Moonlight PAC edition 第24号 2003.2.23発行
編集、発行:Moonlight PAC版編集委員会
年度末に向けて芸術創造センターがラストスパート
新グループ発足の可能性浮上
[2002年度40万HITなるか?]
安藤祐司:「年度末までに40万HIT」という具体的な数値目標を掲げた2002年度もあと一月あまりを残すのみとなりましたが、本紙発行時点で39万HITを突破していますが、「まだまだ予断を許さない状況」(Moonstone氏)には変わりありません。そんな中、芸術創造センター運営委員会通常総会が開かれ、各部門、グループの業績と課題の評価、新年度に向けた構想が提示、議論されました。
 まず各部門、グループの業績と課題についての評価を以下に示します。読者の皆さんの感覚と異なる点もあるかもしれませんが、自己評価として参考にしていただければ幸いです。
創作文芸部門:概ね平均的な更新が維持出来たが、安定化に向けた課題は残されている。
  • Novels Group 1:更新ペースにムラがある点が否めないが、月1回程度の更新が出来たことは評価出来る。作品内容については現状のままで構わないが、読者の反響を集めるような企画や設定資料集の充実が望まれる。
  • Novels Group 2:更新そのものが長期にわたって滞っていたことを直視しなければならない。まずは長期ペースで確実に更新することが必要であろう。内容と更新期間停滞の割には比較的良好な業績を収めたと言えるが、風刺の利いた作品を発表していくことが望まれる。
  • Novels Group 3:更新ペースには非常に良好である。創作文芸部門の筆頭格として今後の発展が望まれる。作品内容については現状のままで良いと思われるが、アナザーストーリーの新作公開など作品の世界を広げる企画が望まれる。
  • Novels Group 4:後期になってかなり更新ペースが速まった。様々な面に視野を広げて、多彩な作品を公開していくことが期待される。投稿作品に対する扉を更に広げる必要があろう。

    二次創作部門:グループ間の更新の差が非常に目立つ結果となった。
  • Side Story Group 1:主力作品の「魂の降る里」が原則隔週、その他のシリーズも含めてほぼ毎週更新出来るようになったことは高く評価出来る。シリーズによって更新頻度にムラがあるので、その点の改善が望まれる。
  • Side Story Group 2:更新が長期にわたって滞った点を直視しなければならない。グループ開設時期から考えても作品量が少ないので、更新ペースの早期化、安定化と共に作品量の充実も図っていくべきである。

    音楽部門:本年度も全く更新されず、存在意義が問われると言われても仕方ない。
  • Music Group 1:新作が完成している以上、早急にファイル変換とデータ調整を行い、作品を公開するべきである。少なくとも1年に1作品を目標にすべきである。
  • Music Group 2:新作が制作途上である現状を直視し、完成、公開へ向けて本腰を入れるべきである。少なくとも1年に1作品を目標にすべきである。
    美術部門:客員グループに頼っている面が否めない。
  • Photo Group 1:新写真集公開が年末に集中してしまった。出来る限り撮影時期を設け、撮影場所の新規開拓、既存写真集の充実などを考慮すべきである。写真集の内容については現状で問題ないと思われる。
    井上晶子:来年度に向けての構想ですが、まず具体的な数値目標の設定は、後期に入ってからでも遅くないとの見解で纏まりました。新グループの設立については、創作文芸部門に1グループが活動方針を固めつつあることが、設立準備小委員会から報告がありました。その報告を以下に示します。

  • Novels Group 5(仮):様々な内容の短編小説を制作、公開する。内容は現代、未来、ファンタジーなど考えられるものなら何でもあり(18禁を除く)。気軽に読めるよう、読み切り(シリーズ化する場合でも)、ブラウザ1画面若しくは2画面程度で完結する作品のみとする。

     新グループは月深館との共同制作、或いは月深館管理人の荒崎ゆたか氏の客員招致を視野に入れています。グループ設立が決まった場合、荒崎氏との交渉を行う予定だそうです。また、作品の人気投票コーナーの設置も検討しているとのことです。新しい情報が入り次第、本紙若しくはニュース速報でお伝えします。
  • マスコミ商品不買運動決議を採択
    市民運動、国際世論を黙殺するマスコミは不要!
    [マスコミに資金提供をするのは自らの身を滅ぼす]
    井上晶子:PAC運営委員会と中央運営委員会は臨時の合同委員会を開催し、決議No.3「マスコミ商品不買運動を呼びかける決議」を全会一致で採択しました。決議は現在イラク攻撃反対に関する決議No.2が掲載中ですので、本決議は一先ず本紙のみでの公開となります。政府与党の旗振り役に徹し、ジャーナリズムの本道を外れたマスコミに厳しい審判を下すには、消費者である皆様一人一人の力が欠かせません。

    「マスコミ商品不買運動を呼びかける決議」

    日本のマスコミはもはや悪政を進める政府与党やそれを政治献金という形で財政支援する財界の走狗と化し、それらの主張を反映した社説や論評を掲載することに奔走し、切実な市民の声や国際世論に背を向け、黙殺する行動を行っている。これらは権力の監視役というジャーナリズムから逸脱し、第四の権力と化した何よりの証拠である。

    昨今もイラク攻撃反対、平和的解決という国際的世論を最近まで黙殺し、4兆円以上に上る国民負担増に対しても、政府与党の「構造改革」路線の立場から反対運動を揶揄する向きさえある。更には公党に対する誹謗中傷に対する煩労掲載を拒否するなど、もはやマスコミはその本業である、市民の声の拡声器という役割を投げ捨てていると言わざるを得ない。

    このようなマスコミの商品を買い、資金提供するというのは、間接的に政府与党の悪性に加担し、市民運動や国際世論への背信行為に等しい。マスコミをジャーナリズムの本道に立ち戻らせるためには、我々消費者が厳しい批判を加えると共に、市民の切実な声や国際世論を無視するマスコミ商品を買わないという形で資金提供を断つべきである。

    上、決議する。
    芸術創造センター運営委員会
    Moonstone Studio中央運営委員会
    Moonstone Studio/芸術創造センター主幹 Moonstone
    相互リンク募集中です!

     担当は私、井上晶子です。
    PACでは相互リンクを歓迎します。申し出にはシャットダウンややむを得ない事情の場合を除いて、基本的に遅くとも2、3日後には対応致します。申し出や問い合わせは以下の宛先までお願いします。

    msstudio@sun-inet.or.jp
    念のために申し上げておきますと、リンクやブックマークは必ずトップページ(http://www.msstudio.org/pac/)にしてくださいますようお願いいたします。ただし、Novels Group 4の作品制作に参加された方で(参加回数は問いません)ご自身のWebページをお持ちの方は、例外としてNovels Group 4への直リンクを許諾しています。
    こぼれ話が56000人を突破
    Side Story Group1が2400000人を突破
    グループ別御来場者数の考察
     担当は俺、安藤祐司です。
     前号発行から約一月が経過しましたが、芸術創造センターのご来場者数は2月23日現在で芸術創造センターは390000人超、Side Story Group 1は240000人を突破しました。また、Novels Group 3の源流である「芸術創造センターこぼれ話」のリスナーが56000人を突破し、日記とオリジナル小説という異例のタッグチームが堅調な伸びを見せています。
     芸術創造センター運営委員会が掲げた「年度末までに40万HIT」達成は今尚楽観視できる状況ではありません。現在、芸術創造センター運営委員会とSide Story Group 1総合担当の惣流アスカさん、「魂の降る里」担当の綾波レイさん、そして作者のMoonstone氏との間で、断続的に「魂の降る里」の連続公開へ向けた協議が行われてきましたが、2月下旬から3月上旬にかけての御来場者数の推移を見て決定するという方向で見解が纏まりました。
     作品掲載量が多いNovels Group 3とSide Story Group 1のインデックス改造の件ですが、インデックスだけで30kB以上の容量があるSide Story Group 1の改良は急務と言えます。主力作品の「魂の降る里」が大長編化することがもはや避けられない状況になったため、インデックスの軽減措置は必要なことでは意見の一致を見ているのですが、やはりNovels Group 4のようにインデックスを分離する案に対しては、少数作品の担当者から「(自身担当の作品の)閲覧の機会を減らすことに繋がる」という反対意見が続出しており、調整は難航しています。作品を見るためにトップページから2クリック若しくは3クリック以内にとどめるのが望ましいという見解が芸術創造センター運営委員会からも出されており、全作品を一望できて、尚且つインデックスを軽減出来る妙案が期待されています。
     トップページのレイアウト変更に関しては、とりあえず現状維持という状態ですが、バランスの悪さという問題に加え、来年度から創作文芸部門に新グループが設置される可能性が浮上してきたこと、また、感想専門掲示板の設置が喫茶店Dandelion Hillにおいて議論されている状況を踏まえると、早期のレイアウト変更要求が出てくる可能性があります。出来るだけスクロールを少なくすることも考慮したレイアウト案が浮上することが望まれます。
    ちょっとお喋り
    〜ある喫茶店にて〜

    このコーナーの担当はドルフィンリ−ナです。

    リーナ:さて、と。今日は何の話をする?
    ドルフィン:今日は今決議が公開されている、イラク問題について話そうか。
    リーナ:イラク問題といえば、いよいよ腑抜けマスコミも反戦世論を無視出来なくなってきたわね。それにしても世界中で何百万もの人が反戦運動に加わっているのには驚きよね。
    ドルフィン:そうだな。こんな世界的な反戦運動の盛り上がりは恐らく初めてじゃないだろうか。特筆すべきことは国連安保理の会合で、アメリカと軍事同盟を結んでいる国やアメリカ寄りとされてきた国が、堂々と反戦を訴えていることだな。アメリカが不快感や反発を示しても反戦の姿勢を崩さないフランスの大使館には、前例のない程の賛同や激励の投書や電子メールが殺到しているそうだ。
    リーナ:そんな中で相も変わらずアメリカにへこへこ従っている国があるわよね。それがよりによって戦争放棄を憲法に明記している日本だったりするんだから、こんなことじゃ国際的にも信用されないわよ。平和憲法を持つ国が何やってるんだ、って。何でここまでアメリカに従うのかしらね。
    ドルフィン:それはいたって簡単な理由だ。日本が日米軍事同盟、一般的に言う単語で言うと日米安保条約を最優先にした外交姿勢をとっているからだ。だからアメリカの軍事行動は国民を放ったらかしにしておいてでも支援する。その例が、アメリカ本土でも行われていない住宅地でのNLP(夜間離着陸訓練)であり、アメリカの空母の基地を置いていることであり、アメリカのために貴重なジュゴンの生息地を破壊してでも最新鋭基地を建設しようとしていることだ。
    リーナ:なーるほどね。要はアメリカ第一、ってわけか。そんなことだから「ジャイアンアメリカにスネオ日本」なんて言われるのよ。強いものにへこへこ従って、弱い国には札束で頬を引っ叩くようなことをするんだから、最低の外交方針よね。
    ドルフィン:まったくだ。それどころか、これほど反戦世論が盛り上がっているというのに、その反戦行動や世論を「イラクを利する」とか「誤ったメッセージを送る」と敵視する発言を首相や与党幹部が平気で口にする。アメリカ第一主義、日米軍事同盟最優先の姿勢が露骨に表れた格好だ。歴代の自民党内閣の中でもここまでアメリカに従属している内閣も珍しい。
    リーナ:マスコミもやっぱり「戦争は何時起こるか」っていう論調の上に立っているわよね。これも日米軍事同盟最優先の立場からなわけ?
    ドルフィン:そうだ。所詮マスコミは政府与党の旗振り役だからな。
    編集後記
    安藤祐司:いよいよ年度末が近付いてきました。「年度末までに40万HIT」を合言葉に各グループとも意欲的に作品制作、公開を繰り広げていって欲しいですね。
    井上晶子:新グループの設置の可能性が浮上してきました。長編が多くてひととおり読むのも一苦労、というグループが多い中、新機軸を打ち出せるでしょうか。
    ドルフィン:イラク問題における日本政府のアメリカ追随姿勢を批判するのに最も効果的なのは、やはり反戦の意思を個人個人が示すことだ。これに尽きる。
    リーナ:とうとうマスコミ商品不買運動決議が採択されたわね。まあ、あの程度の報道しか出来ないマスコミの商品を買うなんて、お金を溝に捨てるようなものよ。

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