【単独制作作品No.33 春雨の日に】 Written by Moonstone
ポつり、ポツリ、と小さく冷たい感触が数を増していく 雫の競争はやがて雫の一斉行動に代わる アスファルトの色が変わり、窪みに水溜りが出来ていく 水溜りに波紋が浮かんでは消える 葉に雫が溜まり 大きな雫となって地面に落ちる 気まぐれに移り行く春のこの日 静かに雨が舞い落ちる 傘を差そうか ・・・止めておこう 冷たいだけが際立った季節は過ぎた 冷たい感触の中にも 仄かな爽やかさを感じる こんな微妙な感覚を味わわない手はない 私は傘を差さずに避難した軒下から外に出る 間もなく頬が水浸しになり 服も濡れる だが 自然のシャワーはややり心地良い 今日は春雨 濡れて参ろう |
![]() |
ご意見、ご感想はこちらまでお寄せください。 Please mail to msstudio@sun-inet.or.jp. |
若しくは感想用掲示板STARDANCEへお願いします。 or write in BBS STARDANCE. |
![]() |
第4創作グループへ戻る -Back to Novels Group 4- |
![]() |
PAC Entrance Hallへ戻る -Back to PAC Entrance Hall- |