Moonlight PAC edition 第22号 2002.12.23発行
編集、発行:Moonlight PAC版編集委員会
「芸術創造センター」連載の「雨上がりの午後」が連載1000回を突破
今後の進展と継続に期待
[約3年はあっという間でした(Moonstone:談)]
安藤祐司:俺が語り部となっている「芸術創造センターこぼれ話」(以下、「こぼれ話」での連載「雨上がりの午後」が、2002年11月27日に連載回数1000回を迎えました。1999年10月10日の連載開始以来、約3年での到達です。これに伴い、メモリアル企画として「こぼれ話」において筆者Moonstone氏の回想を掲載しました。未読の方は是非一度ご覧下さい。
 1000回、と一言で済ますのは簡単ですが、そこまで達するには様々な苦難がありました。筆者の持病の悪化、掲載量に対するストックの不足、連載を編集、加筆して公開するNovels Group 3との兼ね合い・・・。特に一つ目と二つ目は深刻で、一つ目においては連載の一時停止一歩手前まで行き、二つ目においては、深夜に至るストック補充を余儀なくされる事態を招きました。
 連載は現在も継続中で、筆者によるとまだ構想の(大まかだそうですが)半分にも達していないということです。つまり、この先2000回、3000回と続くことになるということです。筆者の生命とページ運営資金が尽きない限りの話ですが(大袈裟ではないそうです)。Novels Group 3掲載分は本号発行時点でChapter80を目前にしており、100突破が確実です。100突破以降のインデックス表記について、Novels Group 3担当とWebチームが検討を開始しています。
 「こぼれ話」を担当する筆者の、スペースの有効利用を、という安直極まりない動機(筆者自身そのようなことを回想で述べています)から始まった「雨上がりの午後」。「こぼれ話」には毎日数十人のご来場者をいただいていますが、その中で連載当初からの読者は存在するのかどうかは定かではありません。しかし、連載1000回を迎えた際に掲示板JewelBoxにお祝いのメッセージが寄せられたことを考えると、何十人の中の数人の方は読んでくださっているのだろう、と推測しています。
 果たしてラストシーンを迎えるまでに連載回数がどれだけ必要なのかは筆者自身も分からないそうですし、語り部の俺も勿論分かりません。しかし、原則毎日更新の大役を担っている「こぼれ話」のコーナーの一つとして、そしてリスナー(御来場者数)が総合第2位、オリジナル関係としては1位を堅持しているという事実も踏まえて、今後の展開と連載の継続を期待したいところです。
 尚、感想や日記で語って欲しいテーマのリクエストも受け付けていますので、メール掲示板JewelBoxまでお気軽にどうぞ。寄せられる絶対数が少ないので、採用される可能性は高いですよ。
ページレイアウトを一部変更
連載の冒頭部を掲載、新規読者開拓を狙う
[トップのレイアウト変更は約2年ぶり]
井上晶子:私も登場している「芸術創造センターこぼれ話」(以下、「こぼれ話」の連載「雨上がりの午後」の冒頭部分が、2002年12月1日付更新からトップページに掲載されることになりました。これは新規読者開拓を目的としたもので、連載の筆者であり「こぼれ話」担当のMoonstone氏の提案を受けて臨時のPAC運営委員会で協議の末、実行されることになりました。
 協議の席上、冒頭部掲載に対する異論は出ませんでしたが、レイアウトの変更に対しては慎重意見が続出しました。「こぼれ話」などと同様、新規ウィンドウを開くという案も出ましたが、それでは「こぼれ話」と変わりないということで却下されました。現行の場所に掲載するにあたっても反対意見が続出し、Webチームからは「レイアウトの崩れと共にスクロールの多用を招き、元からの「こぼれ話」読者などに不便を強いることになる」と強い反対意見が出ましたが、「レイアウトについては今後の検討課題とし、良い案があればそれを採用する」という付帯決議で了承されました。
 複雑な経緯を経て現在の形式となったわけですが、冒頭部分のみ掲載というのは、機械的運用ではその日その日の掲載量によっては話の半分以上を掲載してしまい、興味を損なわせる、ということで、Moonstone氏が日記部分を出来る限り均等にすることとし、冒頭部分は機械的に分量を決めず、その日の掲載量に応じて変動させるようにしています。
 冒頭部末尾にはMoonstone氏の提案で「こぼれ話」のウィンドウを開くリンクを設置して、興味が湧いたら即その続きと過去10日分の連載が見られるようになっています。本誌読者の皆さんの中で「雨上がりの午後」を読んだことがない、という方は、この機械に是非一度覗いてみて下さい。貴方にとって新しい芸術創造センターの一側面が見えることになると思います。
クリスマスイブ喧伝批判決議を採択
マスコミの画一的人間関係の押し付けを厳しく批判
[どのように過ごそうが個人の自由ではないか?]
安藤祐司:PAC運営委員会と中央運営委員会の臨時の合同委員会において決議No.1「クリスマスイブを題材にしたマスコミの画一的人間関係の押し付けを批判する決議」が全会一致で採択されました。決議全文は先に公開されましたが改めて以下に示します。これを機会に、マスコミによる差別意識の助長を厳しく批判し、個人が気兼ねなくそれぞれの生き方が出来るよう、社会を変える方向に一歩を踏み出しましょう。

「クリスマスイブを題材にしたマスコミの画一的人間関係の押し付けを批判する決議」

毎年11月下旬からマスコミによって喧伝される「恋人必要論」は12月24日が迫るにつれて勢いを増し、その日に恋人が居ない人間を哀れみと侮蔑の感情を以って様々な形式で揶揄し、本来個人の自由意志によるべき生活を画一的に論じようとするものであり、これは内心の自由を定めた日本国憲法に抵触する重大な人権侵害であることは明白である。

マスコミの「恋人必要論」は、その日に乗じて売上を伸ばしたい高級レストランやホテル、またはアパレル業界などの思惑によって喧伝されているものであり、それがマスコミ本来の商業主義によって助長されていると言える。12月24日に個人が何処でどのように誰と過ごすかは、先にも挙げたとおり日本国憲法で定められた内心の自由に委ねられるべきものであり、画一的人間関係を事実上強要し、恋人の居ない人間を哀れみ、侮蔑するようなマスコミの言動は、公共電波を使用したものであれ、出版の自由を元にしたものであれ、極めて悪質であると言わざるを得ない。

Moonstone Studio並びに芸術創造センターは、個人の自主性と個性を重んじ、それを芸術や広報、声明などの形式で公表している組織として、このような画一的思想の押し付けに断固反対し、喧伝を振りまくマスコミを厳しく批判するものである。

上、決議する。
芸術創造センター運営委員会
Moonstone Studio中央運営委員会
Moonstone Studio/芸術創造センター主幹 Moonstone
相互リンク募集中です!

 担当は私、井上晶子です。
PACでは相互リンクを歓迎します。申し出にはシャットダウンややむを得ない事情の場合を除いて、基本的に遅くとも2、3日後には対応致します。申し出や問い合わせは以下の宛先までお願いします。

msstudio@sun-inet.or.jp
念のために申し上げておきますと、リンクやブックマークは必ずトップページ(http://www.msstudio.org/pac/)にしてくださいますようお願いいたします。ただし、Novels Group 4の作品制作に参加された方で(参加回数は問いません)ご自身のWebページをお持ちの方は、例外としてNovels Group 4への直リンクを許諾しています。
Side Story Group1が2100000人を突破
Novels Group 3が40000人を突破
Novels Group 1が30000人を突破

グループ別御来場者数の考察
 担当は俺、安藤祐司です。
 前号からほぼ一月経過しましたが、芸術創造センターのご来場者数は12月21日現在で芸術創造センターは350000人、Side Story Group 1は210000人を突破しました。Side Story Group 1が途中、新作と投稿作品を投入したこともあってか、御来場者数は堅調な伸びを見せています。また、Novels Group 3がグループでは2番目に40000人を突破、Novels Group 1も3番目に30000人を突破するなど、順調に御来場者数を伸ばしています。既存の設定に頼らない創作系グループが少なからず御来場者数を伸ばしているのは、非常に喜ばしいことです。
 更新が停滞していたグループが復調傾向を見せていることも見逃せません。Novels Group 2が一月で連載を2回更新したのをはじめ、12月22日付更新でSide Story Group 2も久々に新作を公開し、Photo Group 1も新写真集公開に向けて急ピッチで準備を進めています。これが一過性のもので終わらないよう、制作陣の活動に期待したいところです。
 Novels Group 3とSide Story Group 1の作品掲載量がかなりのものになり、インデックスがかなり重くなってきています。これを受けて、Chapter100突破が確実なNovels Group 3ではグループ担当者とWebチームとの間で表示形式に関する検討が開始されました。Side Story Group 1でも主力の「魂の降る里」が第8部終盤にあること、今後も続くことが確実であることから、間もなく検討作業に入るものと思われます。ただ、Side Story Group 1は作品の種類が多岐にわたることから、インデックスのページ分離には各作品群の担当者からの反対が予想されます。
ちょっとお喋り
〜ある喫茶店にて〜

このコーナーの担当はドルフィンリ−ナです。

ドルフィン:年末を飾るに相応しい大更新があった後にも関わらず、無事この機械が出来て良かったな。グループの執筆陣や担当が忙しく動き回っていたから一時はどうなるかと思ったが。
リーナ:前号はスペースの関係でお休みだったもんね。やっぱりあたし達も話せる場がないと不公平よね。
ドルフィン:さて、今回の話題だが・・・。やっぱりイラク問題だな。片方では平和的解決の努力が進み、片方では戦争準備が進んでいる。
リーナ:アメリカとイギリスの行動って、まったく法的根拠がないって言うじゃないの。他国に勝手に飛行禁止区域を作るわ、無差別爆撃するわ、国際機関の報告書に因縁つけるわ、どっちが「ならず者国家」よ。
ドルフィン:まったくだ。アメリカとイギリスが進める戦争準備は法的根拠がないばかりか、自衛のための反撃しか認めないと定めた国連憲章(第51条)にも、イラクに履行義務違反があった場合の次の措置は安保理が決めると明記した、自分達も賛成した安保理決議1441にも違反するものだ。道理の欠片もない。
リーナ:そんな道理のない戦争準備に、戦争放棄、交戦権否定を憲法に明記した日本が護衛艦やら補給艦やら、挙句の果てにはイージス艦まで派遣するなんて、憲法違反が明白な重大問題じゃない。これを問題視しないで戦争開始は何時か、なんて暢気に考えてる日本のマスコミはどうかしてるとしか思えないわ。
ドルフィン:まったくどうかしてる。国際法違反や憲法違反の指摘を真正面から伝えているのは「しんぶん赤旗」くらいだ。
リーナ:何で日本のマスコミは不良債権処理問題といい、企業の首切り問題といい、イラク問題といい、政府の情報垂れ流しや反対意見封殺しかやらないのかしら?マスコミ関係者って文系出身者が多いんでしょ?読解力がないのか報道の仕方を知らないのか、どっちなのかしら?
ドルフィン:両方だ。文系学部出身者には失礼を承知で言うが、文系学部志向者は数学や理科が出来ないから、という理由で選択した人間が圧倒的に多い。問題の核心はそこにある。
リーナ:どういうこと?
ドルフィン:数学や理科が出来ないということは、問題文を読んでそれを理解すると能力が欠けている、つまりは読解力がないということだ。読解力のない人間が法律や専門書を読んだところで、それをきちんと理解出来る筈がない。その典型例が自衛隊を作った憲法の拡大解釈だ。
リーナ:なるほどねぇ。
ドルフィン:マスコミが何故情報垂れ流しや反対意見黙殺をするかってことについては、次回話す。今回はスペースが足りない(苦笑)。
リーナ:となれば、次もスペースをしっかり確保してもらわないと・・・。あたし自身、この問題にはしっかり取り組まないと駄目ね。
編集後記
安藤祐司:連載1000回達成は一大事業だと思います。あと、マスコミが喧伝するクリスマスの過ごし方に関する批判決議が採択されました。是非ご覧下さい。
井上晶子:一度固定したレイアウトを崩すというのは、なかなか難しいものだそうです。何でもイメージを崩すのに勇気がかなり要るとか。難しいですね。
ドルフィン:イラク問題の本質は何処にあるか。それを掴むにはマスコミの情報では不足も良いところだ。思い切ってアンテナを広げて真実を見極めて欲しい。
リーナ:毎度のことながらマスコミの頭の悪さには呆れ果てるばかりね。これを読んでるあんたも、こんなマスコミが発行してる新聞や雑誌を買わないことね。

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