本号のトピックス
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★4月1日付更新で「何か」が起こる/芸術創造センター久々の企画開催に向けて準備中
★短期連載企画「CSSとJavaScript−その可能性と問題点−」第3回
★作品投稿について/PAC運営委員会
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★4月1日付更新で「何か」が起こる/芸術創造センター久々の企画開催に向けて準備中
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2009年4月に開設10周年を迎え、11年目を迎えようとしているMoonstone Studio芸術創造センター(以下「芸術創造センター」)。コナンジャンルへの参入を契機に幾つかのページ横断企画に協賛・参加してきましたが、芸術創造センターが主宰する企画やイベントは久しく行われていません。開設当初は宣伝・集客効果を狙って何度か開催されましたが期待した反応が得らなかったこと、新作公開の方がはるかに宣伝・集客効果が高いことから、企画やイベントを開催する必要性はないと判断した結果です。
その流れから開設10周年を記念する作品の限定公開や配布もなく、(TOPページの新装はあったものの)365日通常どおり運営するものと思われていました。しかし、このたび当編集委員会は芸術創造センター運営委員会から4月1日限定のイベント開催を準備中との情報を得ました。現在公開可能な情報をお伝えします。
4月1日は芸術創造センター開設日ですが、所謂エイプリルフールでもあります。芸術創造センターで開催準備中のイベントは、このエイプリルフールに関連するものだということです。エイプリルフールには他のページでユーモアやアイデア溢れる様々な期間限定企画が開催されています。ページ閉鎖と錯覚させるもの、別のページと誤認識させるもの、エイプリルフールにちなんだイラストやキャッチコピーを大々的に掲載するものなど様々です。芸術創造センターは趣向を凝らしたTOPページにする方針とのことです。どのようなものにするかは、現時点では不明です。
エイプリルフールイベントということで、実施期間は4月1日限定を原則として(撤収や換装の都合で若干延長する可能性はある)、作品数が膨大なため、対象はTOPページに限定する模様です。本稿執筆時点(2010/3/13)で9割程度完成しており、細部調整と確認の段階にあるとも伝えられています。
性質上開発画面などはお見せ出来ませんが、2010年4月1日付で芸術創造センターTOPページに「何か」が起こります。11年目に突入する芸術創造センターがお届けする1日限定の企画にご期待ください。(本紙編集委員会)
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★短期連載企画「CSSとJavaScript−その可能性と問題点−」第3回
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前回はJavaScriptの概要と歴史について述べました。今回はCSSとJavaScriptの融合による動的Webページの作成原理や利点について言及します。(Web技術チーム)
Webページのレイアウトを決定するCSSと、非手続き言語の1つであるHTMLに条件分岐や繰り返し処理を追加出来るJavaScriptはそれぞれ単独でも効果を発揮しますが、融合させることにより多彩で視認性や操作性に優れるインターフェースを構成することが出来ます。芸術創造センターのTOPページでは「芸術創造センター事務局棟」「喫茶店DandelionHill」「芸術創造センター本館・創作棟」の3つにマウスカーソルを当てると、含まれるコンテンツやグループが階層表示されるプルダウンメニューを2009年8月から正式稼働させていますが、そのプルダウンメニューもCSSとJavaScriptの融合で実現しています。
第1回でCSSにおけるクラスの概念を紹介しました。"."(ピリオド)で連結することにより、あるタグにおける適用スタイルに階層構造を構成して、適用スタイルを振り分けることが出来ます。その概念はJavaScriptでも通用します。JavaScriptにおけるクラスは通常ではプロパティやメソッドと呼ばれ、書式例は以下のとおりです。以下の事例では、ブラウザの背景色を#bbf7ca(芸術創造センターでよく使用される背景色です)に設定します。
document.bgcolor = "#bbf7ca"
上記で何気なしに背景色を指定する事例を紹介しましたが、JavaScriptではWebページ内の特定もしくは複数の要素(タグやその属性=パラメータ)を指定して、状態を読み取ったり変更したりすることが出来ます。このような書式を採用するプログラミング言語をオブジェクト指向言語と称します。CSSもWebページを構成するパラメータを拡大・集約したものですので、やはりJavaScriptで状態の読み取りや変更が可能です。以下のような書式で特定のクラスやIDを持つタグの属性にアクセスします。
document.getElementById("(特定のクラスやIDの名称)")
HTMLやCSSの所定部分を操作するJavaScriptを読み込むことで、Webページ内のあるタグやクラスもしくはIDを持つ部分にアクセス=主にマウスカーソルを当てると、JavaScriptがHTMLやCSSの内容を変更して、それがプルダウンメニューやタブ切り替え(第70号で紹介した次期グループインデックスのアルファ版もその1つ)など視認性や操作性に富むWebページとして表現される。−これがHTMLとCSSとJavaScriptによる動的Webページの作成原理であり、広義にAjax(Asynchronous JavaScript And XML)とも称されるWeb技術です。GoogleMapsなどもAjaxで実現されています。
HTMLとCSSとJavaScriptの融合であるAjaxによる動的Webページの利点は、やはり視認性や操作性が高いことです。HTMLのみでは上から下まで一直線の、縦方向の比重が高いWebページになりやすいです。横方向のレイアウトはtableタグを使いますが、HTMLファイルから内容が読み取りにくくなるため、検索からのアクセスを増やしたい企業などのWebページで重要になるSEO(Search Engine Optimize)で不利になりますし、保守性も下がります。動的Webページでは水平方向の配置が可能であり、複数のコンテンツを傾向ごとに集約した階層構造を用いることで縦方向への冗長さがかなり低減できます。
また、WindowsやMacの他、iPhoneなどOSや機器でマウスやタッチパネルによる自由な操作が普遍的になり、それらのソフトウェアは自由な操作でGUIを操作して機能を使用することが当たり前になっています。Ajaxによる動的Webページは他のソフトウェアと比較して見劣りする場合が多かった表現力を高め、他のソフトウェアと同様の操作感覚でコンテンツにアクセス出来るようになります。(続く)
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★作品投稿について/PAC運営委員会
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投稿規程を設けて以来一度も投稿作品の受付がありませんが、当ページでは作品投稿を歓迎しております。規定に関しては投稿規程をご覧戴くとして、ジャンルはオリジナル小説、二次創作作品、ファンタジー、恋愛・・・。著作権侵害やマナー違反のもの以外は、既存のグループ以外の作品も受け付けています。新規ジャンルで複数回数の投稿が確約されるのでしたら、新規グループを立ち上げます。
「作品は投稿したいけど、このページはどうも敷居が高い」とお思いの方、ご心配は無用です。Moonstone主幹も暗中模索の状態から投稿を始め、それが進展して自分のページ立ち上げに至ったという経緯があります。「始めの一歩」は誰にでもあります。その「始めの一歩」をこのページで踏み出してみませんか?それがきっかけでネット作家として名を馳せることも決して夢ではありません。必要なのは貴方の作品とほんの少しの勇気です。
「こんな作品じゃ人前に見せられない」と不安になる気持ちも分かります。しかし、価値観で左右される命題において、賛否両論が生じるのは必然的です。非難や否定を恐れず、自身の制作スタンスを堅持して作品をネットを介してこの世に送り出して欲しい、と願わずにはいられません。当ページがその足がかりになれれば幸いです。皆様からの投稿をお待ちしております。(芸術創造センター運営委員会)
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編集後記
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・インターネットの普及はとどまるところを知らない。電気やガスなどと同様に従量料金制であるがゆえに電話料金を気にしたり、無料時間帯を狙って極力早く確実に接続する手間を強いられて、接続したが最高転送速度は56kbpsという時代があった。その時代からこのページを開設・運営してきた者の1人として、PCの起動と同時に数十数百Mbps(56kbpsと比較して優に1000倍以上)の高速インターネットに接続出来る環境が普及していることに隔世の感がある。インターネットは高速だけにとどまらず、無線化と広帯域カバーの両立にも邁進している。
・インターネットの高速化と普及によって、情報の発信源はもはや雑誌や新聞やTVの独占領域ではなくなった。簡易で緩やかな繋がりを構築出来るTwitterの発祥前から、利用者が情報発信源と重なることが出来る掲示板は存在していた。それがインターネットとほぼ連動する携帯電話の普及でより利便性と即応性が高まり、現場を観察しながら情報発信するというかつてTVの独壇場だった領域にも一般市民が容易に足を踏み込めるようになった。情報発信源の普遍化により、今までその立場を独占していたメディアや団体はその立場の死守に血道を上げている。民主党中心の連立政権発足に伴い、閣僚記者会見の一般公開が俎上に上ったが、記者クラブは猛反対したように。著作権管理団体(著作権者団体ではない!)がTwitterでの発言−「つぶやき」という−でも著作権料が発生すると公言したように。
・この先のメディアの行く先は2つに大別出来る。1つはApple社のiPhoneやGoogle社のGoogleOSもしくはAndroidなど、携帯機器の機動性や利便性を活用する軽量OSやアプリケーションを基礎にする携帯メディア−電子ペーパーや電子書籍などへの傾倒やその利用、もう1つは日本独自の束縛や権益の死守だ。残念ながら日本のメディアは後者を選択する方向に向かっているのは否めない。独自技術も多く生みながらも、携帯電話のSIMロックに代表される企業グループの束縛や、JASRACに代表される主権者を気取って利益をむさぼる中間業者がはびこる以上、日本のガラパゴス化は変わらない。既得権益を批判し、規制緩和を唱和するメディアや中間業者こそ、一度自由参入と価格競争の大海に叩き込むべきではないか。(M)
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