【単独制作作品No.58 蒼に舞うもの】

Written by Moonstone

優しい風が吹き抜ける
蒼の世界に桃色の欠片が舞う
ひらひらと さらさらと
薫る風に乗り優雅に踊る

始まりを彩るその花弁は
最後まで美しくて 儚くて
見上げる瞳に涙が浮かぶ
言葉の代わりに口が綻ぶ

終わりは全てに訪れる
何かが齎す絶対的平等
形あるものは壊れる
形なきものは消える

人が桜を愛でるのは
人が桜で和むのは
何れ訪れる自らの終わりを
美しい終わりを望む故だろう

今年も鮮やかに咲いた桜
一年後 また逢おう

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