハンガーもありますから自由に使ってくださいね。」
「お言葉に甘えさせていただきます。」
母さんはいそいそと部屋から出て行く。途中で足音が止まって修之に早く降りてくるように促す声がして、足音が早い調子で階段を下っていく。
静けさを取り戻したところで不意に手を握られる。
「祐司さん。私、凄く嬉しかったです。・・・お母様に私との結婚の意志を問われた時、祐司さんが即答してくれたのが・・・。」
「それくらい出来なきゃ、この先やっていけないさ。」
晶子は俺に身体を預け、背中に腕を回す。
それまで言えるかどうか俺自身不安だったし、晶子はもっと不安だっただろう。だが、俺が晶子との結婚の意志を明示したことで、晶子の不安がいくばくかは
解消されたようだ。何時までも晶子におんぶに抱っこじゃいけない。肝心の俺がしっかり構えて晶子との結婚の意志を貫く気構えが必要だ。
「1階に戻ろうか。母さんが昼飯作ってるだろうし。」
「あ、そうですね。」
晶子と俺は荷物を置いてコートとマフラーををハンガーにかけて、揃って部屋を出る。
それとほぼ同時に、ドアから人が出てくる。俺の弟修之だ。俺が声をかけるより前に修之は気づいたのか、俺と晶子の方を向く。
「兄貴。久しぶり。」
「ああ。元気でやってるか。」
「正直日々プレッシャーとの戦いだよ。自宅から通学出来る国公立系しか受けられないなんて、俺には凄んげぇ厳しい。」
修之の口から愚痴めいたものと現状の厳しさが滲み出ている。俺も新京大学受験の時はよく似た経験をしたから、気持ちはそれなりに分かるつもりだ。
「あ、そういえば兄貴。母さんから兄貴が彼女連れてきたって聞いたんだけど、その女性(ひと)がそう?」
「ああ。井上晶子さん。俺と同じ新京大学に通う文学部の3年生だ。」
「祐司さんの弟さんの修之さんですね?はじめまして。私、井上晶子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。」
「あ、は、はじめまして。兄貴、凄い美人じゃん。モデルか何かやってんの?」
「否。そういうものとは無縁な普通の大学生だ。先に降りてろ。母さんから聞いてるだろうけど、今から昼飯だから。」
「オッケー。」
修之は階段を駆け下りていく。晶子を見てかなり驚いていた。こういう反応は晶子を紹介した時大体共通しているから、別段何とも思わない。
晶子は見ての通りの美人だし身長もあるしスタイルも良い。モデルとして十分通用すると俺も思う。
「弟さんは祐司さんとはまた違って、割と奔放なイメージですね。」
「俺が地味で弟は派手なんだ。羽目を外すことはないけど、結構遊び歩いてた。まあ、さすがに今年はそういうわけにも行かないようだけど。」
「大変ですね。」
「今日は修之の勉強でも見てやろうかな。」
「それは良いと思いますよ。弟さんも現役の大学生に教えてもらえるとなれば、受験を潜り抜けたノウハウというのか、そういうものも伝えられると思いますし。」
「俺の力量でそういうのが伝えられるかどうか疑問だけどな。」
去年帰省した時は冬休みの宿題を見てやったが、今回は受験対策の問題集を相手にしているはずだ。教えられないことはないと思うが、今俺が受講している
大学の講義は高校の理数系課目を理解していることを前提にしている。俺はどうにかこなしているが、修之にそのレベルを要求するのはかなり厳しいかもしれない。
どの程度まで進んでいるかにも依るが。
とりあえず、昼飯を食べに晶子と一緒に1階に戻る。ダイニング兼キッチンでは、父さんが指定席に座り、その向かって左側に修之が座っている。
何時の間にか、父さんの向かい側に2枚の座布団が並べられている。俺と晶子は此処に座れということだろう。特段異議を唱えるような要素もないから素直に座る。
母さんはキッチンで料理を手がけている。客、しかも待ちに待ったといえる晶子が来たということで、張り込む可能性が高い。
「お手伝いいたしましょうか?」
「あ、大丈夫ですよ。どうぞお気遣いなく。」
「折角のお客さんの手を煩わせるようなことはさせませんよ。」
料理をしていた母さんは包丁を動かしていた手を止めて、父さんは湯飲みを置いて、揃って愛想良く晶子の申し出をやんわり断る。上客への対応そのものだ。
実の息子を差し置いて、とか嫉妬めいたものを殆ど感じないのは俺の心境を反映してのことか。
「なあ、兄貴。昼飯食ったら勉強見てくれないか?わけ分からないところが多くてさ。」
「そのつもりで居たが、お前、何処を受験するんだ?」
「前期は小宮栄大学で、後期は新麻布大学。」
「学部や学科は?」
「小宮栄大学は商学部で、新麻布大学は経済学部。両方センター試験の現代文と数学Tの結果を使って、二次試験で英語と小論文っていうパターン。」
小宮栄大学はその名が示すとおり、小宮栄の駅から地下鉄で行ける場所にある総合大学。新麻布大学もこれまた分かりやすく、この家がある麻布市にある総合大学。
どちらも元は市立の大学だったのが、近場の私立とかとの統合やら再編やらで地名をそのまま流用する形での総合大学に生まれ変わったという経緯がある。
俺と晶子が通う新京大学も総合大学だが、受験に必要な科目が兎に角多い。
晶子が所属する文学部はどうか知らないが、俺はセンター試験で国語、数学、物理、化学、英語の5教科8科目が必須で、二次試験では数学と、
物理と化学のどちらかと、英語が必要だった。受験科目が少ない大学が多い中、ある意味偏屈的に高い関門を設けている。だからその分「難関」と呼ばれたりする
理由付けの1つになるんだろうが。
「現代文はまだしも、数学Tと英語がさぁ・・・。兄貴、数学とか物理とか得意だろ?」
「一応な。」
「だから、さ。」
「そのつもりで居たから心配するな。」
「サンキュ。」
元々弟修之は高校卒業後に就職するという構想を描いていた。だが、高卒では求人が少なくて、1人で幾つも応募して内定を得たらそれだけを実績として
公表するという現実に突き当たったことで、急遽大学進学に方針転換した。
修之が通う高校は、偏差値で言うところのレベルが低い方じゃない。俺は高校受験の時に少し概要を眺めた程度だからあまり憶えてないが、
毎年大学への進学者をそこそこの数輩出している。だが、進学校じゃないから俺みたいに1年の時からテストや宿題の嵐で受験対策がなされているわけじゃない。
言わば「大学に進学したい奴は自分でどうにかしろ」という形だから、いきなり大学進学へと方針転換しても特別なフォローはない。
その意味では、修之は俺よりかなり厳しい条件下にある。修之自身プレッシャーを口に出したくらいだから、目的は違えど帰省したことには変わりない以上、
何らかの手助けをしてやりたい。
「あの・・・、英語はよろしければ私が見ましょうか?」
「え?!」
晶子の申し出に、修之が素っ頓狂な声を上げる。俺も声こそ出さなかったが驚いたことには違いない。
「私は英文学科の学生で、当然と言うべきでしょうが受験では英語の比率が高かったんです。今でも英語とは常時接していますし、文法なども大学受験レベルのことを
繰り返していますから、受験対策の一助にはなるかと思うんです。どうでしょうか?」
「あ、お、お願いします!」
「こら、修之。折角いらした井上さんに面倒かけさせるな。」
「いえ。本日こうしてお邪魔させていただいたのですし、祐司さんの弟さんですから、私といたしましても何か出来ることがあるのでしから、手伝わせて
いただきたいのです。」
早々と乗り気になった修之を諌めた父さんに、晶子が言う。その横顔からは冗談などは少しも感じられない。元々晶子は冗談を言ったりするタイプじゃないが。
「本当に良いんですか?」
「はい。私で出来ることでしたら喜んで。」
「じゃあ・・・、私からもお願いします。修之。お前からもちゃんと頼め。」
「よ、よろしくお願いします!」
深々と頭を下げる修之を、晶子は自分の弟を見るような温かい眼差しで見る。
晶子には兄さんが居ることは知ってるが、弟や妹は居ないのかもしれない。だから変な言い方だが愛着が沸くんだろう。
「御免なさいね、井上さん。祐司どころか、修之まで手を焼かせてしまって・・・。」
「いえ、祐司さんには毎日とてもお世話になっておりますから、これで少しでも恩返しが出来るのでしたら喜んで。」
「本当に何から何まですみませんね。」
母さんが手を休めて振り向き、晶子に繰り返し礼を言う。晶子が修之の勉強を見ると言い出すとは予想してなかったようだ。
晶子のことだ。口から出任せの筈がない。俺が数学Tを見て晶子が英語を見るという2人体制が確定したわけだ。
机に料理が並び始める。
中央にはサツマイモとかき揚げを中心にした天ぷらが大きな皿に乗って鎮座し、全員にほうれん草と竹輪の味噌和え、貝割れ大根を使った野菜サラダ、
味噌汁、そしてご飯と並ぶ。・・・普段だと夕食のメニューに相当するものだ。これだけを見ても母さんの意気込みがよく分かる。
母さんが全員分のご飯をよそって座ってから昼飯が始まる。揚げたてだけのことはあって、天ぷらの食感はサクサクと小気味良い。
晶子は少し緊張気味だが、父さんと母さんの勧めを受けて普段と変わらないペースで食を進める。
普段とこういう場とのギャップがないのは、普段の行動が無意識のレベルにまで浸透していて、こういう場で取り繕う必要がないということでもあるんだよな。
「井上さんは、お酒を飲まれますか?」
「はい。嗜む程度ですが。」
「そうですか。じゃあ、夕飯はあそこにするか。」
「あそこって?」
「えーっと、あ、ほら、桔梗邸。」
母さんが問い返して父さんがようやく思い出したかのように口に出した店の名前、桔梗邸。
そこは俺が新京大学に合格した時や去年帰省した時とか、特別なことがあった際にしか行かない、麻布市では名の知れた高級料理店だ。
何でも店長が父さんの中学時代からの友人らしくて、そうでないと1週間前には予約しないと座敷の席には座れないらしい。
「桔梗邸へ行くの?」
「それくらい当然だろう。」
父さんは言葉どおりの口調で言う。晶子を最上級の客としてもてなす気で居るのは疑いようがない。
親戚とかでも桔梗邸に行ったのは、父さんの兄さんの子ども、つまり俺の従兄の結婚が決まった時くらいだ。
従兄は女が3人居る中で唯一の男だったこともあって、結婚披露宴は麻生市中心部の高級ホテルで盛大に行われた。俺はその時高校2年だったが、
本人より俺から見て叔父さん夫婦とか父さんとかの方が喜びに沸いていたように見えた。
母さんもそうだが、父さんも兄弟姉妹が多い世代だ。そんな中でもまだ旧来の価値観、つまり長男は結婚して家を継ぐっていう意識が根強くある。
従兄の父は父さんの兄弟姉妹の中で長男。従兄はその兄弟姉妹で唯一の男。所謂本家の跡取りってやつだ。結婚への圧力は相当なものだったのかもしれない。
ただ、俺の従兄弟の中で大学卒業若しくは在学中なのは、今のところ憶えている限りでは−数が多すぎて全部憶えていない−その従兄弟と俺、
そして母さんの姉さんの息子の3人。その中で国公立系は俺と母さんの姉さんの息子、そして所謂「有名大学」は俺だけだ。それが去年帰省した時の
親戚廻りでのお祭り騒ぎのような歓迎になって表れたんだと思う。
「あ、その指輪って兄貴が填めてるのと同じじゃないですか?」
修之の視線は晶子の手の方に向いている。修之の席は晶子から見て右斜め前だから、晶子の左手が見える。
偶然かどうかは知らないが、目ざとく見つけたようだ。やっぱり目立つんだろうな。填めているっていう感覚−異物感という意味−がないから意識しないんだが。
「ええ、そうですよ。」
「だから修之。尚更井上さんに失礼なことを言ったりするんじゃないぞ。良いな?」
「はいよ。」
父さんが修之に刺した釘は、単に俺が彼女を連れてきたわけじゃないと仄めかすものだ。
益々夕飯が話に向けた場にされる要素が固まってきたし、改めて腹を括る必要が生じてきている。此処まで来て「じゃあ帰る」とは出来る筈もないし、したくもない。
父さんと母さんがどう思ってるかは別として、自分が今考えていることを言うまでだ。今日結論を出す必要はないんだから。
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