【単独制作作品No.29 吹っ切りたくて】

Written by Moonstone

全てはあの日で終わった。
彼女の都合としか思えない別れの言葉で。
何もかもが灰燼に帰した。
何もかもがどす黒くなった。

その日から全てが始まった。 誰も信じなくなった。
何もかも懐疑的に見るようになった。
自分自身がとことん嫌に思えた。

がむしゃらに働いた。がむしゃらに遊んだ。
成果と友人という関係は後からついてきた。
人は自分を、変わった、と言うようになった。
そう。変わりたかった。そして・・・忘れたかった。

数年後、彼女と出くわした。
彼女はあからさまに驚いた。
だが自分は一瞥しただけだった。
全てはあの日で終わったんだから。

まだ、終わっていないのかもしれない・・・。

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