【単独制作作品No.90 父の卵焼き】

written by Moonstone

子どもの頃、父が作ってくれた卵焼き
フライパンに卵を落として適当にかき混ぜて、適当に醤油をかけるだけ
父が料理をすることはあまりなくて、その分料理は雑だった
けれども、その卵焼きは何だか凄く美味しくて
私は父がその卵焼きを作ってくれるのを楽しみにしていた

時は流れ、私は親元を離れて早10年
色々料理を覚えたことで、食生活はそこそこ潤沢
そんなある日、ふと父が作ってくれた卵焼きを思い出し、
余っていた卵で作ってみた

子どもの頃、父が作ってくれた卵焼き
フライパンに卵を落として適当にかき混ぜて、適当に醤油をかけるだけ
料理にすっかり慣れた私には、あまりにも単純だったけど、
あの頃と同じ味は、何だか少し懐かしい
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