Moonlight 第18号 2002.10.6発行
編集、発行:Moonlight編集委員会
季節が冬に変わる前に発行出来ました
月刊化は現状では流石に難しいです
[背景画像同様、隔月発行か?]
Moonstone:はは、何とかお集まりいただけましたね。月刊化を目指してはいるんですが、芸術創造センターのコンテンツ更新が忙しくて、広報紙は勿論、掲載作品の誤字脱字修正や改装にまで手が回らないんですよね。
渡辺潤子:体調の方は如何なんですか?心配されている方も少なからずいらっしゃるようですから、ここで現状を報告しては?
Moonstone:えっとですね・・・。現状は大体30日くらいの周期で回復と悪化を繰り返しています。繰り返していると言っても、回復期間が2、3日くらいしかなくて、後は悪化へ向けて下降するだけです。
フィリア:結局良くなってないんじゃないの?頼りない上に頭も筆も回転が遅いけど、一応Moonstone Studioと芸術創造センターの代表者なんだから、健康管理くらいしっかりしなさいよね。
Moonstone:これは病気の性質上、どうしようもないもんでして・・・。
アレン:まあ、貴方が生きててくれないことには俺達の世界が止まっちゃうわけだから、ぶっ倒れないように程々にしてください。さて、前号以来約一月半の間にあった重大事件といえば、やはり原発損傷の隠蔽問題ですね。
渡辺文彦:うむ。一連の事件は原発の「安全神話」に固執するあまり、原発の損傷報告を怠ったばかりか、なかったことにしてしまったという悪質なものだ。それに国の機関が事実上加担したというんだから更に質が悪い。一つ間違えれば重大事故に発展していた危険性もあるだけに、電力会社と国、特に経済産業省と原子力安全・保安院の原発メーカーとの癒着体質、言い換えれば典型的なムネオ型構造が此処でも浮かび上がった格好だ。
フィリア:何でも原発メーカーの技術者が「天上がり」して、原発の保安検査担当の官職に就いていたって言うじゃない。これって事件の容疑者を容疑者自身で監視してるようなもんじゃないの。これじゃまともな検査や監視なんて出来っこないわよ。
渡辺潤子:その上問題なのは、原発損傷の内部告発を原子力安全・保安院が受け取っていながら、それについての調査を、内部告発の対象である電力メーカーにさせたことね。原発の「安全神話」を崩したくない電力会社が事実を報告する筈がないわ。更に問題なのが、原子力安全・保安院が内部告発者を「危険人物」扱いしていたこと。これじゃ何のための監視・規制機関なんだか分からないわ。
アレン:原子力安全・保安院は経済産業省の一機関なんでしょう?原発を推進する側の経済産業省の中に監視・規制機関があったって正常に機能する筈がないと思うんですけど。確か国連の勧告では「酸い新部門と監視・規制部門は分離するべき」ってありますよね。それすら守れてないようじゃ、今回のような事実隠蔽がまかり通っても不思議じゃないですよ。
渡辺文彦:そのとおり。更に問題なのは電力会社の体質そのものだ。東京電力の不正調査を行う委員会のメンバーに、隠蔽事件の当事者が加わっている。これじゃそれこ容疑者に自分の監視をさせているようなものだ。その上その人物は「原発に損傷があっても運転に支障が無ければ継続して良い」というように原発の安全基準を緩和するように提言していたというんだから、呆れてものも言えん。
フィリア:何で日本や電力会社はそこまでして「安全神話」にこだわるんでしょうね。物には老朽化や損傷はつきものだし、原子炉は壊れたら只事じゃ済まないし、何より古くなったら交換しましょう、とは簡単に出来ないものでしょう?
Moonstone:「安全神話」がないことには、原発の新規立地や現存の原発の運転に不信感や警戒感を持たれるのが怖いからですよ。国や電力会社は「安全神話」と補助金を餌にして原発立地を進めて来たという歴史がありますからね。その過程で町が誘致派と反対派に分断されたという事例もあります。
渡辺潤子:欧州では原発を廃止して自然エネルギーの比率を増やす方向に向かっているし、アメリカでさえプルサーマル計画(原発の燃料に「燃えカス」のプルトニウムを使う計画)から撤退しているのに、日本だけはプルサーマル計画に固執している。そこまでして原発を推進するのは、やっぱり何か事情があるからでしょうね。
Moonstone:簡潔に言えば、原発も利権の対象だからです。原発の建設、維持管理には億単位の金が動きます。そこに原発メーカーが群がり、「天上がり」で国と一緒に「安全神話」を維持するという、まさにムネオ型、否、自民党型の利権構図があるんです。
アレン:でも、こういう重要な、奥に踏み込んだ問題を商業マスコミはやっぱり指摘しませんよね。電力会社を刺激して広告料やスポンサー収入が減ったり、政府から情報が貰えなくなるのが怖いからでしょうけど、本当に商業マスコミは骨の髄まで堕落しきってますね。
フィリア:案の定というか・・・。商業マスコミもこの事件に加担してたって言われても文句は言えないわね。有事法制の問題といい、再販制度廃止の問題といい、メディア規制法案の問題といい、今回の事件といい・・・。商業マスコミは利益を上げる為に記事を書いていて、運営を広告料やスポンサー収入で行っていることを知らないと、また政府与党の太鼓持ちやってる商業マスコミに躍らされかねないわ。注意しないとね。
相互リンクを募集しております
随時受付、対応迅速。是非お願いします。

 このコーナーの担当は私、渡辺潤子です。
 Moonstone Studioでは相互リンクを歓迎します。申し出には基本的に遅くとも2、3日後には対応致します。但し、シャットダウンやその他やむを得ない事情を除きます。
 また、興味深いwebページに関する情報をお寄せ下さい。以下の宛先までお願いします。

msstudio@sun-inet.or.jp

 内容に関しては小説、MIDI、CGや創作、二次創作を問いません。但し、アダルトサイトやマナー違反のページについてはリンクを辞退させて頂きますのでご了承願います。
 このページはトップページ及び芸術創造センターのトップページに限りリンクフリーですが、ご一報くだされば幸いです。ご一報はメールもしくはメールフォーム(芸術創造センターに設置)でよろしくお願いいたします。

仮想世界画廊の設置状況
名称は決まれど設置作業は遅々として進まず
 このコーナーの担当は私、渡辺文彦です。
 Moonstone Studioのトップページを飾っている背景画像を集めたコンテンツの名称は「仮想世界画廊」とすることが、先のMoonstone Studio運営委員会(以下、運営委員会)で採決されました。それを受けて委員会内部にコンテンツ設置に向けたプロジェクトチームを結成して設置作業にあたることになったのですが、作業は完全に膠着状態にあります。
 理由は単純明快。普段の更新で手がいっぱいなため、その他の作業にまで手が回らないためです。運営委員会は作業に具体的な期日を設けていませんが、「少なくとも年末までには」(ある委員)設置しないと、コンテンツ設置そのものが立ち消えになる危険性が否定出来ません。
 運営委員会はリンク集改装などを計画しているPAC運営委員会とも協議して、10月12日〜14日に集中して作業を行うことで合意しましたが、現場の状況はなかなか厳しく、「日付を決めた作業指示には応じられない」という不満が上がっています。そのため、運営委員会としては従来のような「一気に制作→アップする」という形式ではなく、「ローカルで少しずつ形成していって完成したらアップする」方式を提案しました。これはこれまでのMoonstone Studio/芸術創造センターの更新形式を大転換するもので、現場が直ぐに馴染めるかどうかは不安要素がありますが、発想の転換は必要でしょう。
 トップページ(http://www.msstudio.org/)から御来場いただいている方の「特典」として設置を決めた「仮想世界画廊」の一刻も早い設置、公開が待たれるところです。

秋は夕暮れ〜ある談話室にて〜

このコーナーの担当はアレンフィリアです。

アレン:今回は前回と違って割と早く発行出来たね。メンバーもそれぞれの担当が忙しくてなかなかここまで手が回らなかったし。
フィリア:トップページの仮想世界画廊の設置も正式に決まったし、芸術創造センターではリンク集の大幅な改装を決めたそうだし、年末へ向けて益々忙しくなりそうね。
アレン:これまでの「一気に制作→公開」っていう制作・更新形式と違って、ローカルで少しずつ構築していって完成したら公開、っていう形式が提案されたことだから、少しずつでも良いから運営方式が良い方向に向くと良いね。
フィリア:うん。それにしてもさ、アレン。今回の原発損傷隠蔽事件でも、また商業マスコミのだらしなさが表れたわよね。事件の事実は伝えても、その根っこにある大問題には触れようとしない。やっぱり左でも言われてるけど、広告料やスポンサー収入の減少や政府与党から情報が貰えなくなるのが怖いんでしょうね。ニュースぐらい自前で書けなくて何が報道機関よ。ふざけるにも程があるわ。それでいて自分達の利益にかかわることになると一生懸命反対するんだから、尚始末が悪いわ。
アレン:商業マスコミが問題点や審議の過程を正面から批判できないもんだから医療改悪法案は強行採決されて、一部はもう実施されて患者さんも医療機関も困っている。けど、商業マスコミは医療改悪法案を強行採決した連立与党をこの期に及んでも批判出来ない。これは医療改悪を自民党より積極的に進めた厚生労働省の長が公明党=創価学会出身だからなんだろうね。
フィリア:きっとそうね。公明党=創価学会っていう公式は公然の秘密なのに、それを批判すると筋の通らない非難が何百倍にもなって返って来る。それが商業マスコミ、特にテレビや新聞が怖がってる。それに商業マスコミの紙面印刷を創価学会系の印刷会社が請け負っているっていうんだから、商業マスコミが公明党=創価学会を批判出来なくて当然かもね。「自分達を批判するものは仏敵」っていう姿勢は機関紙なんかで露骨に示されてるし、言論出版妨害事件の「猛省」がその場しのぎの言い逃れだったことも当事者が証明してる。なのにさっき言ったみたいな繋がりが公明党=創価学会とあるもんだから、きちんと検証や批判が出来ない。商業マスコミも落ちるところまで落ちたわね。ま、前からそうだったといえばそうだけど。
アレン:前にも言ったけど、公明党=創価学会の「平和」「福祉」の看板は、前回の通常国会の一連の審議における言動で完全に剥げ落ちた。参議院選挙での公約を平然と破っておいて、「政権に入ればそういうこともある」ってその厚労相自身が言ってのけるんだから、良い根性だよ。これで「公約を守る」っていう看板も剥げ落ちた。それに「ムネオマネー」を受け取っていたりするから、「清潔」の看板もとっとと返上してもらいたいね。
フィリア:近々衆参両院の補欠選挙があるけど、該当する選挙区に在住している有権者の人は、これまでの事実を様々な方向から集めて、国民の痛みが分からない政府与党に厳しい審判を下して欲しいわね。これを読んでる該当者さん、しっかりしてよ!
編集後記
渡辺潤子:原発損傷隠蔽事件でも表れた官業の癒着。そしてそれを支える根本にメスを入れようとしない商業マスコミ。どこまで腐ってるのかしらね。
フィリア:商業マスコミって、ニュースを自前で書くってことを知らないのかしら?ま、所詮「番記者」や記者クラブで安穏としてる現状じゃ無理ね。
アレン:近々また国会が動き始める。そしてそこへ送られる国政の代理人の選挙も近付いている。有権者は今こそ自分の目と頭をフル回転させて欲しい。
渡辺文彦:先の「開発・環境サミット」では「持続可能な開発」ということが焦点となった。自然エネルギーの利用拡大、原発推進見直しは今が時だろう。

このホームページの著作権一切は作者、若しくは本ページの管理人に帰属します。
Copyright (C) Author,or Administrator of this page,all rights reserved.
ご意見、ご感想はこちらまでお寄せください。
Please mail to msstudio@sun-inet.or.jp.