2018年12月17日更新 Updated on December 17th,2018
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2018/12/17
[雪に囲まれる]
 居住地は雪が滅多に降らない地域ですが(降ると交通網はガタガタ)、周辺は降雪が多い地域が複数あります。遠出で必須の高速道路も雪には滅法弱く(雪対策をする概念が少ないor存在しないのが大きい)、しばしば通行止めになります。一般道は勿論酷いことになって、事故や通行止めが彼方此方で発生します。
 車が代替わりして暖房も強くなりましたが、雪の走行はタイヤ交換が必要で、そこまで冬対策は及んでいません。降雪時も最悪徒歩で通勤可能な位置関係もありますし、寒さが苦手な体質は不変なので、必要性が余程高くなければ出歩かないのが賢明と判断しています。最近はインフルエンザが怖い…。
 全世界に制限なしに公開された証拠が多数あり、その信憑性は非常に高いことから、Web発の口コミで世論はハネ村に圧倒的に優位な情勢のようだ。Webに一旦掲載された情報は、削除してもされてもコピーが何らかの形で残る。自治体の規模や財政面では、ハネ村はホーデン社やトヨトミ市と比べれば弱小極まりないから、Web公開を選んだのは経費の少なさもあるかもしれない。
 だけど、結果的にそれが奏功している。何らかの圧力で動画サイトから削除されたら、真っ先にホーデン社とトヨトミ市に疑いや怒りが向けられる。削除されても別のサイトにクローンが現れ、それが次々とクローンを生み出していくことも十分あり得る。少なくともこれらの証拠は公序良俗に反するものじゃないから、行政や司法が削除を命じることも難しい。
 シャルが閃光弾を投下したのは毒蛾、すなわち工作員の所業を露わにするため。だけど、それがハネ村にとっては長く苦しめられてきた嫌がらせや圧力に対して反撃する絶好の機会になった。合併の是非は住民投票で決めるべきことで、その結果トヨトミ市との合併が選択されることに干渉するつもりもないししちゃいけない。だけど、ホーデン社とトヨトミ市の行動は明らかに卑劣で、住民が冷静な判断をする状況じゃない。
謎町紀行 第795回
written by Moonstone
 流石にハネ村も警察が出てきた以上は工作員を開放しないと監禁罪に問われかねないけど、こちらを監禁や暴行の罪に問うなら、工作員や命令したホーデン社とトヨトミ市を脅迫や威力業務妨害などで刑事告訴するだろう。既にハネ村は弁護団を結成して、刑事民事の両面で対決姿勢を鮮明にしている。
2018/12/16
[町はすっかりクリスマス]
 週1の買い物以外は基本的に自宅と職場の往復のみ(なので遠出は非常にイレギュラーな事例)。しかも買い物もほぼ一定ルートで必要なものをかごに入れて会計というパターンなので、季節もの商品は買うと決めていないと目に留まりません。買うものがあって町に出向いたら全面クリスマス仕様で、ようやく時期を実感しました。
 時期なのかイベントなのか、道路は彼方此方大渋滞を起こすのが困りもの。居住地最寄駅周辺の駐車場が全面満車なんて、花火大会くらいしか目にしない事態です。車の仕様で最もネックなのが駐車場。都心部ほど路上駐車が多く、右折帯のない交差点での右折と並んで渋滞の元凶になっているようです。
 マスメディアにとっては、情報の優先的な提供や「情報を伝達してやる」といった感覚を無視された格好だから、内心穏やかじゃないだろう。一方で、有力スポンサーの1つであるホーデン社に首根っこを掴まれたような感もあっただろう。マスメディアの収入の多くは広告収入だから、その広告主を批判することはなかなか出来ない。
 そんな中、ハネ村がホーデン社とトヨトミ市の悪事を予想外の手段で全世界に公開した。証拠としての信憑性は客観的に見て十分高い。それらをネタにしてホーデン社やトヨトミ市を批判することが出来る。ある意味姑息ではあるけど、広告収入頼りだから身動きがとり辛い鬱憤晴らしには絶好の機会になっているのかもしれない。

『ハネ村が公開した証拠の信憑性が非常に高く、自治体の住民が決めるべき課題に民間企業が堂々と介入している面を含めた悪質さから、A県県警がハネ村に捜査員を派遣したようです。』
『ホーデン社に忖度するA県県警相手に、ハネ村が何処まで協力するかな。』
『ココヨ市管轄の警察署レベルでは懸念が強いですが、非常に信憑性の高い証拠が、警察のしがらみも及び難いWebでの公開なので、流石にA県県警もいい加減には出来ないようです。』

 シャルが見せてくれるニュース記事では、A県県警はハネ村に対して拘束した工作員の解放を求める一方で、工作員を脅迫や威力業務妨害などの容疑で事情聴取する方針だという。一方でハネ村は、これまでの嫌がらせの数々を相談してもまともに取り合わなかったことを挙げ、A県県警にも強い不信感を表明している。
謎町紀行 第794回
written by Moonstone

『しかも、公開先は従来のマスメディアではなく、Web。事態が切迫しているため迅速性を重視したとしていますが、公開や運用におけるしがらみの少なさもあるでしょう。』
『マスメディアだとスポンサーに大企業が多いし、特にこの辺だとホーデン社が必ず圧力をかけて来るだろうね。』
『はい。ホーデン社の対決においてホーデン社の圧力がかかるのが確実な方向での情報公開は無意味です。ハネ村の決断や行動は、ホーデン社やトヨトミ市、そしてマスメディアには予想外で、完全にしてやられたといったところでしょう。』

2018/12/15
[ディスプレイとWeb画面]
 職場PCの更新に伴ってディスプレイの1つが大画面化しました。約3500×2000くらい(詳細は忘れた)なので、CADなどは表示領域が広がって便利ですが、Web画面に影響が出ています。このページを新型ディスプレイで開して最大化すると、TOPなどは左右ががら空きで違和感が凄いです。
 クライアント−利用者側のディスプレイサイズ(厳密にはブラウザの表示領域)に応じて変えることは、現在の形式にした際にWeb関係の情報ページに出ていました。効きが全体的に小型化する一方で唯一大型化するディスプレイに対応するには、時間も技術も不足しています。どうしたものか…。
 TVニュースはハネ村の村長のインタビューを映す。トヨトミ市からの合併はココヨ市への鉄道路線の敷設など一見バラ色の未来に見えるが、試算したところ、住民税の大幅増額は避けられず、鉄道路線も赤字経営が必至で、結局その負担は合併された村民は勿論、トヨトミ市の住民全体にかぶさると分かり、拒否したが執拗に合併を迫ってきたことを語る。
 動画サイトでは、合併協議の一部始終を捉えたものがあり、辺鄙な村に未来はないだの、大人しくホーデン社の市税収入で潤う−実際は税制優遇措置の数々で言うほど市税収入は巨額じゃない−トヨトミ市の傘下に入れだの、なかなか横柄な物言いが克明に捉えられている。これでは言い逃れできない。
 しかも、腐っても自治体の合併協議の場に、ホーデン社の本社総務課長が居るのか説明が出来ない。更に、合併を迫る言葉や口調は、トヨトミ市に輪をかけて横柄だ。トヨトミ市の一部にならないと限界集落まっしぐらだの、こんな広いだけの村など土地の無駄だの、罵詈雑言としか思えない言葉をスムーズに並べる様から、普段の仕事ぶりがうかがえる。

『交渉という名の圧力をかける前に、ハネ村が証拠の全面公開に踏み切ったので、ホーデン社とトヨトミ市は対策に苦慮しているようです。』

 席に着いたところで、シャルはスマートフォンに映像を表示する。レストランのTVとは違うチャンネルのニュース映像だ。
謎町紀行 第793回
written by Moonstone
『消極的でも、こうしてTVでも報道されたことには違いないから、ホーデン社とトヨトミ市には手痛いダメージだね。』
『はい。映像や写真は全て撮影日時が表示されています。ハネ村も防戦一方ではなく、かなり以前から周到に準備していたようですね。』

2018/12/14
[流星]
 ふたご座流星群が見られる(見られた?)模様ですが、星の観測が割としやすい環境の自宅からは見えません。思えば今まで天の川は見たことがあっても、流星は見たことがありません。流星群は1年で大小様々なものが見られる筈ですが、天候も重要な要素とは言え、冬の晴れた深夜に見られないのは運の悪いところです。
 天体観測の専用器具は皆無。以前お話したかもしれませんが、天体写真は露光を相当長くしないとまともに写らないらしいので、夜通しカメラを構える体力と時間的余裕が不可欠。そうなるとやはり見られる瞬間に自分の目で見るのが現状唯一の選択肢。流星を見られるのは何時になるやら…。
 ハネ村が村全域で暗躍していたホーデン社とトヨトミ市の工作員の身柄を確保し、証拠として怪文書など嫌がらせの小道具とそれを積載した車、そして村役場に収容した工作員の映像を公開し、ホーデン社とトヨトミ市に完全な事情説明と全面謝罪を要求し、応じないなら村として訴訟を起こすと発表した。
 映像の全容は既に動画サイトにアップされ、これまでの怪文書や嫌がらせ−生ごみや汚物の投棄もあったそうだ−の証拠を詳細に記録した画像や映像、防犯カメラの映像の抜粋、そして今回の黒基調の服で固めた工作員が徒歩で逃走して捕まるまでの一部始終など、証拠は山ほどある。
 ホーデン社とトヨトミ市は、関係者の不当な身柄拘束と監禁で刑事告訴を検討しているとはするが、肝心の映像などについては調査中を繰り返すのみ。工作員はホーデン社とトヨトミ市の所属であることを、免許証や名刺を並べられて暴露されている。証拠映像の数々と合わせてかなり不利な状況だ。

『動画サイトの閲覧数は、公開から6時間足らずで500万PVを突破しています。』
『500万?!凄い数だね。』
『ハネ村が自らマスコミ各社をはじめ、フリーランスのジャーナリストにも映像サイトを案内した結果、主にフリーランスからSNSやブログで伝搬したようです。マスコミもホーデン社が絡むので当初は消極的でしたが、映像の反響が大きいのと、相手が広告費を出す大企業だから黙殺するのかといった批判をかわせなかったようです。』

謎町紀行 第792回
written by Moonstone
 翌朝、シャルと朝食を取ろうとホテルのレストランに入ると、先に居た客がTVを注視している。「ハネ村、合併圧力の実態を動画で公表」とテロップが出ている。昨日のシャルの工作活動の結果が早くもニュースになったようだ。とりあえず、朝食券と引き換えにトレイを受け取って、料理を選びながら放送を聞く。
2018/12/13
[タッチディスプレイの所感]
 タッチディスプレイを操作する際、反応が良くなかったり、反応はするものの操作部分がやけに小さい、あるところをタッチしたつもりが別のところをタッチしていた、など細かいトラブルが付き纏います。ディスプレイのサイズにはあまり関係がないようですが、これが結構ストレスになります。
 タッチディスプレイは金融機関のATMでも標準ですが、これも時々反応が鈍い、逆に袖が少し触れた程度で反応するといったトラブルに見舞われることがあります。ユニバーサルデザインがATMで広がっているようですが、タッチディスプレイの感度を調整する機能とか出来ないものでしょうか。
 当然ながら通信機器など所持品はすべて没収され、携帯端末などは破壊された。勿論、村の外に居る他の工作員は連絡が取れなくなる。おかげで僕とシャルが夕食を食べたチェーン店にも居た工作員は、混乱に陥って情報が錯綜している。ホーデン社側とトヨトミ市側で見解や対策の食い違いが生じて、原因の究明もままならない。

「この時間帯にハネ村から50kmほど離れたエハラ市に居るアリバイも十分ですから、ホーデン社やトヨトミ市がヒロキさんと私を警察に突き出そうとしても、無実を証明するのは容易です。」
「だから現金じゃなくてカードで払うように僕に言ったんだね。」
「はい。現金でもレシートに支払い日時が記載されるので十分なアリバイになりますが、カードは決済情報がカード会社に記録されるので、より強固になります。」
「一応、ホーデン社とトヨトミ市の動向は監視しておいて。濡れ衣を着せようとしてくる恐れがないとは言えないから。」
「勿論です。」

 これでホーデン社とトヨトミ市が大人しくなるとは考えづらいけど、多少は抑止力になるだろうか。何となくだけど、これで終わりそうにはない気がする…。
謎町紀行 第791回
written by Moonstone
 ハネ村には駐在所がある。当然警察官が常駐しているけど、ムラ社会での駐在所は良くも悪くも地元民のための存在だ。悪い方に働けば、地元民が部外者に犯罪を犯してももみ消される。この場合、村の住民が工作員を捕縛して暴行を加えるのは当然犯罪だけど、駐在所は知らぬ存ぜぬ。捕まった工作員は村役場に監禁されている。
2018/12/12
[タッチディスプレイとWindows]
 携帯端末ではもはや当たり前になったタッチディスプレイですが、PCで使おうとするとかなりの違和感があります。Windows10はどうもタッチディスプレイを使わせようとしているようですが、受付などは兎も角、WordやCADの使用時にわざわざ身を乗り出してディスプレイに触れようとするかと。
 「今まで出来たことを出来なくするのがWindows」とは言い得て妙だと、機能を使おうとするごとに実感します。電源オプションはキー操作だけで選べない、コントロールパネルやWindows Updateの位置が分かり難い(操作させたくないと感じる)、勝手に再起動することがあるなど。PCと携帯端末は違うと理解して欲しいものです。

「工作員の連絡を受けてどうこうできる状況じゃなくなってますよ。」
「さっき毒蛾に太陽光を浴びせたらどうなるかとか言ってたけど、そのこと?」
「はい。ハネ村は村を挙げての大捕物の真っ最中です。」

 シャル本体に乗り込んで拠点のホテルへ向かう途中、シャルが説明する。闇夜に紛れて工作活動という名のせせこましい嫌がらせをするホーデン社とトヨトミ市の工作員に、上空から閃光弾を投下した。闇を切り裂く強烈な光と大きな音で、思わずその場にしゃがみ込む工作員が続出した。
 何事かと思って住民が外に出て来た。慌てて工作員は逃げようとしたけど、シャルが車の制御系に干渉して操作不能に追い込んだ。急いでいる時に動作しないとパニックになる。住民が不審者と察して突進して来たのを見て、工作員は止むなく車を放棄して走って逃走を始めた。
 ハネ村には有線放送があって、獣害への警戒や行方不明者の捜索依頼などを広域に出来る仕組みがある。その放送にシャルが介入して、不審者が此処と此処に居るので注意と配信した。こういう時、ムラ社会は強く、怖い。一気に住民が鍬やバット、中には鎌や鉈を手にして工作員を追撃し始めた。
 車に乗っていれば話は違うけど、車社会にどっぷり浸っている工作員と、日頃第一次産業中心の肉体労働をしている地元住民では体力が違う。工作員はほうほうの体で逃げ回り、中にはついに捕まってしこたま殴る蹴るされて村役場に連行される者も出ている。
謎町紀行 第790回
written by Moonstone
 表向きとして明日巡るところの話をしながら食事を済ませて、会計へ。支払いの時ふと店の奥を見ると、ホーデン社とトヨトミ市の工作員が何やらこそこそと連絡を取っているようだ。これからターゲットが店を出るとか連絡してるんだろうか。直接の害はないとはいえ、監視されて良い気分はしない。
2018/12/11
[FPGA開発の癌]
 相変わらず2つ減って3つ増える受注状況の本業で、FPGA(大規模ロジック回路素子)開発で、頭痛解消間もない頭を悩ませています。端的に言えば「シミュレーションでは問題ないのに実際にデバイスに適用すると動作しない」というもの。FPGA開発では割とよくある非常に迷惑な状況です。
 他にも散在していた問題−マイコンからのデータ転送が不完全だったりしたのは解消できて、問題はFPGAに絞られました。ところが、絞ったところで解決の糸口を見出すのが非常に困難なのが、この手の問題です。FPGA開発を初めて10数年経ちますが、未だにHDL(ハードウェア記述言語)の記載どおりにならない開発環境にはげんなりです。
 シャルの言う「迎撃」「反撃」は、最低限でも相手を行動不能にすることを意味する。シャルの逆鱗に触れたらそれこそ再起不能は覚悟しないといけない。全身切り刻まれてメッタ刺しにされて集中治療室送りになった事例はごく最近。機銃掃射やミサイル直撃で身体の一部をふっ飛ばされた事例も、割と最近。
 シャルの分離創製機能の前には、この世界のテクノロジーでは到底及ばない。だからこそ、ホーデン社はヒヒイロカネの収拾を目論んでいると考えた方が良い。自動車会社がヒヒイロカネを入手して何をするつもりなのかは知らないけど、渉外担当室の存在とその言動からして、碌なことに使わないのは確実だ。

『本当はおびき寄せるつもりでしたけど、わざわざ顔を出してくれました。そろそろ面白いことになるでしょう。』
『どういうこと?』
『毒蛾に太陽光を浴びせたらどうなるかの実験です。』

「明日はまず太陽の滝へ行きましょうね。」
「う、うん。」

 太陽の滝は、春分の日と秋分の日にちょうど滝の背後に太陽が沈んでいくというもの。その様子がとても綺麗で、赤い夕陽と重なるとよりロマンチックになることから、恋人達の聖地とされているそうだ。生憎秋分の日と秋分の日には重なってないけど、そんな場所に行ってみたいというシャルの意向に異議を唱えるつもりはない。
謎町紀行 第789回
written by Moonstone
『ヒロキさんと私にとっては、ヒヒイロカネの収拾を目論むホーデン社が対決の対象です。トヨトミ市はヒロキさんと私を妨害しない限り、基本的に放置で構いません。』
『相手は僕とシャルの目的を知らないから、吸収合併の妨害をしようとしていると勘違いして妨害や攻撃をして来るかもしれないね。』
『その時は漏れなく迎撃・反撃するだけです。』

2018/12/10
[頭痛は一応収束]
 2日間にわたって散々悩まされた&苦しめられた頭痛はどうにか収まりました。昨日の午後まで続いていて、服薬と安静を繰り返してようやくです。色々な痛みの中で、頭痛は非常にたちが悪くて、行動を阻害されるものの1つです。思考は確実に邪魔されますし、酷いと動く気にもなれません。
 この土日で一気に寒さが強まりました。これからこの寒さに対抗して過ごしていかなければなりません。寒くなって早々にやられて酷い目に遭ったので先行き不安です。この時期、原稿ラッシュに加えて、年明けから発表ラッシュも加わるので、尚更体調管理が重要ですが、寒さが苦手な私には難しいことです。
『どういうこと?』
『ヒロキさんと私のテーブルの位置が此処。そして此処と此処。』

 スマートフォンに店内のテーブル配置が表示される。早期警戒機、否、戦闘ヘリからの画像か?上から見た黒髪は僕で、金髪はシャルにしか見えない。

『ホーデン社の渉外担当室の2名、そしてトヨトミ市の秘書課の2名が、こちらの様子を監視しています。』
『!!』

 完全にスパイだ。トヨトミ市は秘書課って、市長や市の幹部の秘書が集約される部署だったと思う。そんな部署が僕とシャルを監視してるってことは、トヨトミ市もヒヒイロカネを知ってるんじゃ…?だとしたら、ヒヒイロカネを巡って三つ巴の争いが始まることになりかねない。しかも、当事者であるハネ村を踏み躙るかもしれない形で。

『先ほども言いましたが、トヨトミ市はヒヒイロカネの存在を知りません。ホーデン社からの情報でヒロキさんと私が吸収合併の邪魔をしかねない存在だとして、彼らは監視しています。』
『安心して良いのかどうか、微妙なところだね…。』

謎町紀行 第788回
written by Moonstone

『何とも邪な協力関係だね…。』
『利害の一致が両者の行動のコンセプトですから、そうなるのは自然なことです。ちなみにそのコンセプトに基づく行動は、ヒロキさんと私の近くでも展開されています。』

2018/12/9
[続・頭痛発生中]
 服薬→安静を繰り返して、どうにか料理を見ると吐き気がするレベルからは脱しました。とは言え、弱くはなったものの、頭を殴られた後のような頭痛は続いています。自宅整備の際に吹き曝しの中に居たのがまずかったか…。食べられるようになったので、体力で押し返します。では、また後ほど…。
 ハネ村を吸収合併しても、人口は誤差程度しか増えない。だけど、面積は更に増えてココヨ市の倍くらいになる。山間部が多い現在のトヨトミ市は、市税収入が多いと言っても毎年劇的に増えるものじゃない。一方でホーデン社が議会と行政に食い込んでいるから税の優遇措置もある。結局ホーデン社の利益や内部留保に対して市税の増加は微々たるものでしかなくなる。
 トヨトミ市はホーデン社の意向に沿う形で、A県全体を取り込むことを画策している。つまりA県=トヨトミ市とすることだ。議会や行政はA県レベルでほぼそうなっているけど、流石に警察への影響力は限られている。やっぱりココヨ市にA県の県警本部、そしてA県も含まれる管区警察本部があるのが大きい。警察は厳然たる縦社会だから。
 そこで、トヨトミ市は広大な土地があるハネ村の吸収合併を目指すにあたり、ホーデン社のテストコースなど土地が必要な施設を誘致することを条件にしてホーデン社を煽っている。勿論、そこにハネ村の意向はない。当事者であるハネ村を余所に、ホーデン社とトヨトミ市が互いに利用したりされたりしながら、ハネ村の吸収合併という当座の目標に向けて手を組んでいる。
謎町紀行 第787回
written by Moonstone
 ココヨ市にオフィスビルを持っても、ホーデン社の本社は今もトヨトミ市。会社創業の地をA県一にしようと、ホーデン社の侵食はA県の県議会や行政にも及んだ。結果、A県の立法や行政はホーデン社の意向に忠実になり、ホーデン社の車が我が物顔で徘徊し、警察もホーデン社絡みの事故をまともに操作しなくなって久しい。だけど、人口と知名度はどうあがいてもココヨ市に及ばない状況は不変だ。
2018/12/8
[頭痛発生中]
 断続的に風邪の前兆である強い頭痛があり、土曜になっても自宅整備のため服薬が遅れて、料理を見るだけで吐き気がするくらい悪化しました。どうにか服薬して安静にして収束してきましたが、まだ頭を殴られた後のような頭痛が続いています。一晩休んで出直します。

『ホーデン社とトヨトミ市は、オウカ神社にヒヒイロカネがあるって知ってる…?』
『ここに双方の思惑の違いがあります。』

 シャルの説明を聞く。ホーデン社は経営層とその子飼である渉外担当室はヒヒイロカネの存在を知っていて、ヒヒイロカネの大々的な捜索のためハネ村の吸収合併を目論んでいるが、トヨトミ市はヒヒイロカネの存在を知らず、市税収入の多くを占めるホーデン社の意向を受けると共に、トヨトミ市側の利害が一致するのもある。
 トヨトミ市は人口40万で、A県では3番目の人口と最大の面積を有する。だけど、A県はあの悪名高いココヨ市が頂点に君臨している。トヨトミ市の立法と行政に御用組合の社員議員と市税収入で侵食して、吸収合併を繰り返して面積は1位になったけど、人口と知名度はココヨ市に及ばない。
謎町紀行 第786回
written by Moonstone
 シャルが言うには、工作活動は立ち入り禁止のオウカ神社にも及んでいるそうだ。今のオウカ神社は建設現場で使う防音シートを前面に被せただけじゃなく、周囲に高い塀まで設けて、更に有刺鉄線まで張り巡らせている。改修とは思えない様相だけど、それでも尚侵入を試みようとしているそうだ。
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