【単独制作作品No.64 錯乱から自閉へ】

Written by Moonstone

堕ちていく 堕ちていく
意識が闇に 堕ちていく
純然たる闇が脳裏に広がる
眠る時とは違う 無への扉

見えるもの全てが 醜悪に歪んでいる
聞こえるもの全てが 身体を掻き毟る
狂おしい衝動が 絶え間なく沸き上がる

叫びたい 壊したい
殴りたい 殺したい
無が創り出す無への誘いが艶かしい

他人が怖い 全てが私を嘲笑っている
自分が怖い 全てを消したくてならない
他人のみならず 自分でさえも

鍵をかけた 窓を閉めた
灯りを消した 携帯を切った
何も見えない 何も聞こえない
何も見たくない 何も聞きたくない

沸き立つ衝動と妖艶な誘いは耐え難い
支配される前に 自分を自分に閉じ込める
こうすれば 無に消えるのは自分だけ
それで良いと思う自分が確かに居る

静寂と暗闇の中 膝を抱えて蹲る
どうなるのだろう どうするのだろう
問いかけても答えはない
ただ 無に吸い込まれていくだけ

無害には 違いない

このホームページの著作権一切は作者、若しくは本ページの管理人に帰属します。
Copyright (C) Author,or Administrator of this page,all rights reserved.
ご意見、ご感想はこちらまでお寄せください。
Please mail to msstudio@sun-inet.or.jp.
若しくは感想用掲示板STARDANCEへお願いします。
or write in BBS STARDANCE.
第4創作グループへ戻る
-Back to Novels Group 4-
PAC Entrance Hallへ戻る
-Back to PAC Entrance Hall-