魔物(召喚魔術)

魔物　about Monsters

1999年11月28日　初版／2005年9月5日　改訂第1版
First Press:November 28th,1999／Revision First Press:September 5th.2005

Written by Moonstone

　 はじめに

紹介は本編における登場順です。
生命力、攻撃力など魔法攻撃力以外の数値表示のパラメータは、この世界における成年男子(健康な18歳)の平均数値を、
魔法攻撃力はこの世界における魔術師(18歳のMagician)の平均数値を、以下のように装備と共に規定した相対的な表示です。

魔法攻撃に対する防御力(魔法防御力)は、攻撃側、防禦側それぞれの属性(後述)や装備などによって複雑に増減するので省略します。

生命力:1000	打撃や斬撃など、武器に因るダメージ(物理ダメージ)又は力魔術を受けたことによるダメージ(魔法ダメージ)に対する耐久力を示します。これが少ないほど負傷の度合いが深刻、即ち重傷であると言えます。
攻撃力:200	素手もしくは武器などによって与えることが可能な物理ダメージの最大値です。弓矢などの飛び道具によるものも魔術以外ならこれに含めます。
防御力:100	物理ダメージを相殺できる肉体の耐久力の最大値です。特別な表記のない限り、正面の防御力を示します(盾などがある為)。
移動力:40	平坦且つ無風状態の屋外における単位距離を移動できる能力です。瞬間移動できるものは通常移動時の数値を示し、瞬間移動のみの場合は∞と表記します。
魔術攻撃力:200	力魔術によって与えることが可能な魔法ダメージの最大値です。召喚魔術は召喚する魔物に依存するので含みません。また、目潰しなど間接的に攻撃力低下などのダメージを与える場合はこれに換算します。

武器:鉄製のショートソード。使い慣れたもの。
防具　鎧:レザーアーマー。普及品で使い慣れたもの。
防具　盾:使用しない。
魔法:ファイアーボールを10発連射

対環境性や魔術防御力の偏差がある系統に対して特に突出している場合、それを｢属性｣と呼びます。
属性や魔物には次に示す傾向があります。ある属性に対して同じ属性の攻撃(例えば火属性に火の攻撃)は
あまり効果がない場合が多く、時には活性化させてしまうこともあります。これを一般に耐性と言います。

耐性が問題になるのは主に魔術ダメージに対する防御です。特殊な防具はある属性に対してのみ高い耐性を持つ場合があります。

火：	火山など高温地帯に棲息する魔物に多く、攻撃力に優れた傾向がありますが、水に対して弱いのが一般的です。光に対してやや高い耐性があります。
水：	湖、川、海などに棲息する魔物に多く、防御力に優れた傾向がありますが、火に対して弱いのが一般的です。
土：	地上に棲息するものの大半を占めます。光、暗黒以外の属性に対して平均的な耐性があります。
風：	空中を飛行するものの多くがこの属性を有します。光、暗黒以外の属性に対してかなり高い耐性があります。
光：	強烈な発光や聖職者と同質のエネルギーを有する属性で、魔物の種類はかなり限定されます。多くの場合、非常に高い防御力を備えています。他の属性に対する耐性が高いですが、暗黒には弱い傾向があります。
暗黒：	暗闇や地獄などに棲息する魔物が有する属性です。多くの場合、非常に高い攻撃力を備えています。他の属性に対する耐性が高いですが、光には弱い傾向があります。
雷：	火と光が複合して生じる属性で、この属性を持つ魔物はかなり少数派です。攻撃、防禦共に高く、特に火、光に対して効果的ですが、水、冷に対しては威力が低減、無効化されます。
冷：	水と風が複合して生じる属性で、寒冷地方に棲息する魔物の多くがこの属性を持つようです。攻撃、防禦共に高く、特に水、風に対して効果的ですが、火に対しては威力が低減、無効化され、耐性もかなり弱まります。
毒：	水と暗黒、若しくは風と暗黒が複合して生じる属性で、魔物でこの属性を有するのはかなり特殊です。攻撃、防禦共に高く、特に水、風、暗黒に対して高い耐性を備えています。しかし生命体に対して特化されている為、肉体を持たない魔物には全くの無力なのが最大の弱点です。
無：	全ての属性に対して平均的且つ高い耐性を備えている時、無属性と称します。

人類は一般に地の属性を持つとされています。それは火災や洪水、地震や台風といった自然災害は元より、
精神が光にも闇にもなりうるからですが、人間は土から創られたと各地の神話や伝承が物語っていること無関係では
ないかもしれません。
魔術師は結界を張り巡らせることによって、防御力とあらゆる属性に対する耐性を上昇させることが出来ます。
称号が高ければ結界は強力になりますので、高位になればなる程、物理ダメージ、魔術ダメージが低減します。
高位の魔術師が畏敬の対象になる理由の一つとして、強力な魔法攻撃力を持つと同時に、武器、魔術両方に
高い防御力を備えていることがあります。
魔法ダメージは攻撃側が使用する魔法の属性とその魔法による魔法攻撃力、防禦側の持つ属性と各属性に対する
耐性によって決定します。よって、魔法攻撃力の数値が全ての使用魔法に対して同じ値を示すとは限らず、
場合によっては上回ることもあります。
上回った場合の数値も、使用魔法や防禦側の属性に対する防御力によって一定ではありません。
ある属性に極端に特化されている場合には、一般の武器による物理ダメージが全く与えられない現象が生じます。
例えば火の精霊サラマンダーに対しては、通常の武器はその肉体を通り抜けてしまうばかりか、高熱で溶かされてしまいます。
この現象は、例えば我々が火に当てられれば時に火傷を負ったりするのに、火を殴ったりしても消せないことと等価です。
幽霊や精霊などの物質の肉体を持たない魔物は、人間にとって映像だけを見せられているようなものなので、
やはり通常の武器は無効です。
この様な場合、通常の物理ダメージに対する防御力は無限大であると言えます
武器に特別な魔術を施すことで、この様な魔物に対して物理ダメージを与えることが可能になります。
武器を介して魔術ダメージを与えることで(魔術は性質上精神力を含有しています)、生命力を減少させると言い換えることが
出来ます。これを魔術を込められた武器と称します。
しかし、この魔術はNecromancer以上の高位の魔術師が数人がかりで行う必要があり、簡単に製造できるものではありません。

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