2018年10月23日更新 Updated on October 23th,2018
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2018/10/23
[次は発表]
 腰痛はどうにか収束して安堵したのもつかの間、今度はこのページのシャットダウンを伴う出張の準備です。一方で一時停止していた本業再開と同時に受注が入り、全く息つく暇がありません。こんな状況下で自宅の整備などを進めなければならないので、頭が混乱しがちです。効果的なスケジュール管理方法はないものか…。
『渉外担当室は表向きには存在しない部署です。警察があの男にどのような態度を取るかで、私も対応策を調整します。』
『それって、警察も攻撃対象にするってこと?』
『この旅と、それにおける私の目的−ヒヒイロカネを回収するヒロキさんをサポートすることの妨害は、相手が何であろうと反撃・報復です。』

 警察でも邪魔をするなら容赦しないってことか。シャルの能力だと警察くらいは相手にならないだろうけど、警察に指名手配されるとこの先宿を取れなかったり、物資の購入も出来なくなる恐れがある。最悪、水素スタンドでの水素充填もおぼつかなくなる。そうなるとシャルが行動不能になる。
 警察や検察といった職業は、相手の社会的立ち位置でかなり態度を変える傾向がある。当然、社会的立ち位置が低いと厳しい態度になる。僕とシャルの社会的な立ち位置は、かなり不利だと思う。僕は仕事を辞めて無職。シャルは本体が車だから車検証はあるけど、人型を取っているシャルは戸籍も何もない、日本では存在しない人物という立ち位置だ。
謎町紀行 第745回
written by Moonstone

『ホーデン社には忖度する警察も、流石に朝の通勤ラッシュ時の堂々たる駐車違反をして、更に事情聴取を拒んで車を出そうとしたら、逮捕せざるを得ません。』
『警察を振り切るつもりだったのか…。』

2018/10/22
[ダメージ甚大]
 最近割と小康状態だった腰痛が手酷く、座っているのがきついです。ほぼ9時間ずっと立ったままだったのが(多少は屈伸運動をしましたが)堪えました。よりによって週明けには肉体労働が控えていて、以前の悪夢−立つのも座るのも寝るのも痛い状態が再現される気がします。本当に運要素が本業全振り…。
 警察を呼ぶって手があったか。シャルが制御系に干渉することしか頭になかったから意表を突かれた。警官達は例のSUVを取り囲み、男に出て来るように言っているようだ。その間、別の警官が交通整理をしている。片側通行になるけど、無秩序よりは流れが良い。そもそもSUVがあんなところに駐車してなければ、渋滞にはならない。
 警官の動きが慌ただしくなる。映像が横から見たものから上から見たものに替わる。視点が移動したってことは定点映像じゃなくて、シャルが創造した戦闘ヘリか何かから転送されてるってことか。それはそれとして、警官がSUVの運転席のドアから男を引っ張り出している。周囲に人が群がる中、激しく抵抗する男が複数の警官に引き摺られるようにパトカーに連行されていく。
謎町紀行 第744回
written by Moonstone
『近くの防犯カメラの映像もあります。流石に警察も無視は出来ません。』

2018/10/21
[呼べないタクシー]
 職場のイベントで疲労困憊&身体の彼方此方にダメージが出て、昼過ぎまで寝たきりでした。車の購入前にはかなり頻繁に、購入後は大荷物を抱えての旅行や出張時にタクシーを利用しました。ところが最近、配車を依頼しても満車を理由に断れてばかりです。朝方は利用する人が極端に多い…とは思えませんし。ひとまず更新日付を修正します。

「もっと自分のことを考えても良いんですよ。」
「ああいう状態だと…。」
「私に任せておいてください。」

 シャルが言うんだから何か有効な策を取ったんだと思うけど、あの戦車みたいな巨大なSUVを合法的に退ける手段ってあるんだろうか?ん?パトカーがSUVの後ろに来た。1台じゃない。2台、3台。何かあったんだろうか?パトカーから警官が出て、SUVへ向かっていく。

『道路交通法違反の現行犯が居て、交通の重大な妨げになっていると通報しました。』
『前の道路、駐車禁止だったね。』

謎町紀行 第743回
written by Moonstone
 そんな手段あったっけ?考えてみても思いつかない。シャルが考え込んでいた僕の前に料理を盛り付けた皿を置く。僕が次に食べようと思ってたものばかりだ。
2018/10/20
[展示物や配布物]
 職場のイベントは年間通して複数ありますが、専門外の人を対象にすることが増えて来ています。そのような時、発表で使うスライドやポスター、配布物やテキストをいかに分かりやすくするか苦心します。今のところ「文字は大きく文字量は少なく」「色は2,3色に留める」が共通した安定の手法のようです。
 シャルがスマートフォンに映像を表示する。駐車場の出入り口前にハザードを点けて陣取っている。交通量が多い、しかも通勤ラッシュの時間帯に片側1車線で停車することの迷惑さはかなりのもの。頻りに後続車がクラクションを鳴らして、対向車線の隙間を塗って忌々しげに追い抜いていくけど、SUVの中の男は全く意に介さずにこっちを睨んでいる。
 昨日までの段階で、僕とシャルの居場所に加えて、シャル本体も特定している。あのSUVは僕とシャルに何らかの制裁を加えるまで執拗に付き纏うつもりだと考えて良い。渉外担当室という名の工作機関だから、それが仕事なんだろう。果たしてどうすれば良いか。ヒヒイロカネの捜索でシャル本体がないとシャルも厳しいだろうし。

『当座の手は打ってあります。』
『車の制御系に干渉した?』
『いえ。もっと単純で、ごく普通の手段です。』

謎町紀行 第742回
written by Moonstone

『例のSUVは、今日も近くに来てる?』
『はい。このとおり。』

2018/10/19
[幟(のぼり)を作る]
 量販店の陳列や屋外で目にする幟(正確にはそれを作る柱(?)の方)。職場のイベントの他、コミケ出展時にあると便利だなと思って、ホームセンターに走りました。残念ながら私が行った先では扱ってないとの回答。今は印鑑も通販で簡単に買えるのに、実際に商品を見られる店頭にないのは…。
『僕とシャルを付け狙う理由は何だろう?』
『私の本体が非ホーデン社なので、そんな格下の車がホーデン社の地元であるココヨ市を徘徊しているのが気に入らない、というのが発端のようです。』

 スト―キングの理由は実にくだらないメンツだ。ナチウラ市とかでもそうだったけど、所属する組織や地元への執着が強いと、どういうわけか「自分(達)が組織や地元を守る」という意識になって、それが自分(達)の気に入らない存在や言いがかりを付けて返り討ちに遭ったりすると「メンツを潰された」と逆恨みして報復しようとする。
 要はヤクザの論理そのものだけど、ホーデン社もそういう意識が蔓延しているようだ。そのために、「メンツを潰した」相手をあの手この手で抑圧する組織として、渉外担当室という工作機関が設置されて、現に活動している。見た目は華やかな大都市だけど、内側は相当腐ってる。
謎町紀行 第741回
written by Moonstone
『SUVも当然ホーデン社の支給品?』
『そのとおりです。工作活動を行うための特別仕様車です。電装面では一般向けの仕様と大きな差はありませんが、居住性が大幅に向上しています。』
2018/10/18
[微細配線の罠]
 同じ基板を使っていながら、1つは正常、1つは入力が0V近傍だと動作が不安定になるという奇妙な状況に見舞われました。色々調べていると、どうやら隣り合った微細な配線間で絶縁不良が起こっていて、データがふらつくことが原因らしいと発覚。以前もそうでしたが、はんだ付けのためのフラックスが元凶らしく、対策に難儀しそうです。
 渉外担当室は、ホーデン社の利益を阻害すると判断される人物や企業、団体の活動を妨害し、その悪評をメディアに流布する。SNSでより簡易に情報の拡散が容易になった現在は、実はネガティブなニュースが蔓延しやすい。「人の不幸は蜜の味」とはよく言ったものだけど、それを逆手に取った情報工作が容易になった。
 ココヨ市など周辺自治体は、ヒナカ新聞という大型ローカル紙と、系列のTV局が圧倒的シェアと知名度を誇る。それら地元メディアと在京キー局や全国紙の本社に、ホーデン社は多額の広告費を投じている。メディアの収入は広告料金が大半を占める。その広告収入はともすれば、メディアの生殺与奪を握る大動脈を握られたも同然となる。

『ホーデン社の車が我が物顔でココヨ市を走っているのは、そういう背景があるのも要因の1つなんだね。』
『はい。事故が起こっても系列の保険会社が金で黙らせますし、理不尽な事故の原因追究へと動き出したら、渉外担当室が妨害して告発や訴訟を断念させます。まさに工作機関であり工作活動そのものです。』

謎町紀行 第740回
written by Moonstone
 当然ながら不満が募り、その声を吸い上げた一部の労働組合や−企業で出世街道になる労働組合とは別に、労働者の利益を優先する本来の労働組合と言える−離職者、現元の下請けなどが告発したり、抗議活動をしたりする。それを明に暗に抑え込むのがホーデン社の総合事務局直轄の渉外担当室だ。
2018/10/17
[足元の暖房開始]
 少し前まで暑さが続いているとかお話したと思いますが、前の週末あたりから一気に冷え込んで来ました。自宅工房の足元の冷え込みに耐えられず、昨年購入したヒーターを稼働開始しました。冷房から一気に暖房に切り替わるあたり順応に困りますが、「いのちだいじに」なので四の五の言ってられません。
 翌日。シャルに起こされた僕は、身繕いの後朝食へ。日常の一部になりつつあるこの場で、最初の料理を選んで2人席に向かい合って座る。

『例のSUVの情報分析が完了しました。予想どおりよろしくない相手です。』
『当たり屋とか?』
『それならまだましです。ホーデン社の渉外担当員、端的に言えば工作員です。』
『?!』

 企業の、しかも全国はおろか世界的にも名を轟かせる大企業で工作員だなんて…。シャルの説明を聞く。ホーデン社はその規模と生産力を背景にした影響は大きいが、それは3次4次まで連なる下請け企業への単価切り下げの事実上の強要や、カイカクと称する徹底的に無駄や余裕を排除した生産方針とそれに基づく徹底的な労働者管理など弊害も大きい。
謎町紀行 第739回
written by Moonstone
 これだけ執拗に付き纏われるのも不気味だけど、正体が見えないのもかなり不気味だ。情報収集と分析はシャルの得意分野だから、これもシャルに任せた方が良い。ココヨ市では僕は運転もままならない。何か出来ることはないか考えておこう。シャルに任せきりじゃいけない。シャルは…僕の彼女なんだから…。
2018/10/16
[早朝に雨にやられる]
 朝の窓がやけに薄暗く、耳を澄ますと雨の音。前日の天気予報を覆す雨で、昨夜改めて洗濯して干しておいた洗濯ものが再び全滅の憂き目に遭いました。だらだらと降る雨には心底うんざりします。今週は職場のイベントがありますし、並行して通常の仕事も進める必要があって、せめて快活に晴れて欲しいものです。
 ヒヒイロカネはまったく音沙汰がない状況で、厄介なストーカーに目を付けられてしまった。あのSUVもホーデン社製だから、トラブルになっても警察がまともに扱うとは限らない。ココヨ市にヒヒイロカネが存在しないと確定してないから、あのSUVの追跡をかわしながら捜索を続けるしかない。何なんだろうなぁ…。

「あのSUVについて調査をしておきます。」

 駐車場に入って本体を停止させたシャルが言う。

「ヒヒイロカネの反応こそありませんが、あまりよろしくない背景があるように思います。」
「四六時中付き纏うくらいだから、無職で暇を持て余してるとか?」
「それもあると思いますが、それだけではないような気がします。まだ断定は出来ませんが。」

謎町紀行 第738回
written by Moonstone
 HUDの映像であのSUVが一目散に走り出したところからして、僕とシャルを付け狙っていることは確定した。理由や目的は不明だけど、僕とシャルにとって良い方向に働く可能性はほぼないと言って良い。今はHUDの偽の映像に釣られて走り去ったけど、それが偽と分かれば更に怒りや恨みを募らせてまたやって来るだろう。
2018/10/15
[頭痛に苛まれながら季節の流れに乗る]
 朝から風邪の前兆である頭痛に苦しみ、置き薬を職場に持って行ったことに気づいて(職場でも偶にこの頭痛が勃発する)、引き取りに行くより切らした日用品と共に補充することにしました。ついでに秋から次の夏まで世話になるジャケット類を一斉にクリーニングに出しました。コートなども次に出す予定です。
 休日になると疲れが一気に噴き出て寝たきりになったり、疲れがひととおり取れたと思ったら頭痛に邪魔されたりと、プライベートは酷い目に遭わされて久しい状況。これから職場のイベント、発表を伴う出張とその準備など、本業はギチギチに詰まっているので、「いのちだいじに」で過ごそうと思います。
 シャルの声の抑揚が減る。明らかに怒りが募っている。限界を超えると激しい制裁があの男を襲う。どちらにしても僕じゃどうしようもない。シャルはどう出る?あれ?あのSUVが急発進していった。シャル本体は此処に居るのに…!

「折角楽しい気分で戻ったのに、馬鹿の相手はしたくないので、HUDに干渉して私本体が追い抜いていく映像を映しました。一目散に走って行きましたね。」
「そういう手段もあるんだったね。」

 HUDに偽の映像を出すのは、シャルのお家芸の1つ。タカオ市でも僕とシャルを追跡していたワンボックスのHUDに偽の映像を送りこんで山道を走らせ、行き止まりに激突させた。HUDは色々な情報が表示されるけど、それを過信しての事故は後を絶たない。教習所ではHUDに頼らずに目視することを習うんだけど。
謎町紀行 第737回
written by Moonstone

「あらー、懲りないですねー。余程戦争したいようですねー。」

2018/10/14
[またも雨]
 ふと天気予報を見て降水確率と雲の推移から嫌な予感がして外に出てみたら、雨が静かに降っていました。昨夜限界直前で干した洗濯ものは全滅。プライベートがとことんガタガタで嫌気がさします。遠出はしないものの(疲労が激しくなるので週明けに影響する恐れがある)またベランダが水溜りになるかと思うと余計にテンションが下がります。
 時刻は21時を過ぎたところ。煌びやかなココヨ市の中心部、ココヨ市総合駅が近づいて来た。この時間でもオフィスビルの窓は半分以上明るい。僕もこの旅に出る前、上司や同僚の肩代わりや後始末で職場に1人で作業をしていたことがあったな。あの窓の向こうに居る人達もそうなんだろうか?
 シャルの制御下にあるシャル本体は、途中の車の煽りを意に介さず、スムーズに車線変更や右折左折をしてホテル前の駐車場に近づいていく。ココヨ市に滞在して無法地帯のような道路事情に接していると、煽られても無視に徹するのが一番のようだ。煽るのが普通なのはココヨ市のローカルルールであって、それを無視すれば道路交通法の制裁がある。
 実際、クラクションを鳴らしながら煽って来る車は当たり前のように居るけど−これはこれでどうかと思うけど−、それ以上のことはしてこない。追突すれば当然事故だし、人を撥ねたらやっぱり事故になる。警察もホーデン社相手にはあてにならないとはいえ、一応現場検証とかはしている。ローカルルールで仕事をしなかったら、今の時代SNSとかで即拡散される。
 ホテルの駐車場前の道路に入る。ん?出入口前に車が陣取ってる。あの車は…!例のSUV!シャルの8時間監禁制裁で流石に懲りたと思ってたけど、ホテルを探し当てて待ってたんだろうか?執念深いなんてもんじゃない。どうして僕とシャルにここまで執着するんだ?
謎町紀行 第736回
written by Moonstone
 しこたま遊んだ頃には日が西に傾いていた。丸1日プールに居たなんて初めてだ。最後は昨日も行ったレストランでゆったり食事をして、シャルの制御で夜の高速道路を走っている。夜景を横に見ながらのドライブはまた格別。ココヨ市に近づくにつれて荒くなってきた運転も「勝手にしてろ」という気分で眺めてしまう。
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