本号のトピックス
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★次期グループインデックス素案固まる/TOPページと違いタブ形式/アルファ版公開開始
★短期連載企画「CSSとJavaScript−その可能性と問題点−」第2回
★作品投稿について/PAC運営委員会
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★次期グループインデックス素案固まる/TOPページと違いタブ形式/アルファ版公開開始
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芸術創造センターでは掲載数が優に100を超えるためインデックスが重く(動画との比較)、かなり縦長になって使い勝手が良くないグループが幾つかあります。インデックスの形式は小さいイメージを含めたリボン風味を加えたものの基本は開設当初から変わっておらず、Web技術チームでは掲載数が多い創作文芸部門第1創作グループの了承を得て、表示幅を広げるにとどまらない抜本的なインデックス改善を模索してきました。その結果、レイアウトや操作性の基本が固まった次期グループインデックスのアルファ版(以下アルファ版と略す)が完成し、2009年11月26日付更新からURLを正式告知しました。
アルファ版の操作形式は、TOPページのプルダウン式ではなく、タブ方式を採用しました。プルダウン式を採用しなかった理由としては、(1)掲載数が多いグループにおいてプルダウン式は表示される数が1回で表示出来るプルダウンメニューの数を超える(2)階層構造を作るにしても階層が多くなりすぎて操作性が悪くなる−ことが挙げられます。タブ形式では1度に表示出来る数が多く出来ることと作品にたどりつくまでの操作が少なくて済むことから、掲載作品をある程度の塊で一望でき、階層化された中から目的の作品を探す手間が少なく出来る利点があり、インデックスの表示形式に最適と判断しました。
タブ方式の実現にはJavaScriptを使用して、タブの色や配置などはCSSを使用しています。JavsScriptとCSSの融合でブラウザのスクロールだけに終わらない操作性を実現することは、TOPページでも共通です。また、タブの内容はHTMLで行い表示をCSSで調整するため、他のグループにも適用が容易です。JavScriptはTOPページ同様prototype.jsやjquery.jsなどフレームワークを使用していないため、フレームワークに依存せず読み込む容量が少なく出来ています。
今後は正式公開を目指して配色やタブの分類など詳細を詰めていきます。正式公開まで調整のため他の色調と異なる枠線が表れたり、表示のずれが生じたりすることもありますが、予めご了承願います。尚、アルファ版のURLは以下のとおりです。(Web技術チーム)
http://www.msstudio.org/pac/pacnvl1a/index_test.html(別ウィンドウで開きます)
※上記URLはアルファ版用のため、正式版公開後は無効になると思われますのでご注意ください。※
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★短期連載企画「CSSとJavaScript−その可能性と問題点−」第2回
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前回はCSSの概要について述べました。今回はCSSと共に現在の多彩で高機能なWebページの構築に不可欠なJavaScriptの概要を紹介します。(Web技術チーム)
CSSを使うことにより、Webページの特定箇所の配色を変えたりtableタグに頼らないレイアウトが可能になります。しかし、CSSもファイルの先頭から末尾まで条件分岐なしで読み出されてWebブラウザに解釈される静的なプログラミング言語の一種であるためGUI(Graphical User Interface)ならではの操作性、例えばプルダウン式や折り畳み式のメニューのように利用者の操作やマウスカーソルの位置によって表示内容が動的に変化するものや、イメージファイルのポップアップ表示は実現が困難です。
ここで、JavaScriptが重要な位置づけを伴って浮上します。JavaScriptはWebブラウザが読み込んで実行するスクリプト言語(コンパイルというPCに理解できる形式に変換して実行可能なファイルを生成することが不要な言語。CGIでよく使用されるPerlもスクリプト言語)の1つで、プログラミング経験が少しでもあれば比較的容易に習得出来る文法を採用しています。
JavaScriptはWebページ内の要素を階層構造で把握し、値の読み込みや指定が出来ます(これをオブジェクト指向言語と称します)。要素は一般的にHTMLファイルの各タグに記載されたnameやclass、idなど固有の名前を有する属性(パラメータ)を指します。これを利用することで、JavaScriptとCSSを組み合わせることにより、所定の要素の表示/非表示の切り替えや形状の変更が動的に可能になります。
概ね数年以上のWebページの長期管理者やインターネット利用者は、かつてステータスバーにメッセージが流れたりアクセス時刻が表示されるWebページが多数見受けられた時期を経験していると思います。それらはJavaScriptの使用例の1つです。JavaScriptはWebブラウザ以外の動作/開発環境が不要なこと、コンパイルなど面倒な作業なしにプログラミングしたソースをその場で実行/検証が可能であり、簡単なソースで動的なWebページが作れることから一時隆盛しました。Moonstone Studio/芸術創造センターでもアクセス時刻の表示とその時間帯に応じたメッセージ表記がなされた時期があったことを記憶しておられる方も居るでしょう。
しかし、JavaScriptは本来リンク先やWebページの状態を表示するステータスバーを細工して悪意のあるページに誘導したり、無限にウィンドウを開かせることでPCの再起動を余儀なくさせるブラウザクラッシャーなど容易に悪用出来ることや、それらが少し遅れてインターネット上に跋扈するようになったウィルスとの識別がアンチウィルスソフトでも困難だったこと、Webページの過度な装飾にあてがわれたことから敬遠され、一時は「冬の時代」を迎えました。
「冬の時代」の中で、JavaScriptのWebブラウザ間の解釈を統一する標準化作業が進み、Google社が自社アプリケーションとしてJavaScriptを積極的に採用したGoogleMapsなどを無償利用出来るようにした2,007年頃からJavaScriptは再び脚光を浴び、世界各国の開発者が開発に取り組むようになり、多彩な動作や機能を実現したWebアプリケーションが登場しています。
また、Webページを階層構造として把握/解釈するJavsScriptの文法に対するとっつきにくさや残存するWebブラウザ間の解釈の相違を解消するため、簡易な構文で幅広い機能が使用出来るフレームワークが開発されています。有名なところではprototype.jsやjquery.jsなどがこれに該当します。フレームワークはそれだけでも十分使用できますが、開発者が独自に機能を付加することも可能であり(プラグイン)、JavaScriptの普及に大きく寄与しています。(続く)
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★作品投稿について/PAC運営委員会
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投稿規程を設けて以来一度も投稿作品の受付がありませんが、当ページでは作品投稿を歓迎しております。規定に関しては投稿規程をご覧戴くとして、ジャンルはオリジナル小説、二次創作作品、ファンタジー、恋愛・・・。著作権侵害やマナー違反のもの以外は、既存のグループ以外の作品も受け付けています。新規ジャンルで複数回数の投稿が確約されるのでしたら、新規グループを立ち上げます。
「作品は投稿したいけど、このページはどうも敷居が高い」とお思いの方、ご心配は無用です。Moonstone主幹も暗中模索の状態から投稿を始め、それが進展して自分のページ立ち上げに至ったという経緯があります。「始めの一歩」は誰にでもあります。その「始めの一歩」をこのページで踏み出してみませんか?それがきっかけでネット作家として名を馳せることも決して夢ではありません。必要なのは貴方の作品とほんの少しの勇気です。
「こんな作品じゃ人前に見せられない」と不安になる気持ちも分かります。しかし、価値観で左右される命題において、賛否両論が生じるのは必然的です。非難や否定を恐れず、自身の制作スタンスを堅持して作品をネットを介してこの世に送り出して欲しい、と願わずにはいられません。当ページがその足がかりになれれば幸いです。皆様からの投稿をお待ちしております。(芸術創造センター運営委員会)
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編集後記
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・2009年8月の衆議院総選挙で自民党が議席を約1/3に減らす一方、民主党が過半数を超えて第一党となり政権を獲得した。55年の保守合同による自民党結党以来初の衆議院第一党転落と政権交代はセンセーショナルに取り上げられ、民主党が選挙中に掲げたスローガンでもある政権交代で政治や国民生活は大きく変わると喧伝された。政権交代から一定の期間が過ぎた今、自民党政治と何が変わっただろうか。生活保護世帯の母子加算や子ども手当て、高校授業料無償化など一部生活困窮世帯が喜ぶ給付制度の復活や新設と引き換えに、生計費非課税の原則で設けられている扶養控除などが廃止される方向であるなど多数の国民には増税や負担増が圧し掛かる。
・「討論を公開の上で無駄を省く」と鳴り物入りで行われた事業仕分けでは、「民間で出来ることは民間に」「コスト削減の徹底」を至上命題とする「仕分け人」なる連中が国民生活や日本の国力に密接に関係する分野に無駄のレッテルを貼り、見直しや廃止を宣告した。その事業仕分けでは、予め財務省が絶対削減しないものとしてアメリカや軍需産業密着の軍事費やゼネコン密着の大型公共事業など自民党政治時代の聖域を除いてあることが判明している。財務省が削減ありきで持ち出した専門分野に疎い霞ヶ関の各省庁の無能高級官僚を引っ張り出して説明を滞らせて、事業仕分けの様子を直接見る暇がある国民にその事業が無駄というレッテルを貼りやすい状況を作り上げ、無駄を省くという分かりやすい正義の看板を持たせた仕分け人に見直しや廃止を通告して予算削減をやりやすくしただけなのだ。財務省と仕分け人達、ひいては政権に就く民主党が演出した盛大な茶番劇である。予算案作成過程を公開したことに意義があるとする見方もあるが、あらゆる分野や事業を公正公平に議論するのではなく、削減ありきの前提で作られたシナリオに沿った一方的なレッテル貼りなど公開するに値しない。
・資源小国で人的資源の拡大向上が重要な日本で科学技術予算を無駄と断じた蓮舫をはじめとする仕分け人こそ仕分け以前に処分場送りにすべきなのは勿論だが、このような事業仕分けは民間・規制緩和万能論と市場原理主義を掲げる自民党の小泉・竹中政権時代から始まったものであること、事情仕分けに携わった仕分け人の多くが小泉・竹中路線崇拝の構想日本という集団から輩出されていることに注目する必要がある。これは芸術創造センターでも以前から指摘してきたとおり、民主党が自民党のスペアとして結成された政党であり、本質は自民党と変わらないことを示すものだ。一部の恩恵のために多数が更なる負担を強いられる仕組みが一部拡大適用されたに過ぎない「友愛」理念を、国民は早々に見限る必要がある。(M)
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