【単独制作作品No.65 目覚め】 Written by Moonstone
くすんだ白色の天井 煌々と灯る蛍光灯 周囲に転がるのは 酒の空き缶 どうやらまだ… 生きているらしい 何もかもが嫌になった どうなっても良かった 生きたくなかった そんな思いで ありったけの酒を呷った がむしゃらに 闇雲に 身体を起こす 猛烈に頭が痛む 腹の底から何かが急速にこみ上げてくる トイレに駆け込んで 吐く 何も出なくなるまで 吐く まだ苦しめ と言うのか? もっと苦しめ と言うのか? ふらつく足取りで 口を濯ぎ 金属の屍が転がる部屋に戻る カーテンの隙間から見える 曙の光景 その光が ちょっと眩しい 何時以来見ていなかった 一日のプレリュード 生きるのも意外に… 良いのかもしれない |
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