2021年1月25日更新 Updated on January 25th,2021
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2021/1/25
[眼鏡の新調]
 近視+乱視の私は、入浴時と就寝時以外は眼鏡が必須です(外泊時は手元確認のため入浴時もかけます)。その眼鏡の一部、鼻に当てる部分の1つが破損してしまいました。疲労破壊らしくて根元からポッキリ折れて、新調するのが無難なようです。一応使えますが不安定感は消えません。
 眼鏡店に行った記憶が思い出せないですが(多分10年以上は行っていない)、眼鏡店が増えたのと割と近くに出来たので、体感的に行きやすくなったようです。問題は、一連のコロナの乱痴気騒ぎのせいで、閉店時刻が早まったこと。本業を切り上げて行くしかなく、新調までちょっと不安な日々が続きます。
 子どもがいれば、転校手続きも必要だし、通勤が変わると定期券の変更とかも加わって更に煩雑になる。単身者だと休暇を一定数取らないとまず対応できない。それがなかなか出来ないから、高額な住民税に子育て支援以外は低水準の行政サービスの中で生活するしかない人が居るわけだ。

「…お二人は、娘を調べていると言ってましたね。」
「はい。」
「娘に会ったら伝えてください。もう神の啓示とやらに人様を巻き込むのは止めろ、と。そして出来ることなら、娘を止めてください。」
「分かりました。少なくとも、伝言は伝えることをお約束します。」

 宮司夫妻は深々と頭を下げる。消息を絶った娘が、他の町で人々を蹂躙する実質的な女帝になり果てていたことは、宮司夫妻には重い事実だろう。神の啓示を受けた結果がカノキタ市の惨状なら、それを止める必要に迫られるだろう。母親グループの代表が狂った背景には…恐らくヒヒイロカネや手配犯がいる。

『問題の人物は、恐らく私が創られた世界の住人です。』

謎町紀行 第1516回
written by Moonstone
 それなら引っ越せば良い、とクルミサイズの脳みそしか持たない輩が言う。それが即出来るなら何も苦労しない。引っ越しには荷造りや業者の手配、新旧住民票の入手など、手間と時間を割かれることが多い。市内でもかなりの手間なのに、市外の引っ越しとなると手間はさらに増える。
2021/1/24
[漢字を表示する]
 少し前に文字の表示や描画は自分で構築すると大変というお話をしましたが、漢字を含む日本語全般も非常に大変です。5x7の半角英数字約100個だけでもデータ作成が大変でしたが、日本語はひらがなカタカナ、さらに漢字はJIS第1水準第2水準、とデータが膨大で容易に手が出せません。
 今はキーボードやスマートフォンで簡単に日本語入力が出来ますが、かつては漢字が搭載された専用ボードを増設しないと、PCで日本語が出せませんでした。なぜ日本語表示に頭を悩ますか?単純に英語だと即座に読めない場合があるからです。私は良くてもユーザーがそうはいかない場合があるわけで。
 この神社が祀るのは女神の1柱である伊邪那美。日本神話で伊邪那岐(いざなぎ)神と共に日本列島や森羅万象の神々を産んだ、日本と神々の創造神とされる。だが、Aはそれまで伊邪那美と伊邪那岐を間違えたり−間違えやすい名前ではある−、ご利益を知らなかったりとまるで関心がなかった。それがこの豹変。おかしいとしか思えない。
 仕組みは分からないが、あの男に洗脳されたと感じて考え直すよう言う宮司と、懇願に替わった母の説得を無視して、Aは家を出た。それっきり音沙汰はない。

「−まさか、カノキタ市に居て、あまつさえ市役所に食い込んで好き勝手している胡散臭い市民団体の代表を務めているとは…。」
「カノキタ市の状況は、ご存じなんですか?」
「I県の人間は、カノキタ市に住もうとは思いませんよ。金が欲しい子育て世帯以外は。」

 シャルの問いに、宮司は吐き捨てるように言う。伝え聞くところでも、子育て支援が潤沢な一方で、他の行政サービスはI県最低水準。子育て世帯以外の住民税が高額なこと以外に、引っ越しや家や車の購入で必要な住民票の取得とかの手数料が、他の自治体の2倍3倍は当たり前。子育て支援で大盤振る舞いのツケを、住民税や他の手数料収入、予算削減で賄っている図式だ。
謎町紀行 第1515回
written by Moonstone
 Aは既に準備万端で、昨夜拝殿から戻ってから荷造りをしていたようだ。思いとどまるよう説得を続ける妻に続いて、宮司はそこまでしてまで広めたい神の啓示とは何かと尋ねた。するとAは「創造神たる伊邪那美(いざなみ)神のご加護を受け、社会を女性主体に変える」と答えた。
2021/1/23
[小さいカレンダー時計]
 昨日付でもお話ししたリアルタイムクロックICで実質最後の課題だった、曜日の読み書きが出来るようになりました。これは余分な計算式を入れていたことが(初期化処理を流用した結果)不具合の原因でした。気づけば「なぜこんなことをしてたのか」と思うものですが、気づくまでに時間がかかるものもあります。
 これで年月日と時分(秒)と曜日が完全に読み書きできることになり、カレンダー時計が出来ます。特段斬新なものではありませんが、時計もなければ無線LANも届かない、最悪形態も圏外になる外部から隔絶された屋内だと時間の感覚すら分からなくなります。そういう場所に仕込めば、意外と便利かな、と。
 「娘さんと神が共鳴されたようです」−男はそう言った。この神社で祀る神は女神。だが、Aは信心深いわけではない。宮司の頭が混乱する中、本殿からの光がゆっくり消えていった。少しの、しかし不気味な静寂の後、Aが本殿から戻ってきた。見た感じは特に異変はなかったが、開口一番こう言った。「神の啓示を受けた」と。
 男を問い質しても、「選ばれし娘さんは、神と共鳴し、啓示を受けられたのです」としか言わない。兎も角拝殿に居させるのは良くないと察した宮司は、男に、明日食事を食べたらすぐ出て行くように言い、Aを引っ張って社務所兼自宅に戻った。
 翌朝、宮司が雪をかき分けながら拝殿に入ると、男の姿はなかった。畳まれた布団の上に「一宿の礼」と達筆で書かれた封書があり、中には100万の束が入っていた。奇妙なことに、宮司が拝殿に入るまで、境内には足跡がなかった。降り積もる雪でかき消されたとしても、元々雪が深いから足跡の痕跡もないのはおかしい。
 宮司が首を傾げていると、社務所兼自宅から喧騒が聞こえてきた。何事かと戻ると、妻とAが揉めていた。正確には、妻がAを必死に説得しているがAが聞く耳を持たない様子。妻に事情を聴くと、Aが神の啓示を人々に広めるため、荷物を纏めてこの家を出ると言い出したという。
謎町紀行 第1514回
written by Moonstone
 押し問答を続けていると、Aがやって来た。騒ぎで目が覚めたと訝しげだったが、本殿からの光を見て、引き付けられるように本殿へ足を進めた。本殿は宮司でも限られた時しか入れない聖域中の聖域。宮司はAを止めたが、Aは宮司を無視して拝殿の祭壇を超えて本殿に消えた。
2021/1/22
[一歩前進]
 以前此処でお話しした、カレンダー時計ICと言えるリアルタイムクロックICの基本的な制御が出来ました。結局、ICからデータを取り出して計算する際の計算式が僅かに間違っていただけでした。1つでも間違っていれば時に酷いバグになりますし、実害が出ない段階で解決できて良かったです。
 試行錯誤の結果、基板が乱雑になっているのと、ボタン電池のバックアップ確認がまだなので、基板の最適化とボタン電池搭載での長時間運転や電源遮断などを試験しつつ、システムに組み込んで制御の拡張へと進めます。時間や曜日で動作状況を変えられれば、出来ることの幅が広がります。
 インターホンを鳴らしたのは1人の男。白装束に藁を編んだ笠と合羽、白木の杖という、お遍路さんのような恰好の男は、雪で移動が難しくなったから一晩泊めてほしいと言った。社務所兼自宅には客間があるが、一応年頃の娘がいるところにどこの馬の骨とも分からない男を入れる気にはならなかった。
 しかし、この雪深く寒い夜を徹して移動するのはまず不可能。時間からして、この町の宿は閉まっている。行き倒れでもされたら夢見が悪い。止む無く拝殿に泊めることにした。男は甚く感謝して拝殿に泊まった。拝殿は吹き曝しではないが、夜は暖房を切っているから相当寒い。布団と毛布を運んだ宮司一家は社務所兼自宅に戻った。
 夜が更け、静寂が支配する中、ふと外から光が差し込んできた。時刻は3時過ぎ。夜明けにはまだ遠い時間に何だと思って宮司が外を見ると、拝殿全体が仄かな光を放っていた。男が何か良からぬことをしているのではないかと感じた宮司は、急いで拝殿に向かった。
 拝殿に駆け込むと、光を発していたのは拝殿ではなく、その奥にある本殿だった。本殿にあるご神体は光を発するようなものではない。拝殿に入って何をしているのかと本殿に向かって座っている男を問い詰めると、神が降臨されたと答えた。ご神体に何をした、すぐ止めろと言ったが、降臨された神を追い払うとは不敬極まりないと応じなかった。
謎町紀行 第1513回
written by Moonstone
 雪が静かに降る、やけに寒い夜だったことは憶えている。特に何もするでもなく、社務所兼自宅のこの家で過ごしていると、インターホンが鳴った。雪が降る夜、参道の灯篭は既に消灯しているから真っ暗。誰がどうやって、何のために来たのかと訝しく思いながら、宮司が応対した。
2021/1/21
[円や四角を描く]
 私はBASICからプログラミングに入りました。コマンドを入力すると文字や円、四角が描けたり、「,」と「.」を間違えて延々とエラーで悩まされたりしたものです。時は流れ、プログラミングが本業の一部になった今、コマンド入力で文字表示や描画が出来る簡単さと、それを実現する難しさを痛感しています。
 文字単位の表示に留まるキャラクタディスプレイから、ドット単位で表示するグラフィックディスプレイに、表示デバイスをほぼシフトしています。これに文字を表示するだけでも、フォントデータを用意して、座標からRAMのアドレスを計算して、順にドットを並べるという手間。描画となるともう…。
 僕の説明は死刑宣告に近いものがあったようだ。宮司夫妻はがっくり項垂れる。どうやらリーダー格は円満とは言い難い理由や経緯でこの町を出て、カノキタ市に流れ着いたようだ。いったい何があったのか、それがヒヒイロカネに通じる手掛かりになるかもしれない。だけど、尋問してまで聞き出すつもりもない。

「娘は…狂ってしまったんです。」
「狂った?」
「あの日…、神の啓示を受けたとか言って…。」

 宮司が無理やり言葉を引き出すように話す。10年ほど前、件の母親−ここではAとする−は当時短大を卒業したものの就職にあぶれて、この神社の神職見習いという体で手伝いをしていた。神職になるには神道系の大学を出るのが王道で、神職養成所に入所するとかは神社庁−名前から誤認されやすいが公的機関じゃなくて民間団体−の推薦が必要だったりするから、再度大学に入ってまで神職になるつもりもなかったAは、特に目標もなく日々を過ごしていた。
謎町紀行 第1512回
written by Moonstone
「カノキタ市?!あの市民団体が市役所に食い込んで好き放題しているという町に?!」
「残念ながら、娘さんはその市民団体の筆頭格です。」

2021/1/20
[電波強度]
 自宅は無線LANを整備していますが、ごく一部、電波状況が良くない場所があります。職場で無線LANの電波強度を調べてもらう機会があって、携帯端末も圏外になるほど電波状況が悪い場所は、やはり無線LANの電波強度が非常に弱く、有線でないと支障が出る箇所も見えてきました。
 以前にもお話ししているように、自宅は外からの電波が非常に入りづらい不可思議な面があります。この先自宅にはLEDガイドや監視システムを開発し、本業では大規模システムの拡張を進めますが、電波状況が悪いなら改善するとか有線で引っ張るとか色々考える必要があります。課題がこうして増えていく…。
 屋内は純和風で、通された応接間も畳の部屋。部屋には大型のファンヒーターがあって、随分暖かい。奥さんという女性が茶を淹れてくれる。この女性も、完璧な金髪の若い女性が相当珍しいようで、興味深げに尋ねる。シャルが都度答えることで、宮司側の警戒感は完全に解かれたようだ。

「さて…、この最果てのひなびた神社に、わざわざお越しになった理由とは?」
「こちらの人物をご覧ください。」

 シャルはバッグから写真を取り出してテーブルに出す。写真の人物−カノキタ市を実効支配する母親グループのリーダー格の女性が写るその写真を見た宮司夫妻の顔が強張る。

「訳あって、この人物を調べています。お心当たりはありますか?」
「…娘、です。」

 表情を強張らせた宮司が、絞り出すような声で言う。あの母親グループのリーダー格と、I県の最果ての神社が、1本の線で結ばれた。

「今、何処に?」
「I県のカノキタ市に居ます。」

謎町紀行 第1511回
written by Moonstone
 シャルが前面に出たことで、宮司の態度が一気に軟化した。ちょっと複雑ではあるけど、情報を得ることを優先する。社務所の中は思いの外暖かい。ホテルや他の店もそうだったけど、こうした寒冷地は家の作りが他とかなり違うようだ。そうじゃないと、水抜きをしないと水道管が使い物にならなくなったり、雪で押し潰されない環境で生きていけないか。
2021/1/19
[動画配信]
 巷でYouTuberやVtuberが席巻しています。毛色は全く違いますがMovie Group 1で動画公開をしている身としては、数百万回視聴とか想像もできない領域で、企画や編集もさることながらプレッシャーも大変だろうと思います。このページの動画は編集なし(エンコードはしている)、1分程度という縛りだけですが、何処でどの角度から撮影するか結構考えます。
 映像の難しいところは、(1)容量が大きい(2)処理が重い(3)突き詰めると編集作業が膨大−の3点かと思います。本業で映像編集を少し手掛けたことがありますが、せいぜい10分くらいの動画で丸1日かかって、大変だった記憶があります。他人が映らないように1分間撮影するだけならまだ気楽です。
 意外にも玄関には鍵がかかってなかった。わざわざこの雪の中、しかも足跡が残る状況下で泥棒や強盗に入る暇人はいないか。コートに付いた雪を払ってから玄関を開けて中に入る。半纏を羽織った初老の男性だ。宮司であろうこの男性は、僕とシャルを見て驚いた顔をする。

「驚いた…。外人さんですか?」
「はい。」
「夏ならまだしも、この雪の時期に外人さん、しかも若い女性が来るとは思いませんでした。」

 やっぱり先から根本まで完璧な金髪=外人という公式めいたものがあるな。それに、当然ではあるけどやや訝しげだった男性の警戒感が一気に解かれる。シャルは此処まで見越して今の容貌を選んだんだろうか?僕は完全におまけだけど、別にどうってことはない。シャルが前面に出て情報が得られるなら、その方が良い。

「お話を伺いたいのですが、よろしいでしょうか?」
「ええ、どうぞどうぞ、上がってください。」

謎町紀行 第1510回
written by Moonstone

「どちら様ですか?」
「さっきお電話した富原です。お話を伺いたいのですが。」
「ああ、さっきの電話の。鍵は開いてますのでお入りください。」
「失礼します。」

2021/1/18
[写真や動画の管理]
 Webで写真や動画のリンクURLを見ると、意味不明な文字列になっていることが多いです。規則性が分かるとURLを推測して入力することで表示される→企業や営利(商業イラストレータとか)だと特許や著作権で問題がある、という理由だと思います。企業や営利では特許や著作権は非常に重要な課題ですし、当然の対策でしょう。
 転じてこのページでは、作品集ごとにフォルダを分けて、規則的なナンバリングをするという、上記と逆を行っています。こうしないと、何処にどの種類の写真や動画がどれだけあるか、個人では管理しきれません(改修前が大変だった)。文字列での管理をどうしているか、企業Web関係者に伺いたいところです。
 参道は緩やかな階段になっている。此処も除雪されているけど、その後に降った雪が積もっている。足元に注意して慎重に上る。参道でもある階段の両側にある灯篭に明かりが灯っている。よく見るとLEDのようだ。空が鉛色の雪雲一色だから昼間なのにかなり暗い。灯篭の明かりが結構ありがたい。
 普段の倍くらい時間をかけて階段を上りきると、こじんまりした境内が広がる。正面に拝殿、向かって右側に社務所。左手の近くに手洗い場がある。此処にも人が訪れた痕跡がない。社務所の玄関にある灯りと、拝殿に見える蝋燭らしい小さな光が、辛うじて人が居ることを伝えている。
 いきなり社務所に向かうのも何かと思って、参拝してからにする。誰も居ない境内でシャルと2人で参拝。拝殿の奥は照明と蝋燭が灯っていて明るく、厳粛な中にも暖かさを感じる。照明が白じゃなくて白熱電球の薄いオレンジのせいだろうか。

『この神社にはヒヒイロカネのスペクトルはありません。』
『社務所にいるらしい宮司がどれくらい情報を持っているか、だね。』

 参拝を終えて社務所へ向かう。本来ならお守りとかを売る場所は、窓もカーテンも閉められている。引き戸の玄関は奥に灯りらしいものが見えるけど、居留守を使われないか心配だ。インターホンがあるから、それを押す。残響のように3回鳴ったのが聞こえる。奥から人の気配が近づいてくる。
謎町紀行 第1509回
written by Moonstone
 人が通った痕跡がない道路を歩いて、ニウヤマ神社への参道へ向かう。道路はひととおり除雪されている。ところどころ道路から水が撒かれている。人間だと冷たいと感じる水でも、雪=氷から見れば温度が高いということか。道路が水浸しになると気温が下がった夜とかに凍るんじゃないかと思うのは素人考えか。
2021/1/17
[ネット関係の更新時期]
 自宅のインフラといっても過言ではないプロバイダやドメインの更新が近づいています。勿論継続するので更新しますが、偶に振込時期を忘れて、更新がギリギリになってしまうことがあります。この時期はネット関係以外も更新や手続きがあるので、自動振り替えのものは口座の残高に要注意です。
 現在の自宅購入の際に新規の金融機関に金の動きをシフトしたのですが、一部そこから残されたものがあります。ネット関係の約1/3がそれに該当するのですが、普段使わないので残高の把握がおろそかになりがち。クレジットカードが絡むものは特に洒落にならないので、管理は慎重に…。
 僕とシャル以外誰も訪れていないような、静かさを通り越して沈黙しているように見える町。此処は春から秋にかけては絶好のツーリングコースの一部で、シャル本体を止めた駐車場から歩いて行く展望台が人気スポットだそうだ。だけど、今は雪以外何もない。駐車場が除雪されているのが不思議に思えるくらいだ。市営だからか?

「ニウヤマ神社に人はいるのかな?」
「さっき連絡を入れたら、社務所に居るそうです。」
「手際が良いね。確かニウヤマ神社は…。」

 目的地のニウヤマ神社は、市営駐車場から歩いて行くしかない。車で参拝の際は市営駐車場に止めるよう、近くの看板に書かれていた。シャル本体以外何も止まっていない駐車場に、シャル本体を置いていくのはちょっと気がかりだ。今も降り続ける雪に埋もれてしまうんじゃないかとか思う。

「すぐさま蒸散させられますから、氷やコンクリートで固められても大丈夫です。」
「本当に凄いね。エネルギー消費は大丈夫?」
「途中で念のため水素スタンドに寄ってもらいましたし、雪を蒸散させながら走行しても、I県全体を余裕で回れますよ。さ、行きましょう。」

謎町紀行 第1508回
written by Moonstone
 ヒジリ市からシャル本体では知ること2時間近く。海以外をすべて雪が覆っていると言って良い風景の中にある小さい集落。此処はI県の北端、スズリ市のハクエン町。かつてはハクエン町として単独で存在したこの町は、市町村合併でスズリ市の一部になったという。
2021/1/16
[お休み前に1つ完了]
 どうしても今日中に納品をと頼まれた案件を、やや強引に(大幅な時間超過)完成させて納品。流石にくたびれました。これでこの土日安心して引き籠れます。原稿書いたりスライド作ったりはありますが、週明けに向けて考えることが1つ減るのは大きいです。

「此処から先だと半島の先まで行く?」
「はい。それと、その近くにあるニウヤマ神社というところへ。」
『その神社の宮司の家系が、カノキタ市を牛耳る母親グループの代表の出身だと判明しました。』
『!!』

 予想外の接点だ。I県の果てと言えるノロシ半島の端にある、地元の人しか知らないような神社と、カノキタ市を実効支配するあの母親グループに接点があるなんて。もしかするとそこにヒヒイロカネか、関連する情報があるかもしれない。雪を押し退けてでも行く理由が出来た。
 懸念材料は雪だ。今も静かに、だけど大粒の雪が降り続いている。シャルがスマートフォンと道路情報のディスプレイで示した目的地は、国道が通じていない。今のところ通行は問題ないようだけど、雪で通行止めになることもあり得る。流石に通行止めになったら強行突破は出来ない。雪が収まってくれれば良いけど…。
謎町紀行 第1507回
written by Moonstone
 シャルは不意に車が突っ込んできても、ミサイルで迎撃するという最終手段がある。それでも破片が飛散してきたり、残存した車体が突っ込んで来る危険はある。当然ながら乗員は無事では済まない。そんな事態にならないことを願うしかないけど、実は此処へ来るまでにも事故している車が何台もあった。
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