【単独制作作品No.4 逢瀬の丘にて】

Written by Moonstone

擦れるような出逢いもあれば
綱のように固く結わえ合う出逢いもある

ある日、幼き二人は出逢いの時を迎えた
共に過ごす中で心に現れた、他とは違う新たな心の色
二人はそれを無意識に悟り、他とは違う目で見詰め合う
緩やかなる時の流れは絡み合い、互いに結わえ合う

時の流れが二人の及ばぬところで二つに分たれる日が近付く
しかし、二人が結わた綱の如き絆はやがて一つの場所に帰するだろう
二人が出逢い、時を共にしたこの場所で

逢瀬の丘にて再び逢える日を待ち
時の流れが再び交わるとき、契りの言葉を交わさん


再会の約束と共に一人の名が木の幹に刻まれる
やがて時は流れ
木が大樹へと生長を遂げ
二人が青く健やかなる時代を迎えるとき

淡き濃淡すら擦れかけた記憶が色と共に蘇り
もう一人の名が幹に同化した一人の名の横に新たに刻まれ
契りの言葉が交わされる瞬間へと歩き始める・・・

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