2019年2月20日更新 Updated on February 20th,2019
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2019/2/20
[申し込み完了]
 途中までだった次回コミケの申し込みが明日までとのことで、割と早く帰れた今日、申し込みを完了させました。ひとまず新刊予定は「Saint Guardians-Offline-」としておきました。これは確定として、もう1冊何かしたいのですが、どうも本業の状況が許してくれなさそうです(1か月半で受注2ケタ突入ってどういうこと)。
 新刊を出すには原稿が必要。次の収録予定分はこれまで以上に文字数が膨大なので、ページ数の肥大化が濃厚。今回の編集では文章を加えるより削ることを優先するのが良さそうです。ページ数を増やすと印刷代が増えますし、重量も増えます。会場までの運搬が結構大変なので…。
 シャルが説明する。検出器はデータの基になる要素を十分取得するために必要な時間がある。写真で言うなら、シャッターを切る時間はしっかり固定しないと、被写体がぶれてしまうことに相当する。ヒヒイロカネのスペクトル検出は遮蔽物が多くて距離も離れていることが殆どだから、スペクトルは大抵微弱。それをきちんと検出するには一定時間検出器を目標に固定しないと、スペクトルが乱れたりそもそも検出できなかったりする。
 今回の調査は、ジャミング施設を含む旧カスプ社工場跡の配置などの把握が目的。ヒヒイロカネに酷似したスペクトル検出は偶然の産物と思った方が良い。僕としても、あれもこれも同時に求めるつもりはないし、ヒヒイロカネや関連する何かを隠蔽するために旧カスプ社工場跡を改造しているらしいことが分かったのは大きな進展だ。

「今回の調査結果で、ジャミング施設の目的がヒヒイロカネに深く関係すると見て良さそうだね。」
「はい。次に旧カスプ社工場跡の人間の滞在状況を報告します。」

 航空写真の赤丸が消えて、代わりに黄色の点が表示される。結構な数だ。建物内部に固まっていて、一部が敷地外にある。
謎町紀行 第852回
written by Moonstone
「偵察機に搭載した検出器では、ヒヒイロカネに酷似したスペクトルが微弱ながら検出されました。」
「酷似ってことは、本物とは断定できないってこと?」
「偵察機は発見される前に施設の全容把握と早期の離脱を優先したため、スペクトル検出に必要なホールドタイムが不足しました。今回の検出データだけではヒヒイロカネと断定するのは困難です。」

2019/2/19
[PC更新計画]
 Windows7のサポートが来年で終了なので、年内に少なくともメインPCの更新を行う予定です(ノートPCは選び辛い)。SSD搭載とメモリの大量搭載は確定として、あとは仕様と金額のバランスを考える作業です。映像編集はしないので(せいぜい変換くらい)高価になりやすいグラフィックボードは安く抑えられるのが幸いでしょうか。
 オンラインでざっと見積もったところ、約23万。現在のメインPCと似たような価格です。これに冬場のブレーカー遮断事故に備えてUPSを追加するか、ディスプレイを大型化するか、といったあたりが焦点。今冬のブレーカー遮断事故の頻発度合いを見ると、UPSの優先度が高いです。

「ジャミング施設などの調査結果がまとまりました。」

 レンカ神社の参拝に続いて近くの蕎麦屋で名物らしい天ぷら蕎麦を食べてホテルに戻って少しして、シャルが言う。

「これを見てください。」

 TV画面に航空写真が表示される。巨大な工場が立ち並んでいる。これがカスプ社の栄華の残滓か。

「旧カスプ社の工場跡です。工場は売却先の外資系企業が閉鎖した後も、建屋はほぼそのままです。そして問題のジャミング施設ですが、多数配置されています。」

 航空写真の彼方此方に赤丸が表示される。その中心にレーダーみたいな物体が見える。ジャミング施設はヒヒイロカネでもこの世界のレーダーとかと同じ理論で考えれば良いようだ。

「彼方此方にあるね。」
「はい。その上、出力が強力なので、早期警戒機からではヒヒイロカネを検出できません。」
「ただジャミング施設を作るだけとは思えないから、やっぱりヒヒイロカネに関係する重大なものを隠してるんだろうね。」

謎町紀行 第851回
written by Moonstone
 ジャミング施設の陰に何があるのか、外国人犯罪者が屯することと関係があるのか、疑惑は次々浮上してくる。だけど、前準備もなしに突撃するのは危険と損害ばかりが増える。シャルやシャル本体がヒヒイロカネだからといって、どんな攻撃でも無力とは限らない。そもそもシャルを危険に晒したくない。考えることが多すぎて、頭がパンクしそうだ。シャルの調査結果を待って、じっくり謎を紐解いていこう…。
2019/2/18
[雨の匂い]
 久しぶりに早めに本業を切り上げて(定時はとうに過ぎてはいる)買い物をして帰宅した際、ふと普段と違う空気の匂いを感じました。表現が難しいのですが、雨上りの後、地面の水分が蒸発する時のような匂い。空を見ると月が霞がかったようにぼやけて見えたので、これが雨の匂いだろうと感じました。
 天気予報では明日が雨の模様。冬場は晴れ間が多い土地柄なので(だから雪が降れば交通は大混乱)、雨はちょっと珍しい方。そろそろ暖かくなるのでしょうか?ブレーカーが落ちるリスクを考えながら暖房を使う季節はさっさと終わってほしいものです。
 断絶されて久しい状況から、誰かがヒヒイロカネを独占する考えを出したら、他の面々は少なくとも警戒はするだろう。ヒヒイロカネの制御は、タカオ市での経験から、人格OSを搭載できるレベルにある者も居るらしいから、殺されてヒヒイロカネを奪われるという危機感は相当強くなることも考えられる。
 もしかすると、抗争が始まっているのかもしれない。勿論表に出てはいないけど、他の手配犯がヒヒイロカネを使って強奪しに来るという恐怖感から、防衛に特化して立て籠もっている手配犯がいるかもしれない。そしてそれが、カマヤ市を覆うジャミングを施す存在なのかもしれない。

「予断は禁物だけど、他の手配犯からの攻撃を恐れて立て籠もっている手配犯の1人かもしれない。ジャミングはしても偵察機を出したりしないのは、そういう理由がある可能性もある。」
「た、確かに…。」
「シャルの調査結果で色々分かることも出て来るだろうし、ヒヒイロカネの可能性があるものは徹底的に調査していこう。」
「はい。そのとおりですね。」

 防衛に徹するのは長期戦を覚悟する必要がある。反撃できないと膠着状態に陥りやすい。別にこれは戦争に限ったことじゃない。ジャミング施設が破壊されたら位置や戦力が特定されて、攻撃されやすくなる。その時迎撃・反撃の用意がないと壊滅の危険すらある。そこまであの施設は考えているんだろうか?
謎町紀行 第850回
written by Moonstone
 ヒヒイロカネはシャルが創られた世界では非常に厳しい管理下で製造されているそうだ。性能を考えれば当然だけど、周囲に自分に及ぶものがなく、諌める者もいない状況で、逃げ込んだ先の文明レベルを超越するものを持っていたら、どう思うか?1つはヒヒイロカネを独占しようという考えだ。
2019/2/17
[外は晴れても]
 例の頭痛が時折出て来るので、外出はせずに自宅に籠ることにしました。先週に続いて1歩も外に出ない休日です。頭痛の時はPCに長時間向かうと酷くなるので、作品制作もままなりません。インフルエンザにやられてないだけましと思うべきところでしょうか。更新日付の修正は次の週末まで持ち越します。
「敵対、ですか?」
「手配犯の寿命は、この世界では物凄い長寿命みたいだけど、この世界で情報通信がほぼ不自由なく出来るようになったのはごく最近。その間断絶状態だったら、考え方や方向性の食い違いがあってもおかしくない。ヒヒイロカネを独り占めしようとする考えも出てくるかもしれない。欲望は簡単に人を変えるんだ。特に悪い方向にはね。」

 手配犯は殺人を犯してまでヒヒイロカネを持ち出し、この世界に逃げ込んだ。その意図は未だ不明だけど、シャルが創られた世界とこの世界とでは文明レベルが格段に違う。逃げ込んだこの世界ではヒヒイロカネやその知識とかで神のごとき扱いを受けたかもしれないけど、文明は独りで維持できるものじゃない。
 SMSAの追跡を逃れるため、散り散りにならざるを得なかったことで、1人1人が隔絶された状況に置かれることになった。この世界の通信環境が世界規模で整備されたのは、ごく最近のこと。逃げる過程で通信は居場所を知らせるリスクを伴う。無線通信は尚更だ。それが手配犯の断絶を生み、そこから方向性の違いが生じることは十分ありうる。
謎町紀行 第849回
written by Moonstone

「手配犯はこの世界に逃げ込む際に散り散りになったそうだけど、今の今でそのままとは限らない。もしかしたら連絡を取っているかもしれないし、敵対しているかもしれない。」

2019/2/16
[疲れ果てた]
 発表は好評のうちに終わり、腰痛はぎっくり腰に発展する前に消えました。代償なのか激しい疲労。更新を見送って就寝したら、昼過ぎまで寝る羽目になりました。更新日付の修正は連載ストックの関係で直ぐ出来るかは微妙な情勢。例の頭痛もありますし、休日の酷い状況は本当にげんなりします。
 シャル本体から偵察機が複数飛び立っていく。勿論、光学迷彩に今はステルスも追加しているだろうから、HUDの画像処理を介してしか見ることは出来ない。ジャミング施設を並べて何をするつもりなのか、ジャミングの下にあるものを探ることで見えてくるものがあるかもしれない。

「此処までの状況で、シャルの負荷の増え具合はどう?」
「0.2%ですから、まったく誤差の範囲です。」
「凄い処理能力だね。もう1つ頼めるかな?旧カスプ社工場が閉鎖されてからの経緯や動向を、カマヤ市が関係している分を特に重点的に調べてほしいんだ。」
「分かりました。調査を開始します。」

 旧カスプ社の工場が売却から閉鎖と厄介者扱いされた経緯は分かっている。それから外国人犯罪者の巣窟となり、更にヒヒイロカネを隠蔽するためと思われるジャミング施設まで建設されるに至った経緯は不明だ。幾らなんでも無から有を作り出すことは出来ない。旧カスプ社工場が今に至る経緯に、何か重大な秘密が隠されているかもしれない。
謎町紀行 第848回
written by Moonstone

「シャル。ジャミング施設や旧カスプ社工場への偵察は出来る?」
「はい。」
「まず、ジャミング施設の位置の特定と、ジャミング施設周辺の環境を調査して欲しい。それが分かれば、どうやって攻めるか作戦が立てられるから。」
「分かりました。偵察機を派遣します。」

2019/2/15
[発表準備は完了。腰痛は継続中]
 昨日付でお話しした、妙な痛み方の腰痛が続く中、どうにか発表準備を完了しました。デモ動画を撮っておいて良かった…。問題はむしろ腰痛。ぎっくり腰勃発直前という嫌らしい痛み方なので、立ったり座ったりが難しい状況。発表そのものより発表中ずっと座っていられるか不安です。
「専守防衛なのかな…。ひとまず尾行や監視の疑惑は消えたね。」
「御免なさい。迂闊でした。」
「今のうちに気づいて危険がないって分かったから、それで十分だよ。これから飛ばしてくるかもしれないから、その対策は出来る?」
「はい。ステルス機能を稼働します。」

 この世界ではステルスと言えば戦闘機や爆撃機だけど、やっぱりヒヒイロカネにもスペクトル検出を阻害する、或いは放出を抑制する機能があるようだ。1人ならその機能でカバーできるなら、カマヤ市全域を覆うほどのジャミング施設があるってことは、大量の、或いはクロヌシを上回る規模の巨大なヒヒイロカネが存在するとも考えられる。
 ジャミング施設の存在自体も謎が多い。犯罪を犯した外国人を傭兵として警備させているというのが現時点での見方だけど、防衛に徹しているのは変な気がする。何から防衛しているのかが見えない。SMSAの追跡から逃れるため?否、それならシャルが発見したようにジャミングは逆に存在を知らせることにもなる。隠れるなら何も出さない残さないが鉄則の筈。
謎町紀行 第847回
written by Moonstone

「シャル。偵察機とかそういうのが近くに居たりしない?」
「幸い、早期警戒機のレーダーでも検出されません。ジャミング施設周辺を含めて、部隊の展開はない模様です。」

2019/2/14
[腰からの警報]
 急な発表依頼の準備も重なる状況下、腰の左側が妙な痛み方をしています。この痛み方はぎっくり腰を彷彿とさせます。2度ほどやらかしていて、2回目は起き上がれず、横になっていても痛むという酷い目に遭ったのを思い出して嫌な汗が流れます。元々爆弾を抱えているので、危険因子がたっぷり。悪いことが続くものです。

「シャル。ふと思ったんだけど。」

 イチボウインターの料金所を通過したところで、ふと思ったことを口にする。

「カマヤ市にヒヒイロカネのジャミング施設があるってことは、ヒヒイロカネが発する電波みたいなものを理解できる技術水準があるってことだよね?」
「はい。そのとおりです。」
「ということは、ジャミング施設から逆にレーダーに相当するものを使って、近づいたヒヒイロカネを検出することも出来るんじゃないかな?」
「…!そ、それは気づきませんでした!」

 もしカマヤ市にあるジャミング施設がレーダーでヒヒイロカネを検出しているとしたら、かなり危険な状況かもしれない。向こうが施設に隠しているか何かしているヒヒイロカネ以外のヒヒイロカネが移動しているのを検出したら、偵察機とかで捜索しに来るだろう。だとしたら、どうする?
謎町紀行 第846回
written by Moonstone
 一般道から帰還するのは、シャルがレンカ神社を参拝したいというのが理由。最適なルートはシャルが既にシミュレーションしてHUDとナビに表示してくれているから、土地勘がない僕でも十分運転できる。シャルはかなり神社が好きなようだ。…縁結びに強い関心を持っていると言った方が良いかな。
2019/2/13
[飛び込みの発表依頼]
 先週ひたすら喋り続ける発表を乗り越え安堵していたら、最近開発した機器について発表するよう依頼が舞い込みました。割と短い時間ではありますが、相応に資料を用意するひつようはあるわけで。しかも今週末。今週いっぱいお話は短めにします。本来の業務に専念したいのに…。

「これ、美味しいですよ。飲んでみてください。」

 シャルがヨーグルトシェイクを差し出す。無論、コップごと。ストローが入った状態のそれを差し出すってことは…。

「ヒロキさんのも少しくださいよ。」

 同じ構造のコップに入ったものを飲ませるってことは…。間接キス、だよな?コップを交換して、ストローに口を付けて…。ヨーグルトシェイクが凄く冷たく感じる…。
 たらふく食べて、混雑を通り越して混沌としているゴコウSAを出る。此処から一番近いイチボウインターで降りて、一般道からカマヤ市に帰還する予定。入口数km前から渋滞を作っているSAに対して、出口以降は至ってスムーズ。SAがテーマパークと化しているのは、利用しておいて何だけどどうなんだろうかと思う。
謎町紀行 第845回
written by Moonstone
 シャルが非力とは全く思ってないけど、カマヤ市全域を覆うジャミングを見ると、単身敵の要塞に乗り込むように見えてならない。僕が出来ることは…、気づいたことがあればすぐにシャルに伝えて、考えて知恵を出すくらい。戦闘能力は皆無に等しいけど、結果を分析したり予想したりすることは、僕にも出来る筈だ。
2019/2/12
[2回目の最終確認]
 日本語が変なキャプションです。本業報告書の第2回入稿に向けての最終確認中です。発表やその準備をはじめ、酷い状況だった先週を終えての連休は一歩も自宅から出ず、身体が欲する睡眠を貪った他は、ゲームやこうしたことをしています。今回、何故か校正箇所が少なくて手間は少ないですが、次に反動が来ないか不安もあります。
 原稿の確認と言えば、次回コミックマーケット。こちらも申し込みは済ませました。発行物は例年どおりの予定ですが、基本1年に1回ですし次回当選すれば6回目なので、そろそろ新しい取り組みをしたいところです。その前にベースになる「Saint Guardians」の原稿作りをそろそろ始めないと…。
「シャルの航空部隊や地上部隊は、今もどんどん強力になってるってこと?」
「はい。単純な攻撃力だけでなく、相手の裏をかく潜入ルートの探索や、多数の航空機のコンビネーションなど。自ら学習し、その結果を分析してより厳しい条件下でも優位に立てるよう自らを強化する。私の中枢である非生命型神経ネットワークの本筋です。」

 非生命型神経ネットワークとは、シャルが創られた世界における人工知能の総称。ヒヒイロカネは特別な処理をすることで、学習によってシナプスに相当するものを接続・発達させて機能を深化していく。この世界のAIという名のディープラーニングは、外部からデータを供給しないと学習しない。しかも、特定の事象−たとえば将棋なり囲碁なりに絞っての話。人工知能のレベルが根本的に違う。

「勿論、ジャミング設備を有する組織相手の確率が高いので、油断はしていません。自信と慢心は違います。」
「シャルを信用してないわけじゃないんだ。文字どおりの戦争だから、相手が何をしてくるか分からないし、物量作戦に対してシャル1人じゃ不安で…。」
「攻防の立場は一見するとヒロキさんと私が防戦一方ですが、実際は攻防の立場が逆です。安心してください。」

謎町紀行 第844回
written by Moonstone

「私が搭載されたのがヒロキさんの愛車だった関係で、マスターはINAOSと紹介しましたが、私に実装された機能は車の制御に留まりません。そして、それらは日々刻々と進化しています。」

2019/2/11
[浮上]
 1週間近いシャットダウンを終えました。やはり本業の詰まり具合に発表とその準備が加わった状況下では、此処でのお話もまともに出来なかったでしょう。特に厄介だったのが、発表準備の遅延。結局2日前に何とか出来た始末。発表そのものは無事終わったのですが、切迫状況はこれまで以上でした。
 それほど遠くない時期に別の発表が控えていたり、昨年急に降って湧いた発表の続きも実施が濃厚な情勢です。本業の詰まり具合も以前ほどではないものの、極端の程度問題でしかなく、今回のように1週間〜10日ほどシャットダウンすることになるかもしれません。どうしたものやら…。
 それはすなわち、ヒヒイロカネをシャルに近いレベルで扱える技術水準が存在するということだ。これはかなりの脅威と考えた方が良い。この世界でもジャミングの設備はレーダー、つまり電磁波に関する知識や技術が必要だ。シャルのスペクトル検出を妨害するジャミングの存在は、ヒヒイロカネに関する知識や技術の存在を示すものと言える。
 タカオ市ではシャルには劣るものの、対話が可能な知能水準のヒヒイロカネが登場した。その「製造」経緯はまだ不明だけど、カマヤ市全域をカバーするジャミング設備は、タカオ市でのヒヒイロカネと同等、あるいはそれ以上の技術水準が存在する確率を感じさせる。ジャミングを作れる技術水準で、ジャミングだけで済むとは思えない。
 シャルの攻撃力はこの世界の武器を遥かに凌駕するのは確かだ。だけど、ヒヒイロカネの規模が違うと圧倒的な優位が崩れる恐れは否定できない。ジャミング設備が決して狭いとは言えないカマヤ市全域をカバーするんだから、ヒヒイロカネの量はかなりのものだと考えられる。勿論、兵装も。

「戦力の差は数の差で決まるものではありませんよ。質が大きく左右します。」

 シャルは言う。何時もの口調だけど自身が滲み出ているように思う。
謎町紀行 第843回
written by Moonstone
 シャルの航空部隊や地上部隊の攻撃力は、オクラシブ町などで十分実証済み。問題は、ヒヒイロカネのスペクトルをジャミングする設備があること。ヒヒイロカネはこの世界ではオーバーテクノロジー。それの検出や回収は同じヒヒイロカネで出来ているシャルしか不可能なところに、検出を妨害できる技術や設備がこの世界に現にある。
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