Moonlight PAC Edition 第53号 2006.12.31発行
編集、発行:Moonlight PAC編集委員会
本号のトピックス
★Moonstone Studioの移転が完了/心機一転、活動を再開します
★コミックマーケット出展について/PAC製本準備委員会
★短期連載企画「考察・ページ表示の軽重/ブロードバンド普及の現在ネット事情から」第2回
★作品投稿について/PAC運営委員会
★Moonstone Studioの移転が完了/心機一転、活動を再開します
 2006年11月30日〜2006年12月5日の最近ではかなり長期間のシャットダウンの間に、Moonstone Studio/芸術創造センターは移転を完了しました。此処で言う移転とは前号でお伝えしたとおり、主幹Moonstoneの住居移転であり、URLやページ名称の変更はありません。各コンテンツは勿論特別な実行環境を必要とせずに引き続きご覧いただけます。また、シャットダウンの間にも続けてご来場くださった皆様、引き続きご来場いただいている皆様に改めて御礼申し上げます。

 移転の際に発生した大量の荷物の開封・整理は、本号発行時点ではまだまだ序の口です。しかし、開封が・整理が必要な荷物の大半は書籍類で、通常の衣食住を実行・維持出来る環境は既に殆ど整備を完了し、PCもネット環境を含めて使用が可能な状態に設営を完了しています。
 移転完了・ネット環境復活に伴い、一時リンクを解除していた(ネット環境がないと現状では拍手やメッセージの有無を見られないため)Web拍手を復活させました。メールやメールフォームShooting Star感想用掲示板STARDANCEの受付も再開しております。ただ、Moonstoneが移転完了直後から半月ほど(つまり12月前半ほぼ全部)激しい発熱を伴う風邪をひいてしまい、お返事が本号発行時点でかなり遅れております。順次発想いたしますので該当の方はもう暫くお待ちください。

 心機一転したMoonstone Studio/芸術創造センターは、年末年始を挟んで2006年後半で停滞気味だった活動を本格化させていく予定です。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(主幹Moonstone/芸術創造センター運営委員会)
★コミックマーケット出展について/PAC製本準備委員会
 芸術創造センターではPAC製本準備委員会を設置して公開中の作品を製本し、主にコミックマーケットへの出展を目指しています。コミックマーケットは夏と冬に開催されますが、冬は年末の多忙がある上に寒中の移動・滞在が困難なので、出展する場合は夏のみになります。

 芸術創造センターは前述のとおり、2006年後半で新作公開が停滞気味でした。PAC製本準備委員会もその例に漏れません。印刷所に提出する製本用データを構成する環境、仰々しいですが要はオフィス環境が整いましたので、公開中の原作では横書きの原文を縦書きに編集し、加筆・編集作業を再開しています。

 特別「○年夏のコミックマーケット出展を目指して準備」ということはしません。締め切りを設けずに十分時間をかけて製本要データを作成し、余裕を持って印刷・製本を委託して出展する計画です。そのため、何時出展するのかというお問い合わせには回答いたしかねます。出展できる見通しが立ちましたらPAC製本準備委員会などで正式に告示いたしますので、気長にお待ちください。(PAC製本準備委員会)
★短期連載企画「考察・ページ表示の軽重/ブロードバンド普及の現在ネット事情から」第2回
 前号は諸般の事情でお休みしましたが、短期連載企画と銘打った本連載で、Webページ表示の軽重について述べてまいります。(主幹Moonstone/Web技術チーム)

 日頃何気なしにWebページをブラウザで閲覧する際、裏で頻繁に通信が行われていることをご存知でしょうか。ブラウザのアドレスバー(呼称の一例)に「http://〜」と入力しますし、ページ表示の際にはその所在が同じく「http://〜」と表示されますが、この「ht」はWebページを記述する基礎言語である「HTML」の「HT」と同じです。「HTML」は略称で、正式には「Hyper Text Markup Language」と言います。「http」も略称で、こちらの正式名称は「Hyper Text Transfer Protocol」と言います。

 前者をあえて日本語訳するなら「ハイパーテキストマークアップ言語」、後者は「ハイパーテキスト転送手順」と出来ます。ここで言う「ハイパーテキスト」とは日本語における「超越的な」ものではなく、「どんなPCやOSでも共通のテキスト」という意味合いです。それをインターネットでやり取りする場合の手順が「http」なのです。

 「http」、すなわちハイパーテキストの転送手順の概要を説明します。まずブラウザからサーバに「http」形式でファイルの転送を要求します。サーバには「HTML」形式のテキストファイル(拡張子「.html」か「.htm」のファイル)が置かれています(これをサーバに直接行う転送方式がFTP(File Transfer Protocol)です)。サーバはブラウザの要求に応じて目的のファイルを探します。ファイルが存在しないと通称「404エラー」と呼ばれる「File not found」エラーを返します。存在する場合はそのファイルを返します。以降、要求されたファイルの名称を「example.html」と表記します。

 転送されたものをそのまま表示するだけなら、Windows付属の「メモ帳」などで記載した拡張子「.txt」のテキストファイルでも事足ります。しかし、「HTML」と銘打たれている特徴が此処から表面化します。「example.html」の中で「<」と「>」で囲まれたものを特定の意味を持つものとして解釈し、その解釈の仕方に応じてファイルの先頭から順にブラウザ上に描画します。この描画方式を「レンダリング」と言い、「レンダリング」の方式がInternet Explorer」(以下「IE」)とFirefox、Operaではそれぞれ異なるため、表示が微妙に異なってくるのです。ともあれ、「<」と「>」で囲まれたものが特定の意味を持つことによって、どんなPCやOSでも共通の形式で目的のテキストが表示されます。「<」と「>」を標識にしていると言えます。これを英語表記では「マークアップ」と言います。何気なしに記述する「<」と「>」は、ブラウザと切っても切れない密接な関係があるのです。(続く)
★作品投稿について/PAC運営委員会
 投稿規程を設けて以来一度も投稿作品の受付がありませんが、当ページでは作品投稿を歓迎しております。規定に関しては投稿規程をご覧戴くとして、ジャンルはオリジナル小説、二次創作作品、ファンタジー、恋愛・・・。著作権侵害やマナー違反のもの以外は、既存のグループ以外の作品も受け付けています。新規ジャンルで複数回数の投稿が確約されるのでしたら、新規グループを立ち上げます。

 「作品は投稿したいけど、このページはどうも敷居が高い」とお思いの方、ご心配は無用です。Moonstone主幹も暗中模索の状態から投稿を始め、それが進展して自分のページ立ち上げに至ったという経緯があります。「始めの一歩」は誰にでもあります。その「始めの一歩」をこのページで踏み出してみませんか?それがきっかけでネット作家として名を馳せることも決して夢ではありません。必要なのは貴方の作品とほんの少しの勇気です。

 「こんな作品じゃ人前に見せられない」と不安になる気持ちも分かります。しかし、価値観で左右される命題において、賛否両論が生じるのは必然的です。非難や否定を恐れず、自身の制作スタンスを堅持して作品をネットを介してこの世に送り出して欲しい、と願わずにはいられません。当ページがその足がかりになれれば幸いです。皆様からの投稿をお待ちしております。(芸術創造センター運営委員会)
編集後記
・2006年最後の日に発行となったので、2006年を振り返ってみる。Moonstone Studioでは作品制作が特に後半で停滞気味になり、最大の障害だった住環境の改善に住居移転という形で踏み切った。思い切った決断だったしその後風邪の罹患や本業の多忙に追われたが、総合的には良い決断だったと思う。安寧出来る住環境を足場に、来年は作品制作を活発にしようと思う。環境を整備したのだから、したいことに邁進するだけだ。
・世間はどうだったか。着実に「何時か来た道」を歩んでいるように感じられてならない。心のあり方を「徳目」として「評価」の対象にするなど内心の自由に堂々と干渉し、国連からも改善を度々勧告されている競争を更に煽る内容が露骨に示された教育基本法改悪、防衛庁の「省」昇格など、挙げればきりがない。それに対する一般市民の対抗の動きは相変わらず商業メディアでは黙殺されるし、右翼メディアの思惑どおり偏狭なナショナリズムに乗せられた思考停止状態のネット利用者が内輪で小汚い陰口を叩く有様だ。現時点では日本の未来は暗黒だと言わざるを得ない。
・商業メディアの「大本営発表」の垂れ流しと扇動は、紙面や映像など形は違えど広告という媒体によるところが大きい。広告料金は1日1回で数百万数千万、億単位という巨額が動く。当然富裕層が有利だ。ドイツとイタリアとは違い、戦前に侵略戦争に加担した商業メディアが名称をそのままに生き残れた日本。意識の根本的な変化は商業メディアとの断絶が必要だ。インターネット環境があるなら、「メディアリテラシー」を言うなら、広告と富裕層支配、非正規雇用の増大に代表される搾取の構図が分かるはずなのだが。(M)

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