雨上がりの午後

Chapter 163 親友達からの雪里への誘い

written by Moonstone


 今年の講義は全て終わり、同時に今年のバイトも終了した。
マスターと潤子さんには来年もよろしくお願いします、と挨拶をした。こちらこそよろしく、と笑顔で言われたのは素直に嬉しい。
これから約1週間、俺と晶子の生活の舞台は俺の家に移る。2人きりの年越しのためだ。
着替えが詰まっているらしいバッグを持った晶子を迎えて朝食を食べてから大掃除。「もう少し整理整頓が必要ですね」と注意を受けたが、笑って誤魔化した。
 掃除が終わって綺麗に片付いた部屋で、紅茶と潤子さんに分けてもらったレーズンクッキーで寛いでいたところに、電話が鳴る。
1週間以上家に居なかったから、親が何事かと思って電話して来たか?泊り込みの前にその旨を伝えておいた筈だけどな・・・。
俺が食べかけのクッキーを慌てて食べて出ようとした時、晶子がカップを置いて立ち上がり、電話機へ向かう。
・・・良いか。晶子と付き合ってるってことは去年帰省した時に親に話してあるし。

「はい、安藤です。」

 受話器を手にした晶子の顔に疑問符が浮かぶ。悪戯電話の類だったら俺が追い払わないと・・・。

「・・・え?はい。祐司さんの家です。間違いありません。・・・はい、そうです。祐司さんに代わりますので、少々お待ちください。」

 何やら妙な応対の後、晶子が受話器を押さえて俺の方を向く。

「祐司さん。本田耕次さんって方からお電話です。」
「耕次か。高校時代のバンドのヴォーカルとリーダーやってた奴だよ。」

 クッキーを飲み込んだ俺は、席を立って電話を代わる。

「もしもし、お電話代わりました。」
「代わりました、じゃない!とうとう同居始めたのか!」
「同居・・・。期間限定だけどな。」
「月曜から電話かけてたのに誰も出やしないと思ったら・・・。」
「月曜と火曜は彼女の家に泊まってたんだ。で、どうかしたか?」
「まあ、そっちの方は後でじっくり追求することにするか。」

 耕次はひと呼吸置く。

「明日から3日まで、バンドの面子で奥平(おくひら)スキー場に行くから、お前に電話したんだ。」
「奥平スキー場か。年末年始なのによく予約取れたな。」
「勝平がネットで手配した。奴の親父さんの会社も年末年始休みってことで頼んだんだ。」
「・・・生憎だけど、今年の年末年始は彼女と過ごすことにしてるから。」
「それがだな。予約は2人部屋3つだったりするんだな、これが。」
「何?」
「1人余っちまうからどうしようか、って面子と相談してたところだ。丁度良い。彼女、じゃなくて嫁さん連れて来い。」

 申し訳なく思いつつも断ろうとした矢先、耕次から思いがけない誘いがかかった。晶子も連れて来いといきなり言われるとは・・・。

「ちょ、ちょっと待て、耕次。俺はスキーやったことないし、予約だっていきなり1人加えるわけにはいかないだろ。」
「減る分にはキャンセル料が出るが、1人増えるのはその分の料金出せば問題ないそうだ。元々2人部屋だしな。」
「1人幾らだ?」
「ネット予約での割り引きが効くから、朝夕の食事込みで1泊7000円。つまり35000円だ。」
「ちょっと待ってくれ。」

 こんなこと独断で決められない。俺は受話器を押さえて隣に居る晶子に尋ねる。

「俺の高校時代のバンドのメンバーが集まって、奥平スキー場に行くって言うんだ。で、2人部屋3つで予約を取ったから、晶子も連れて来い、って言うんだ。
晶子はスキー出来るか?」
「いえ、一度もしたことないです。」
「じゃあ、キャンセルだな。」

 俺が電話に戻ろうとしたところで、晶子が俺の腕を捕まえて止める。

「キャンセル料が出るんですよね?」
「ああ。」
「スキーは出来ませんけど、祐司さんと一緒に行けるなら私も行きます。」
「・・・ちょっと待って。」

 俺は電話に戻る。スキーが出来ない人間がスキー場に行ったところで何をどうしろっていうんだ?

「俺も彼女もスキーは出来ない。やったこともないんだ。お前達が滑るのをぼうっと眺めてるだけになるんじゃないか?」
「奥平スキー場は温泉が隣接してる観光地だ。お前の住んでるところはどうだったか知らんが、火曜日に雨が降っただろ?」
「ああ。」
「そのおかげで雪不足気味だったスキー場も完璧。雪景色で観光にももってこいだそうだ。俺達はスキーやってるから、お前と嫁さんは観光地をぶらついてろ。どうだ?」
「雪景色の観光か・・・。35000円は当日って言うのか、宿に着いた時に払うのか?」
「そのとおり。」

 俺は受話器を耳に当てたまま晶子を見る。晶子は頷く。
突然のことに戸惑うと思ったんだが、俺と一緒に居られるなら場所は何処でも良いんだな。戸惑ってるのはむしろ俺か。

「じゃあ、彼女の分を追加しておいてくれ。何か必要なものはあるか?」
「スキーをしないなら厚手の服を持って行けば良い。当然寒いからしっかり着込んできた方が無難だ。洗面用具その他は宿に備え付けだ。かく言う俺達も、
宏一と俺以外はスキー用具を宿でレンタルするから、持ち物は基本的にお前と嫁さんと変わらないだろうな。宿代プラス交通費で6万くらい持って来い。」
「6万か。分かった。明日何処に何時に行けば良いんだ?」
「明日の10時、小宮栄の新幹線改札口前だ。」
「明日の10時に小宮栄の新幹線改札口前だな。分かった。そう言えばさっき、俺達、って言ったけど、全員帰省してるのか?」
「ああ。話を切り出したのは俺だ。来年は就職やら卒研やらで遊んでる暇はないだろうから、今年のうちに遊んでおくかって思ってな。丁度遠出してる面子も
全員年末年始で帰省することになってたし、勝平の工場も年末年始休みだってことで、じゃあ一足早い卒業旅行とでも洒落込むか、ってのが話の流れだ。
ちなみに面子は全員俺の家に居る。・・・あ、今、勝平が宿に予約追加をしたところだ。」
「早いな。」
「早々と嫁さんに結婚指輪填めさせて、同居までしてるお前に言われたくない。」
「同居は期間限定だ。」
「同居してることには変わりないだろ。ご対面の楽しみは明日に取っておく。じゃあな。」
「ああ。」

 俺は受話器を置く。明日の騒動が何となく想像出来るな・・・。
写真は前に面子に送ったが、本物を見るのとではまた違うだろうし、声が聞けるとなると尚更だろう。

「いきなりこんなことになっちまって、悪いな。」
「いえ。祐司さんと一緒に居られるなら良いです。」

 金には余裕がある。今年最後のバイトが終わって大掃除をした後、マスターと潤子さんからボーナスとして20万貰った。
「2人共本当によく働いてくれてるから、これくらいはしないとね」というのは潤子さんの弁。ありがたく頂戴した。
35000円に交通費をひっくるめても、十分余裕はある。俺と晶子は席に戻る。

「私が電話に出たら、あれ?此処って祐司さんの家じゃなかったか?って言われて・・・。私がそうです、って答えたら、もしかして君が祐司さんの彼女か、って
聞かれて、はい、って答えたんですよ。」
「そう言えば耕次の奴も驚いてたな。明日どうなることやら・・・。」
「私はきちんと挨拶しますよ。祐司さんの妻の井上晶子です、って。」
「俺もそうするよ。面子の中じゃ俺と晶子が結婚してるってことは定着してるからな。入籍したかどうかを聞かれるくらいで大差ないだろうし。」
「皆さん、びっくりするでしょうね。」
「そりゃそうだろうな。」

 俺と晶子は笑う。
面子には耕次の命令で写真を送って、驚きなり激励なりが返って来た。
晶子は写真写りが良いから面子の期待−と言うべきものかどうか分からないが−は膨らむだろう。
突然決まった年末年始の小旅行。何分旅行やらには縁遠い生活を送っている。どんな旅行になることやら・・・。

 翌日、俺と晶子は小宮栄行きの電車に乗っている。
それぞれ大きめの鞄を持ち、俺はコートの下に晶子の手編みのセーターを着込んでいて、マフラーを着けている。
年末年始のせいか、時間帯の割に車内はかなり混んでいる。俺と晶子は向き合って抱き合う形で混雑を凌いでいる。
 バンドの面子との旅行が決まったことで、旅行準備に取り掛かった。
とはいっても晶子は既に着替えを持参していたから、俺が鞄に着替えを詰め込んでほぼ完了。
目立ったことと言えば、晶子と一緒に、晶子の家に金を取りに行ったことくらいだ。
何万円も持ってなかったから当然だ。まさかこの年末年始に旅行に行くことになるなんて、誘いを受けた俺自身思ってなかったからな。
 電車がホームに入る。
やや前のめりになってその反動で跳ね返るように姿勢が元通りになるとほぼ同時にドアが開き、人波がドアに向かう。
俺と晶子は鞄を持って、離れないように手を繋いで電車を降りる。
混み合うホームを抜けて改札を通り、案内にしたがって新幹線の改札を目指す。新幹線の改札へは高校の修学旅行で行ったきりかな。
 人波に少し翻弄されながらも案内にしたがって歩いて行くと、時刻表や窓口といったそれらしいものが見えて来る。
・・・あ、やっぱり居る。耕次に勝平、渉に宏一。耕次と宏一はスキー用具らしいものを傍に置いている。
俺は晶子の手を引いて面子の方へ向かう。面子も俺と晶子に気付いたのか笑顔で、こっちだ、と言いたげに手を振る。

「よお、祐司!ちゃんと来たな!」
「当たり前だ。」

 声をかけた耕次から順にハイタッチをする。あ、そうそう。晶子を紹介しないとな。

「前に写真送ったから顔は知ってるだろうけど、紹介する。こちらが妻の井上晶子。」
「はじめまして。井上晶子と申します。」
「うはーっ、写真以上の美人じゃねえか!」

 早速感嘆の声を上げた宏一は勿論、他の面子も晶子に注目しているようだ。
嬉しい反面、照れくさくもある。こういう場面で自分の彼女を堂々と紹介することに慣れてないからな。

「苗字が違うのは、入籍がまだだからだったな。」
「ああ。」
「とりあえず夫婦の証、結婚指輪を見せてもらおうか。」

 渉の要求を受けて、俺と晶子は左手を突き出す。薬指に輝く白銀の輝きに、耕次達は声を揃えてどよめく。

「ほうほう。ファッションとかにはてんで無頓着で有名だった祐司がプレゼントしたにしては、随分洒落た指輪じゃないか。シンプルなデザインで
飽きの来ない、結婚指輪には最適の指輪だな。」
「改めて本物を見ると、モデルか女優やってても不思議じゃないな。大学のミスコンとかに出たことはある?」
「いえ、ありません。」
「これだけの美人が祐司に一本釣りされるとは、何とも奇遇だな。」
「勝平。」

 鮪(まぐろ)や鰹(かつお)じゃあるまいし、何て喩えだ。
勝平は何がおかしい、と言いたげな様子だ。こいつの突っ込みに反撃しようとしても簡単にかわされるんだよな・・・。

「さてさて、そろそろ改札通るか。」

 耕次が音頭を取る。・・・あ、そう言えば乗車券と特急券を買わないと。もう面子は持ってるだろう。

「じゃ、切符配るぞ。無くすなよ、特に宏一。」
「へーへー。」
「勝平。何時切符買ったんだ?」
「ああ、ネットで宿を予約した時についでに予約したんだ。嫁さんの分もあるから心配するな。幸い1つ空いててな。まあ、5人分固めて予約したから1つぽつんと
空いちまってたんだろうが。」

 俺と晶子は、勝平から切符を受け取る。乗車券付き特急券か。・・・ん?グリーン車?!おいおい、勝平の奴、どういうつもりだ?!

「勝平。グリーン車じゃないか、これ。」
「それがどうかしたか?金は後で貰うから心配するな。」
「そうじゃなくて、普通の指定席で良かったんじゃないのか?」
「今は帰省ラッシュ真っ只中だ。普通の指定席じゃ立ち客が押し寄せて来てのんびり座ってられない。それに、最寄の駅は観光地なのにこだましか停車しないんだ。
グリーン車にしたのは、電車旅の優雅さを満喫する分の料金上乗せだと思え。」

 どうも人が多いと思ったら、確かに今は帰省ラッシュだ。俺が帰省したのは去年の年末年始だけだから、その辺の事情には疎い。
面子の中でも渉と並ぶ理論派−対するは言うまでもなく宏一−だった勝平らしい、説得力のある購入理由だ。

「それに、俺と宏一以外は道具はレンタルだし、スキーが出来る−祐司と嫁さんは観光だが、その目的が重要だ。道具にばかり金かけても意味がない。
それに、今はのぞみの増発の関係もあってか、こだまのグリーン車はかなりコストパフォーマンスが高い。損にはならないと思うぞ。」

 耕次の補足は鋭いところを突いている。
確かにやたら道具ばかり立派なものを買い揃えたところで、往復で疲れてしまったら気分も乗らないだろう。
のぞみの増発に伴う弊害とも言うべきことは、研究室で少し聞いたことがある。
学会の開催場所の最寄の新幹線駅がこだま停車のみで、時間がかかるし本数はないで困ってる、とか。

「じゃあ、行くぞ。」

 耕次を先頭に、渉、宏一、勝平、そして俺と晶子の順で改札を抜ける。
少し歩いてホームに出たところで、勝平の購入理由と耕次の補足の正確さを目の当たりにする。
ホームは大混雑だ。場所を普段使っている胡桃町駅から此処、小宮栄の新幹線ホームに変えただけ、否、それ以上の混雑だ。
 耕次を先頭に歩いて行く。切符に印刷されているグリーン車の乗り場まで来ると、混雑はホームに出たときに見たものより随分緩和されている。
尚のこと、勝平のグリーン車選定理由と耕次の補足、そしてそれに対する俺のせせこましさを思い知る。金は必要な時に必要なだけ使うものなんだな。

「間もなく13番ホームに、10時20分発こだま629号、奥濃戸(おくのと)行きが到着いたします。危険ですから、黄色い線の内側に下がってお待ちください。」

 アナウンスが流れる。ホームから線路に降りようにも、俺の肩くらいまでの高さがある柵があるから、降りられない。
俺達一行が耕次を先頭に並んでいるのは、柵の稼動部分らしいところ。乗降口が丁度その部分に合わさるように停止するんだろう。転落事故防止のためだな。
 久しぶりに目にする新幹線の車体が近づいて来た。
ホームに滑り込んで来た新幹線は随分スピードを出しているように思ったがスムーズに減速して、窓や中の乗客の輪郭がはっきりして来る。
停止した時には、柵の稼動部分に出入り口がぴったり合わさるから不思議だ。
 ドアが開くが、出て来る客は少ない。小宮栄は大都市だから、帰省ラッシュだと乗り込む客の方が多い筈だ。
直ぐ乗り込む側にシフトする。中に入って開いた自動ドアから客室に入る。
・・・やっぱり普通の車両とは違う。座席の幅も広いし配置もゆったりしている。
通路も広い。それに対して客は明らかに少ない。特急券に記載されている座席番号と見比べつつ前に進む。
 耕次と渉、勝平と宏一、そして俺と晶子のペアで、進行方向に向かって左側の座席に座る。窓側は晶子、俺は通路側だ。
鞄は足元に置く。普通の車両でこうすると足元が窮屈になるんだが、こうしても余裕がある。窓から見える景色がゆっくり動き始める。
 晶子と泊りがけで遠出するのって、久しぶりだな。去年の夏にマスターと潤子さんと一緒に海に行って以来、か。
あの時は・・・、偶然高校時代の友達と一緒に来ていた宮城との関係を清算したことが一番大きな出来事だったな。
今回は俺の方が高校時代の友人と一緒ってことには、何か不思議なものを感じる。

「奥平って、どんなところなんでしょうね。」

 車内アナウンスが流れた後、晶子が言う。

「私、スキー場もそうなんですけど、温泉も初めてなんですよ。」
「そうなのか。」
「今まで旅行と言えば、せいぜい学校の修学旅行くらいでしたから・・・。」

 俺の両親は今は2人揃って自営業だが、父さんが会社勤めをしていて俺と弟が小学生の頃には、夏期休暇を利用して家族旅行に連れて行ってくれた。
旅行と言っても宿の予約を取るだけで後はその日その時の状態−天気とか道路状況とか−で何処に行くかを決める、という行き当たりばったり的なものだったが。
 温泉には高校の卒業旅行で、当時付き合っていた宮城と2人きりで行った。
それ一度きりだが、場所は奥平じゃなかった。だから、俺もどんな場所なのかは興味がある。

「お取り込み中のところ申し訳ないが、祐司。これをやる。」

 前から声が掛かる。見ると、勝平が座席越しにプリントの束を差し出してひらひらさせている。
俺はプリントを受け取る。下の方にURLが記載されているそれは、奥平高原のWebページを印刷したものだった。俺はそれを晶子に手渡す。

「祐司は初めてらしいって耕次が言ってたから、ページを印刷しておいたんだ。さっきの話からするに嫁さんも初めてだそうだから、丁度良いだろう。
観光地としても申し分ないところだ。」
「悪いな、勝平。」
「礼は、現地入りしてからたっぷり返してもらうから心配するな。」
「どういう意味だ?」

 勝平は俺の問いには答えずに座席に戻る。
勝平は理論派である一方、宏一と並ぶ悪戯好きでもあるからな・・・。何を企んでるのかは知らないが、晶子に妙な手出しをすることだけは絶対にさせない。

「へえ。木彫りの猿の人形とか売ってるんですね。」

 晶子は俺にプリントを広げて見せる。
「奥平特産品の1つ」として、掌サイズ、ストラップのマスコットに丁度良い大きさに始まり、何処に置くんだと聞きたくなる大きさまで揃った木彫りの猿が
紹介されている。他にも年末年始に行われる「年越し朝市」やら、イベントも結構ある。これなら観光地と称するに申し分ない。
 晶子と一緒にプリントを捲っていくと、最後の方に交通案内があった。
テキストによる簡潔な紹介を先頭に、公共交通機関を使う場合、車を使う場合、ちょっと大袈裟な印象もあるが、小宮栄空港−小宮栄の駅から直通バスがある−からの
アクセス方法まで地図や路線図を添えて詳細に記載されている。
新幹線だと・・・奥平で降りて、そこからバスを使うのか。
スキー場は車で行かないと不自由する場所が多いから、新幹線の最寄り駅もこだましか停まらないんだろう。今はちょっとしたことでも車を使う時代だからな。
 イベントや特産品の案内を見たところ、かなり寛げそうだ。
俺と晶子はスキーをしないから、その分をそっくりそのまま観光に回すことが出来る。どんな時間が待ってるんだろうな・・・。

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