written by 岡崎郁馬
今でも聞こえる
ゆっくり深く飽く事無く反芻される
眠りより覚めぬ為の魔法
過去を縛り付ける呪詛
浮かんでは消えぬその姿が高尚の破屋に住まわっている
慕情の楼閣を追い出された後も何処までも付き纏う
いや、逆に匿っているのか
未練たらしく
朝霧に濡れる雑草が幽愁の雫を蓄える
消して滴る事のない水珠は光を浴びて滑らかに輝きを見せる
今までパペットを見ていたのかも知れない
哀れなまでの悲恋劇
楽しんだのは俺だけか
下りた緞帳は何も語らない
ご意見、ご感想は掲示板STARDANCEへお寄せください。 Please impressions to BBS 'STARDANCE'. |
第3創作グループへ戻る -Back to Novels Group 3- |
|
PAC Entrance Hallへ戻る -Back to PAC Entrance Hall- |