【単独制作作品No.82 春の円舞曲(ロンド)】

Written by Moonstone

一陣の微風が 私とすれ違う
私に見向きもせずにすれ違った風に感じる 花々の匂い
私に一声かけずにすれ違った風に聞こえる 鳥達の鳴声
そのどれもが 温もりを湛えた日差しの洗礼を受けている

自然が奏でる春の円舞曲
貴方は今年も聞いていますか?
街の喧騒に容易くかき消される繊細な円舞曲
自然と溶け合える心を持つ貴方なら 聞こえますよね?

柔らかな陽光の下 空を見上げて目を閉じる
貴方と共に聞いた春の円舞曲
貴方はこうして全身で聞いてましたよね?
こうしてみると 貴方との優しい旋律が瞼の裏に蘇る

貴方と過ごした時間は短かったけど
貴方と向き合えた日々は少なかったけど
貴方との記憶は極上の旋律となって 今も私の心の中にある
思い浮かぶは貴方の笑顔 思い浮かぶは貴方の声
春の円舞曲を聞くたびに 私はあの歌を口ずさむ
心地良さげに貴方が奏でた 心安らぐあの歌を

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