【単独制作作品No.63 盛夏との触れ合い】

Written by Moonstone

肌を焦がす陽射し 身体を包み込む湿気
夏の昼下がり ふと空を見上げる
眩く輝く光球 雲は欠片すらない蒼世界
蝉が四方から絶え間なく讃美歌を奏でる
この季節だけの ひと時の大合唱

突き刺さる陽射しに耐えかねて 木陰に逃げ込む
濃い緑の隙間から見え隠れする陽射しは
心なしか柔らかい
ほんの少し揺らめく小さな天窓の向こうに
夏というひと時の盛況を感じる

閉鎖空間に留まっていては 何も感じられない
外に出て その瞬間の陽射しを浴び
空気の肌触りを感じてこそ 今この時を感じられる
今この瞬間私が生きているということも 併せて

汗が服に乱れ文様を描き 額や頬を伝う
立っているだけでも息が切れてくる
だが それも季節の移ろいを堪能できるが故のこと
汗を拭いながら 木漏れ日の向こうに未来を思う

一緒に居よう やがて君が過ぎ去るまで
汗も日焼けも 君とこの瞬間一緒に居る証なのだから

このホームページの著作権一切は作者、若しくは本ページの管理人に帰属します。
Copyright (C) Author,or Administrator of this page,all rights reserved.
ご意見、ご感想はこちらまでお寄せください。
Please mail to msstudio@sun-inet.or.jp.
若しくは感想用掲示板STARDANCEへお願いします。
or write in BBS STARDANCE.
第4創作グループへ戻る
-Back to Novels Group 4-
PAC Entrance Hallへ戻る
-Back to PAC Entrance Hall-