慈善「死」医療

written by Moonstone

〜この作品はフィクションです〜
〜登場人物、団体などは実在のものとは無関係です〜

第6章

 手術は難航を極めるものになった。
大動脈を弾丸が貫通したために出血が酷く、弾丸を摘出し、出血の源である大動脈に辿り着くだけでも5分を要した。
今後の急患のことを考えて出血を吸い取り、精製して再び中野の身体に戻す処置に変更したことも要因の一つである。
5分と一口に言うと短く感じるだろうが、手術、特に急患の場合は長いと言える時間だ。
その間に中野の心拍はじわじわと弱まっていった。
 小山内は弾丸を摘出した後、文字どおり血塗れになりながら大動脈を縫合するが、肉体の中心部にある大動脈を、それも弾丸が貫通して大きく破損した
大動脈を縫合するのは決して容易なことではない。
更に悪いことに弾丸は心臓を掠めていたことが分かり、小山内は血が滲み出す小山内の心臓の傷を神業ともいえるスピードで縫合する。
ピッ、ピッ、という電子音の周期が、徐々に開いていく。心臓の鼓動が弱まってきている証拠だ。

「先生!心拍数と鼓動が弱まってきています!」
「昇圧剤を投与!急げ!」
「はい!」

 スタッフが緊急に昇圧剤を投与する。しかし、心拍数の減少は止まらず、電子音の間隔は広がる一方だ。
このままでは彼女は死んでしまう。
そうなったら、待ってましたとばかりに臓器摘出団が手術室に雪崩れ込んで来て、臓器を根こそぎ摘出していくだろう。
一刻を争う事態に直面した小山内は懸命に知恵を絞り、あることを思いついて傍らのスタッフに小声で指示する。
それを聞いたスタッフは、何が何だか理解出来ないでおろおろするばかりだ。
焦りと苛立ちを感じた小山内は、心臓マッサージをしながら怒鳴る。

「早くしろ!!ハゲタカ共にむざむざ身内を提供したいのか!!」
「わ、分かりました!た、直ちに準備します!」
「急げ!!一分一秒を争う事態なんだからな!!」

 スタッフが駆け出していくのを見ることなく、小山内は素早く胸の切開部分を縫合し、心拍数を表示する計器を見ながら心臓マッサージをする。
彼女を死なせてなるものか。あのハゲタカ共に彼女を生贄に差し出してなるものか。
そんな思いで懸命に心臓マッサージを続ける小山内の元に、ある電子機器を持ったスタッフが駆けつけ、小山内の小声での指示どおりに作業を始める。
 スタッフの作業が完了した直後、手術室のドアが開き、小山内が「ハゲタカ」と蔑称する臓器摘出団が雪崩れ込んできた。
まさに中野の死を事前に知っていたかのようなタイミングである。
臓器摘出団が手術スタッフの間に割り込むような形で中野の傍に林立すると、小山内が大声を発する。

「待て、貴様ら!何をしに来た!」
「死者から臓器を摘出するためです。」

 あくまで冷静に、事務的に中野が死ぬことを事前に知っていたことを暗喩するようなことを言ってのける臓器摘出団に対し、小山内はマスクの下で
笑みを浮かべて心拍数を表示する計器を指差しながら言う。

「患者は生きている。生きている患者から臓器を摘出しようとするとは貴様ら、ハゲタカ以外にハイエナ稼業も始めたのか?」
「何を仰る。彼女はもう助からない重傷を負っていた・・・筈では・・・。」

 小山内が指し示す計器の表示を見て、臓器摘出団は我が目を疑う。
計器は周期的な電子音を鳴らし、心拍を示す波形が一定の間隔で画面向かって右から左へスクロールしていっている。
これは取りも直さず、患者である中野が生きていることを示す否定しようのない証拠である。
動揺の色を隠せない臓器摘出団に、小山内は追い討ちの言葉を浴びせる。

「もう助からない、と何故、どのように判断したんだ?彼女が致命傷を負っていたことを事前に知らされていたのかな?」
「ぐっ・・・。」
「移植医療推進機構から、患者が何処にどんな傷を負うか、事前に知らされれていたのかな?そうでもなければ、こうもタイミングを見計らったように
術後間もない手術室に土足で雪崩れ込んでくるような、医療関係者にあるまじき無神経なことが出来る筈があるまい。」
「わ、我々はそのようなことは・・・。」
「患者が生存している以上、貴様らの出番はない。出て行け!術後処置の邪魔だ!それとも手術台に横たわりたいのか?!」

 動揺する臓器摘出団を小山内が一喝する。その迫力には、雄叫びを挙げる猛獣を髣髴とさせるものがある。
その迫力に押された臓器摘出団は、小さくなってすごすごと逃げるように手術室から出て行く。
ドアが閉まったところで、小山内は計器の背後に居たスタッフに向かって右手の親指を立てる。
スタッフはマスクの下で笑みを浮かべて、同じく右手の親指を立ててそれに応えて、機器の背後で何かごそごそと作業をする。
すると、それまで規則的な電子音を鳴らし、一定間隔で波形をスクロールさせていた計器が、ピーという持続音を鳴らし、波形が消える。
 小山内はそれを確認して、縫合して間もない切開部分を再び切り開き、心臓を直接手でマッサージする。
再び計器が規則的な電子音を鳴らし始め、やや不安定な間隔で以前より高さが低い波形をスクロールさせ始める。
小山内は計器を見ながら時折心臓を掴む手を休め、波形が出ないことを確認すると直ぐに心臓マッサージを再開する。
 中野の心臓は完全に停止状態だ。このまま放置すれば確実に死が訪れる。
小山内は懸命に心臓マッサージを続ける。スタッフは何時でも小山内の指示に対応出来るように態勢を整える。
彼女を死なせてなるものか。彼女を生贄にくれてやるなどしてたまるか。
スタッフが見守る中、小山内の執念の心臓マッサージが続けられる。
その執念が、弱いながらも自立的な規則的周期音を醸し出すまでに、さほど時間はかからなかった。

 スタッフの間に安堵感が漂い始めた中、小山内は切開部分を再び縫合し、スタッフに昇圧剤を投与した後ICUに搬送するよう指示する。
中野はスタッフによって手術室からICUへ大急ぎで運ばれていく。
患者が居なくなった手術室で、小山内はその場に立ったまま腕組みをして思案する。
中野は辛うじて一命を取り留めたとは言え、心臓を一部損傷している。
このままではICUから出られないどころか、死の危険に再び直面することは目に見えている。
彼女を完全に死の淵から救うには心臓移植が不可欠だ。しかし、彼女に適合する臓器が直ぐに見つかるという保障は何処にもない。
 思案していた小山内の頭にある案がひらめく。
それは自分が嫌悪する移植医療推進機構と同様、否、それ以上の違法脱法行為であることは間違いない。
躊躇いが残る小山内の頭に、移植医療推進機構の移植医療担当の毛利の言葉が浮かぶ。

臓器移植のためなら、我々は可能なあらゆる手段をとります。

 その瞬間、小山内の頭から躊躇いが消えた。
小山内は手術道具が入っている棚からある道具を手に取ると、手術室を出て着替えを済ませ、走って薬品保管庫へと向かう。
薬品保管庫のドアの横にあるスロットに職員用のIDカードを通して鍵を開け、小山内はある薬品の瓶を探し出して、手にしていた道具−注射器−で
半分ほどまで吸い取り、その薬品の瓶を元に戻し、もう一つの薬品の瓶を探し出して限界量いっぱいまで吸い取る。
小山内は薬品の瓶を元の場所に戻して薬品保管庫を出てドアを閉め、注射器を白衣のポケットに入れて走って自室に向かう。
 自室に入るや否や、小山内はパソコンに向かい、ブラウザを起動して臓器バンクのデータベースにアクセスする。
そして検索のキーワードを入れる欄に「国立総合医療センター 中野清美」とタイプして検索のボタンをクリックする。
程なくして中野の登録データが表示されると、小山内は続いて「検索結果の適合者を検索する」というボタンをクリックする。
少し間を置いて、CRTに検索結果が表示される。
小山内は表示された検索結果の氏名の欄の一つを見て、薄笑いを浮かべる。それは回診の時などに見せる慈愛溢れるものとはまったく違う、
背筋が凍るような冷たい笑みである。

「くっくっくっ・・・。」

 小山内は悪魔のような低い含み笑いを発する。

「神や仏が居るなら、感謝せねばならんな・・・。こうも都合良く適合者が見つかるとは・・・。しかも・・・。くっくっくっ・・・。ふはははは。」

 低い笑い声を上げる小山内の表情は、まさしく悪魔のそれそのものである。
小山内は本棚から移植医療推進機構の職員名簿を取り出し、ページをパラパラと捲っていく。
職員名簿は半ば押し付けられたものであるが、小山内はこの時ばかりはその押し付けに感謝せずにはいられない。
小山内はCRTに表示された検索結果の氏名と一致する人物の住所をメモ用紙に控え、職員名簿を本棚に押し込んでブラウザのウィンドウを閉じ、
勢い良く立ち上がって部屋から駆け出していった。

「そんな馬鹿な!あの女は確実に仕留めさせた筈だぞ!」

 街灯が一定間隔で点灯する住宅街の通りを歩きながら、毛利が携帯電話に怒鳴る。

『し、しかし、対象者の心臓は確かに動いていました。我々は小山内医師にそれを見せ付けられた上に、手術室から追い出されたんです。』
「くそっ、小山内医師が執刀したのが計算違いだったか・・・。若き天才外科医、小山内・・・か・・・。くそっ、小憎らしい奴だ。」

 毛利は苦々しい表情を浮かべる。
中野は帰宅途中に毛利の指示で狙撃され、危うく命を落とすところだったのだ。
毛利は小山内との電話で仄めかしたとおり、臓器移植のためなら「可能なあらゆる手段」を取ることを実践に移させていたのだ。

『どうしますか?毛利さん。移植医療待機患者の命はもってあと一月と聞きましたが・・・。』
「どうしたもこうしたもない。別の該当者を狙え。我々の使命は臓器移植を待ち望む患者を一人でも多く救うこと。そのためにはもはや手段を選んでいる
余地などない。直ちに手筈を整えさせ、実行に移すように指示しろ。」
『わ、分かりました。では直ちに・・・。』

 毛利は携帯電話を切って背広の胸ポケットに仕舞い、夜道を一人歩いていく。
その表情からは苦々しさが消えていない。中野が助かったことが、小山内が中野を救ったことが余程恨めしいのだろう。

「小山内め・・・。臓器移植を推進する我々の行動を邪魔しおって・・・。やはりここは関係議員に働きかけて、救急医療を制限する法律を
成立させてもらわねばならんな・・・。このままでは臓器移植を待つ患者を満足に救えん・・・。」

 毛利はとんでもないことを呟きながら、一人夜道を歩いていく。
そして毛利がある通りの角に差し掛かったところで、物陰から街灯の光を受けて鈍く輝く針が飛び出し、毛利の首筋に突き刺さる。
痛みを感じた毛利が後ろを振り向こうとするが、身体がまったく言うことを聞かず、支えを失った操り人形のようにがくがくと地面に崩れ落ちる。

「な・・・なんら(何だ)・・・?は(か)、はらはがふほはん(身体が動かん)・・・。」

 呂律(ろれつ)が回らない口調で毛利は身体の異常を口にするが、程なくその口すらも動かなくなってしまう。
完全に動かなくなった、否、動けなくなった毛利の背後に、物陰から白衣姿の小山内その人がゆっくりと姿を現す。

「無駄だ。貴様には強力な筋弛緩剤を投与した。一切の身体の自由は利かん。」

 無表情に毛利を見下ろした小山内は注射器を白衣のポケットに仕舞い、毛利の身体を担ぎ上げ、物陰に止めておいた自分の車の後部座席に放り込む。
そして自分は運転席に乗り込み、シートベルトをしてからエンジンをかけ、人や車が来ないことを確認してから通りに出て車を走らせる。
小山内の運転する車は住宅街から大通りに出て、国立総合医療センターへ向かう。
 身体は動かないが意識はあり、目も見える毛利は、後部座席にうつ伏せになって顔を前方に向けた姿勢で、小山内が何を企んでいるのか考える。
しかし、次第に意識まで薄らいでいくことに、毛利は何一つ抗うことが出来ない。
小山内が毛利に投与したのは筋弛緩剤だけではなかったのだ。麻酔薬が混入されていたのだ。
毛利が完全に意識を喪失して暫くして、小山内の車は国立総合医療センターの地下駐車場に入っていく。
 毛利が意識を取り戻して目を開けた場所は、通常使用される手術室の一室だった。
毛利は起き上がろうとするが、身体がまったく言うことを聞かない。小山内が再び筋弛緩剤を投与した結果だ。
その小山内は手術道具が置かれた棚を毛利が寝かされている手術台の傍まで移動させ、マスクを外して毛利を見下ろす。
その表情を見て毛利は背筋が凍る。小山内は悪魔の微笑みを浮かべている。

「くっくっくっ。毛利よ。貴様はなかなか献身的な面があるんだな。少しばかり見直したよ。」

 何をするつもりだ、と言おうとした毛利だが、筋弛緩剤の影響で口がまったく動かない。

「まさか貴様が臓器バンクに登録していて、そのデータが私の希望どおりのものだとはね・・・。くっくっくっ。神や仏とやらに感謝せんとな・・・。」

 どういうつもりだ、と言いたげな毛利に向かって、小山内は悪魔の笑みを浮かべたまま言葉を続ける。

「貴様の提供希望臓器の一つに心臓があった。そして貴様の各種臓器移植用データは彼女と、中野君とぴったり適合していたんだよ。」
『な、何?!』
「中野君は幸にも死を免れた。だが、彼女を傷つけた弾丸は心臓を掠めていてね・・・。応急処置は施したが、一刻の猶予もないんだよ。」
『ま、まさか、貴様・・・!』
「彼女を救うには心臓移植が必要だ。それに貴様と適合する臓器移植待機患者は複数居る。一人は多臓器機能不全。まさに願ったり叶ったりだ。」

 毛利は、これから我が身に襲い掛かるであろう出来事を察して絶叫を上げようとするが、筋弛緩剤が余程強力なのか、まったく声が出ない。
懇願の眼差しで自分を見詰める毛利に対し、小山内は冷酷に告げる。

「声をあげようとしても無駄だ。貴様には筋弛緩剤を投与した上、麻酔が効いている間に声帯を切除した。どう足掻いても声を出すことは出来ん。」
『き、貴様、それでも人か!』
「臓器移植を推進する立場の貴様なら分かるだろう?助けたい患者が居る。そのために臓器が必要だ。ならば手段を選んでいる余地などないと思ってしまう
人間の心理がな・・・。私も心底助けたい患者を背負ってようやく、貴様の言ったことが理解出来たよ。」
『や、止めろ!!止めてくれ!!』
「なあに、心配は要らん。貴様の死亡原因は自殺ということにしておく。私は医師だ。カルテの操作や偽造など容易い。医師の死亡診断書を疑う人間は
そうそう居ない。心当たりがあるのは、臓器移植に反対する人々くらいかね・・・。」

 小山内は、摘出した臓器を保存するクーラーボックスを足元に幾つも並べる。
間違いない。小山内は自分の心臓を奪う気だ。自分が生きているにも関わらず。
そう思い、恐怖に青ざめる毛利に向かって、小山内は悪魔の笑みを浮かべながら言う。

「ハゲタカの一団を追い払うのには知恵を絞ったよ。心拍数測定装置のテスト用入力端子に、パルス(筆者註:短い時間幅の電気信号)発生器を接続して
表示スイッチを切り替えてパルス発生器の信号を表示させて、心臓が動いているように見せかけたんだ。」
『な、何だと?!』
「装置のメンテナンス用に常備していたんだが、あんな形で使うことを思いついた私の頭は、どうやらまだ錆付いていないらしい。」
『な、何て悪知恵の働く奴だ・・・。貴様という男は・・・。』
「ま、こんなことを貴様に言っても無意味か・・・。」

 小山内は笑みを消して、毛利を見下ろしながらマスクを着けて言う。

「さて・・・、独り言もここまでだ。これから臓器摘出を開始する。対象臓器は心臓、肺、胃、小腸、膵(すい)臓、肝臓、腎臓二つ。・・・ほぼ全てだな。」

 小山内の冷徹な手術宣告に、毛利は涙を流して命乞いをする。
だが、小山内は迷うことなくメスを手に取る。メスが電灯に照らされて鈍い輝きを放つ。
その輝きは、毛利にとって死の宣告に等しいものだ。

「では、手術を開始する。臓器は新鮮であればあるほど良い。・・・移植医療の格言だ。」
『や、止めろー!!止めてくれー!!』

 小山内の握ったメスが、麻酔の効いていない毛利の身体を切り裂き始める。
声にならない絶叫が上がる中、毛利は生きながらにして容赦なく切り刻まれていった。
 温かい陽射しが差し込む一般病室のベッドの上で、中野は意識を回復してゆっくりを目を開ける。
最初に中野の目に入ったのは、穏やかな微笑みを浮かべる小山内だった。

「・・・先生・・・。」
「気が付いたね。丸1週間眠り続けていたんだよ。」
「1週間もですか・・・。」
「君を撃った弾丸は大動脈を貫通したばかりか心臓を掠めていてね。心臓移植を行ったよ。偶然にも適合臓器が見つかったんだ。」
「そうですか・・・。私、先生に命を救ってもらったんですね・・・。ありがとうございます・・・。本当に・・・。」
「私に感謝する前に、臓器を提供してくれたドナーの方に感謝しなさい。君が助かった陰には、不幸にして命を落とした人が居る。
そのことを頭の片隅にでも留めておきなさい。そしてこれからの人生を、ドナーの人の分もと思って生きなさい。それが君の使命だ。」
「はい・・・。」

 中野が微笑むと、小山内は慈愛溢れる微笑を返す。
 こうして一人の患者の命が救われた。そして他の適合患者も別の病院で臓器移植を受け、生命の危機を脱したという。
小山内は中野を救うために、他の患者も同時に救うために、適合者である毛利の臓器を奪った。生きていたにも関わらず。
しかし、中野も撃たれなければ、これまでどおり普通に生きていけたのだ。
 毛利をはじめとする移植医療推進機構は、臓器移植を待つ患者を一人でも多く救うために、可能なあらゆる手段に打って出た。
一方の小山内は中野を救うために、考えられる手段の中の一つを実行に移した。その結果、中野は救われた。

 臓器移植を待つ患者は数多い。しかしそのための臓器は慢性的に不足しているのが否定出来ない事実だ。
臓器移植待ちの患者を一人でも多く救おうと、人の命を奪うことを指示した毛利。
自分が執刀した患者を救うべく、適合者を生きながらにして切り裂いて臓器を摘出した小山内。

果たして裁かれるべき者は、
否、
裁かれるべきことは何なのだろうか・・・?

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