【単独制作作品No.48 初雪】

Written by Moonstone

寒い 兎に角今日はよく冷える
身体の芯まで凍てつかせるようなこの寒さ
空一面を覆う鉛色の低い雲
これは・・・「あれ」の到来を予告する自然の信号(シグナル)

こんな寒い日は早く家に帰るに限る
暖房を効かせた部屋で鍋でも突くか・・・
そう思いながら歩いていると、頬に冷たいものが、ぴたり
じんじんとする頬で液体になったそれは・・・雪

今年も雪が降る季節がやって来たのか
空を見上げると、鉛色の空には不釣合いな白い粉が降って来る
ぱらり、ぱらり、と
やがて、ぱらぱら、と

この程度の雪では、まだ地面を白く塗り潰すには遠い
しかし、私の服は早くも雪化粧を始めている
早く家に帰ろう
この雪は今日一日降り続けるだろう

そして翌日には、一面の銀世界を見せてくれるだろう

このホームページの著作権一切は作者、若しくは本ページの管理人に帰属します。
Copyright (C) Author,or Administrator of this page,all rights reserved.
ご意見、ご感想はこちらまでお寄せください。
Please mail to msstudio@sun-inet.or.jp.
若しくは感想用掲示板STARDANCEへお願いします。
or write in BBS STARDANCE.
第4創作グループへ戻る
-Back to Novels Group 4-
PAC Entrance Hallへ戻る
-Back to PAC Entrance Hall-