【単独制作作品No.13 時計】
Written by
岡崎郁馬
時計を見るのを止めた それは細やかな抵抗
時間を聞くのを止めた それは未来との決別
機会という名の列車に幾つもの過去が轢かれて行ったのだろう
時間という名の鎖に縛られ
時計の看守に見張られながら
時代の乳母車に乗せられ夢の排斥場に向かう
それは希望という名が相応しい
それは絶望という名が相応しい
私は時計を捨てた
希望の管理人に抗うために
絶望の覇者に立ち向かうために
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