2019年8月23日更新 Updated on August 23th,2019
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2019/8/23
[第○次自宅整備計画]
 何かと本業に時間と労力を割かれて、雑草が伸びて蜂の巣まで作られた庭をはじめ、荒れている自宅をどうにか整備したいと考えています。業者を入れるのはもとより決定事項ですが、何処から何処まで、何時頃に依頼するかをある程度しっかり決める必要があります(予算はまだしも本業の展開次第では立会できない=延期するしかない)。
 ここ最近、割り込みで色々入ってくることが増えていて、通常業務でもスケジュールが立て辛い状況。休日も発表の準備だの原稿執筆(not新刊)だの、することが多いし休息しないと身体が持たない困った状況。セミナーや説明会といった「分かっていることを説明されるだけの時間」くらいは除外したいです。

『正解です。本堂の外からも中からも見えない位置なので、ドブネズミの巣としては最適ですね。』
『本尊奥をスパイの拠点にするなんて、住職は何処で道を間違えたんだろう?』
『ごく単純です。金と欲に溺れて魂を売ったんです。』

 シャルの説明だと、老朽化が進むこの寺の建て替えを検討していたが、立地面では最悪で費用がかさむし期間も長い。更に過疎化で檀家が減少して、観光でも立地の悪さが影響して思うように集まらない。そこにスパイが目を付けて、寺の建て替えをすべて面倒見る代わりに、この寺を拠点に挿せるよう持ちかけた。
 住職は多少迷ったものの、社務所も含めた建て替え費用の全額負担の魅力にひかれ、スパイの要求に応じた。スパイは直射日光が当たらなくて温度が比較的一定の本尊裏側にサーバを置き、社務所で外部との通信や監視網の監視などを始めた。こうしてこのコウザン寺はスパイ活動の拠点となった。
 場所は貸したものの、村を裏切る活動に協力することに、住職は後ろめたさがあった。スパイは住職をココヨ市に連れ出して接待漬けにした。とどのつまり、金と酒と女に溺れさせた。別世界の欲と快楽に塗れたことで、住職はあっさり陥落。今は住職という立場を悪用してスパイに加担している。
謎町紀行 第1024回
written by Moonstone
 見た感じではスパイの活動拠点の1つとは思えない。シャルに手を引かれて早速本堂へ。本堂の中には入れないけど、賽銭箱まで進むと中が一望できる。蝋燭が幾つか灯っている薄暗い室内は畳敷きで、奥に本尊らしい仏像が見える。この奥にサーバが隠されているんだろうか。
2019/8/22
[バテ気味]
 本業の本格再開を待っていたかのような忙しさに、外の猛烈な湿気を伴う暑さが加わって、体力の回復が追い付きません。まず今月を切り抜けることに専念します。
 シャルがこの寺を選んだのは、重要な意味があったからか。確かにこの寺なら運搬のためにトラックとかを使っても、物資の輸送と思うだろうし、大きなサーバを抱えて山道を歩いても、それなりにカモフラージュすれば物資や仏像を運んでいるのかと思うだろう。悪事の隠し場所には絶好だ。
 駐車場からは獣道を歩道のように整備した山道を登っていく。階段が不規則にあって、土が剥き出しだから、雨の時は足場がかなり悪くなりそうだ。結構な体力を使うし汗も出る。どう見ても平坦な裏道はなさそうだ。こんな労苦をしてでもスパイ設備を隠蔽しようとするところが、スパイならではというんだろうか。
 歩くこと20分。息が切れて久しいところで境内らしい建物が見えてきた。ここから嫌がらせのように傾斜がきつくなる。1段1段慎重に上っていくと、経年変化のせいか白っぽく色褪せた建物が、屋根の方から徐々に全体像をせり上げて来る。境内は本堂と社務所、六角堂と三重塔が配置され、砂利を敷き詰めた中に石畳の通路がある、シンプルな構成だ。
謎町紀行 第1023回
written by Moonstone
『この寺の住職は、スパイに加担しています。通信ログの解析で判明済みです。』
『!だから、人目に付きにくいこの寺に…。』
『勿論サーバは隠蔽されていますが、ドブネズミが集まる巣と言えますね。他の3台のうち2台はスパイの車です。』

2019/8/21
[部品がない!]
 ようやく本業再開が本格化してきました。ところが、組み付けで必須の部品が完全に底をついて、組み付けが出来ない状況に陥りました。単価10円程度のごく単純な部品ですが、代替品がなく、組み付けで必須なのでお手上げ。急遽発注してどうにか今週中に再開できそうです。
 この手の部品の枯渇は、実は移転前からボツボツ表面化していて、不足分は発注していましたが、移転の準備などで発注が間に合わなかったものがありました。順次発注してはいますが、ここまで致命的な枯渇と部品の種類はなかったので、迂闊さを痛感しています。
 食事を終えて着替えて、僕とシャルは村に繰り出す。人口密度が低い村らしく、旅館がある集落と別の集落、観光スポットとの距離がかなりあるから、徒歩で巡るのはちょっと無理がある。シャル本体で適当なところまで移動して、駐車場から歩くスタイルが基本になる。
 行き先はコウザン寺という寺。ハネ村の南端、A県アラシロ市との境界に近いところにある。県道413号線を暫く走り、途中で分岐する車線のない村道を走る。不規則な蛇行とヘアピンカーブは、典型的な山道だ。蛇行は兎も角、このヘアピンカーブはどうにかならなかったんだろうか。
 シャルの制御のおかげで身体を左右に揺さぶられる感覚を最小限に留めて、こじんまりした駐車場に到着。駐車場と言っても砂利を敷き詰めた平地に縄で区画を作った、単純な作りだ。問題なく駐車できれば良い。駐車場には先客が3台いる。シャル本体を含めてほぼ半分が埋まった。

「シャル。どうして此処に?」
「境内は山道を登った先にあって、そこからのハネ村の眺望が凄く良いそうです。」
『この寺の本堂に、スパイが情報の集約や外部との通信に使用するサーバがあります。』
『こんなところに…。』

謎町紀行 第1022回
written by Moonstone
 相手がスパイとしてハネ村と、あろうことか弁護団にも食い込んでいるから、正攻法だとシャルが収集した証拠の信憑性が疑われかねないし、ハネ村と弁護団の内部対立からの瓦解を招きかねないのも事実。シャルの言うとおり、正攻法じゃない攻め方しかないか。どうなってるんだろう?この国、否、この世界は…。
2019/8/20
[部屋面積]
 転居2回で最も良かったのは、専有面積を広げたこと。物を置く場所に悩むことなく、「とりあえず置いておく」ことが出来るので、書籍を中心にものが多い私にとっては、専有面積は重要だと感じます。もっともそれが掃除嫌いと相俟って、雑然とした状態が続く欠点にもなっていますが。
 移転した作業場は従来の半分程度で、非常に手狭に感じます。収納ボックスを駆使して部品などを整理しましたが、やはり根本的に専有面積が狭いので、収納場所や置き場所に難儀しながら本業に取り組んでいます。部品が手に入れやすくなっただけまだましですが。

「その手の輩に説得や交渉なんて、理性的な手段は通用しません。メンツと腕っぷしだけの低級な生き物ですから。」
「辛辣だね…。でも、今回相手にしなきゃならないのは、そういう連中だよ。今回も、かな。」
「ですから、説得や交渉という手段を使う必要はないということです。」

 シャルが口元を少し緩める。それは表面的には微笑みなんだけど、藍色の大きな瞳は物凄く冷たい、殺意すら感じる輝きを見せている。

「何も正攻法だけが対策ではありません。無法違法に骨の髄まで染まった屑に正攻法という誠意を示すのは徒労です。」
「それはそうかもしれないけど…。」
「ヒロキさんの手を煩わせることはしません。結果が出るまでゆっくり寛いでください。」
「…あまり過激なことはしないでね。」

 僕はこれだけ言うのが精いっぱいだ。シャルにとって、ヒヒイロカネ回収を妨害する者は全て敵であり、自ら手を引かないならあらゆる手段で強制排除することを躊躇しない。シャルから見れば、生身の人間なんて豆腐を潰すより簡単だろう。昨夜の様子からは到底信じられないほどのギャップだ。
謎町紀行 第1021回
written by Moonstone
 情報の流出が僕とシャルによるものだと分かるとは思えない。シャルだってサーバへの侵入にログを残さないかログを消去するようにしてる筈だし。ホーデン社とA県県警の逆恨みの矛先は間違いなくハネ村に向くだろう。ヒヒイロカネの回収のためとはいえ、ハネ村を犠牲にして良いはずはない。
2019/8/19
[本業再開準備]
 溜まりに溜まったゴミを纏めて(4袋…)、少し作品制作をして、本業の資料を修正したりで、引き籠りに徹した休暇の後半が終わります。予定を立てるか突発的に「○○へ行きたい」とならないと引き籠りで何ら困らないところは、基本的に引き籠り体質なのだなと思います。庭の雑草と蜂の巣は何時業者に頼もうか…。
 ホーデン社は社長など幹部が、A県県警は更迭が決まった本部長が警察庁の事情聴取を受けているが、立件されるかどうかは正直怪しい。警察が相手の社会的立場によって態度を変えたり、身内である警察関係者や政権与党関係者には甘いのは公然の秘密と言って良い。恐らく書類送検で終了だろう。
 今までは情報の流出や切り捨てられた職員の告発という形で攻めて来たけど、事態が明るみに出たことで、ホーデン社は渉外担当室を、A県県警と公安部は本部長の更迭と情報通信管理課職員の懲戒処分と依願退職という形で切り捨て、逃げ切りを図るだろう。そして対外的には事実関係の調査中とか事実無根を盾にして批判や追及をかわし、情報の流出原因を調べて、より巧妙に隠蔽して、情報の流出原因に対して報復するだろう。
 自分達の違法行為を棚に上げて、批判や制裁をメンツを潰すと見なして、メンツ回復のためには手段を問わない。まさに暴力団、否、半グレという名の脱法ヤクザそのものだ。曲がりなりにも有数の大企業や国家権力という看板を持っているから、余計に質が悪い。
謎町紀行 第1020回
written by Moonstone

「SNSを中心に情報の流出という体を取るのが、一番安全でしょうか。」
「今回はちょっと微妙かな。ホーデン社とA県県警は大混乱中だけど、それを逆手にとって『事実関係を調査中』とか『事実無根』とか言い逃れしやすい。一気呵成に追い込んで再起不能にしないと、更に巧妙な報復に乗り出す恐れがある。相手は暴力団、否、半グレという名の脱法ヤクザと思った方が良いよ。」

2019/8/18
[休暇最終日]
 コミケ旅行の後はほぼ引き籠りの極端な生活は今日で終了です。生活と自宅が乱れきっているので、少なくとも生活は修正を開始しています。旅行前後でゴミが増えて、週明けはゴミの廃棄も重要になります。この時期、特に生ごみは溜めると非常に厄介なので。
 旅行者自体は基本的に受け入れ態勢が出来ているけど、自主警備隊が職務質問をしてきたように、必ずしも歓迎一色じゃない。幾ら証拠を十分揃えていても、僕とシャルはハネ村から見れば旅行者に過ぎない。旅行者がいきなり「ハネ村と弁護団にスパイが紛れ込んでいる」と証拠を提示しても、信用される確率は低い。証拠そのものを疑われると、厄介なことになる。
 それに、何の策もなしに証拠を掲げて告発すると、ハネ村と弁護団の内部に相互不信を招く恐れがある。今のところ、ハネ村の動きに逸脱や乱れが見えないのは、運営するハネ村と弁護団が意思統一されているからだ。そこに乱入すると、ハネ村と弁護団は「実はあいつも」と内部で疑いを向けるかもしれない。それは内部分裂を招く恐れが非常に高い。
 折角シャルが情報の収集と解析で得た貴重な証拠だ。それを正しく使ってスパイを炙り出し、ホーデン社とA県県警の影を完全に排除する。そこからオウカ神社に安置されたヒヒイロカネの回収の道が開ける。僕とシャルの目的はヒヒイロカネの回収であって、そのために最大の障害を作り出しているホーデン社とA県県警を排除するという方針は崩しちゃいけない。
謎町紀行 第1019回
written by Moonstone
 監視網自体はハネ村の方針という。それだけホーデン社とトヨトミ市の干渉、そしてA県県警の怠慢−公安がホーデン社と癒着しているから当然だけど−の経験を重視して、過敏なまでに対策を講じている証拠だ。既にスパイが潜りこんでいるとはいえ、ハネ村と弁護団は知るところじゃないのは当然だ。
2019/8/17
[ようやく台風一過]
 夕方から深夜・未明にかけて雨風を叩きつけた台風はようやく通り過ぎたようで、昼前から一気に晴れて暑くなりました。コミケ旅行前に大方片付けた冷蔵庫の中身を充填するため、買い物に出かけた以外は引き籠り。多分このまま週明けまで引き籠るでしょう。
 だけど、これも何時までもつか分からない。人間は基本的に金に弱い。正規雇用で実質公務員とはいえ、3交代制の勤務、広大な面積の村、旅行者というそれなりの対応がある余所者じゃなくて、新参者という生涯付き纏う余所者とされる村社会の立ち位置。それらから生じた不満が金の誘惑に引き寄せられる原因になる恐れは十分ある。

「今は大丈夫だけど、このまま続く保証はないね…。」
「はい。スパイはホーデン社からの資金とA県県警の裏金で資金面は潤沢ですから、誘惑に負ける輩が出ないとは言い切れません。」
「事実を裏付ける証拠は確保できてる?」
「資金の流れの他、A県県警公安部と、ホーデン社では渉外担当室長など経営層からのメール、配電工事の発注書など、必要分は全て網羅しました。」
「流石だね。証拠は十分。だけど、どうやってハネ村と弁護団に接触するか…。これが一番難しいかも。」

謎町紀行 第1018回
written by Moonstone
 今のところ、自主警備隊の中にスパイの誘惑に乗る動きはない。雇用の前に1週間みっちり講習を受け、適性がないと雇用されないという頑固ともいえる採用システムが奏功しているようだ。もしホーデン社とA県県警のスパイの誘惑に乗る輩が居たら、間違いなく僕とシャルは−正確にはシャルがターゲットにされる。その末路は悲惨だろうけど。
2019/8/16
[外が大荒れ中]
 台風一過と思いきや、今日あたりが居住地周辺にとって本番だったようで、夕方あたりから雨風が非常に強まっています。室外機の庇は何とか飛ばされてはいませんが、庇としては意味をなさない状況です。高速道路も一部通行止めが出ているようですが、むべなるかな。この音だとちょっと寝られない…。
 兎も角、異様な監視網はハネ村と弁護団が想定しているものから乖離しているのは重大な事実だ。この事実を暴露すれば、ホーデン社とA県県警にとってとどめの一撃になるだろう。だけど、対外的には一旅行者の僕とシャルが告発したところで、信憑性が薄い。どうやってハネ村と弁護団に伝えるか。

「もう1つ。ホーデン社とA県県警のスパイは、自主警備隊を使ってハネ村の信用失墜を狙っています。」

 シャルが説明する。就職氷河期などで就職にあぶれた人を中心にハネ村が自主警備隊に雇用しているのは既知のとおり。ホーデン社とA県県警のスパイは、その自主警備隊の一部に接触して、金銭を渡して村民や旅行者に暗に嫌がらせをするよう持ちかけている。ハネ村が進める自主警備隊で不祥事が発覚すれば、ハネ村の信用失墜や批判は避けられない。
謎町紀行 第1017回
written by Moonstone
 尋常じゃない監視網の背景に、巻き返しとメンツ回復を狙うホーデン社とA県県警があって、しかもホーデン社とA県県警が公安部署を介して癒着していたとは…。これまでの事件からそう感じることはあったけど、こうして事実として突き付けられると、曲がりなりにも有数の大企業と警察の腐りぶりに落胆する。
2019/8/15
[台風通過中]
 昨夜から断続的に強い雨が降り、強い風が吹いています。風でエアコンの室外機の庇が吹っ飛ばされるのを避けるため、緊急作業をして良かったです。夜が明けて雨はやみましたが、まだ風は収まりません。室外機の庇を確認しようとしたら、軒下に蜂が巣を作っているのを発見。また難儀なことを…。では、また後程。
 かくして、本来の意図から大幅に深く広くなった監視網が出来上がった。この運用はA県県警のスパイが事実上掌握している。専門知識と構築の実績があるから、信用させるのは割と容易。そして監視網で得た個人データは、漏れなくA県県警の公安部とホーデン社に送信されている。
 この監視網は、ハネ村に食い込む口実であると共に、ハネ村の足元を掬う機会を窺うものでもある。監視網でハネ村に居る人の会話や行動を無差別に記録すること自体が情報収集という公安の大義名分だけど、ハネ村が組織した自主警備隊の問題を探し、違法行為と見たら検挙、ひいては家宅捜索をする口実にするためだ。

「−権力と金を使っての、壮大な仕返し準備といったところですね。」
「…呆れて言葉が見つからないよ。」
「違法に違法を重ねてメンツの回復を狙うとは、警察や弁護士が聞いて呆れますね。」

謎町紀行 第1016回
written by Moonstone
 弁護士は監視カメラや盗聴器の運用に必要な配電工事を、ペーパー会社を作ってホーデン社に委託させた。配電と言っても一般の電線と違って高電圧の交流じゃない。AC100Vに接続できるバッテリーから配電するから、ある程度の電気知識と工具があれば何とかなる。ペーパー会社を作ってホーデン社に委託させれば、ハネ村の財源をホーデン社が吸い取れる。
2019/8/14
[帰還]
 約20kmの渋滞に巻き込まれたものの、無事帰還しました。当面自宅でのんびり…とはちょっと狂わされたのがガンですが、移動に明け暮れた本業が週明けからようやく本格的に再稼働しますし(しないと大変)、空き時間は気ままに酷暑の夏を漂うことにします。
 高速道路と言えば、各所で煽り運転をして挙句暴力行為に出た事件がよく流れてきますが、車を替えてから煽られることはほぼなくなりました。確実に相手を選んでいます。あと、危険運転の度合いは、バイクが大概です。渋滞の隙間を走る。無茶な追い越しに車線変更。本当にいい迷惑です。
 ホーデン社は「交通情報と密接に連携した自動運転の高度化」を口実に、A県県警の情報通信管理課に社員を送り込んで交通情報の横流しを受け、ホーデン社や系列企業社員の事故揉み消しなど便宜を受ける。一方情報通信管理課は、ホーデン社から金銭を受け取って裏金として活動資金にして、第2組合の組合員情報を受けて様々な妨害を行う。歪んだ協力体制がこうして構築された。
 ホーデン社とA県県警は、ハネ村への合併圧力やカマヤ市での外国人暴動未遂の自作自演が暴露されたことで、激しい批判を受けて、ハネ村や第2組合などから手を引かざるを得なくなった。当然両者は面白くないし、A県県警には警察庁の家宅捜索も入った。ホーデン社からの金銭授受まで明るみに出たら、本部長の更迭だけじゃ済まなくなる。
 そこで、ホーデン社とA県県警は秘密裏に接触し、ホーデン社は顧問弁護士が経営する弁護士法人から弁護士を、A県県警は情報通信管理課と公安の職員をハネ村と弁護団に送り込んだ。弁護士の素性は顧問弁護士が用意したペーパーの弁護士法人を経由することで、A県県警は顔が割れていないことを利用して、ハネ村と弁護団に潜り込んだ。
 ハネ村と弁護団が、過去の教訓から不審者の監視目的に監視網を構築することを知り、ホーデン社とA県県警のスパイはその管理運営に積極的に参加した。情報通信管理課や公安は諜報活動、つまりはスパイ活動が専門だから、監視カメラや盗聴器の巧妙な設置はお手の物。更にホーデン社からの裏金も得ているから資金も潤沢。監視網に食い込み、掌握するのは容易だっただろう。
謎町紀行 第1015回
written by Moonstone
 ホーデン社は自らの足元を揺るがす目障りな第2組合を潰したいし、A県県警は労働運動に「転び公妨」でも何でも使って逮捕検挙、うまく進めば家宅捜索など実績を出しつつ、組合活動のより詳細な情報を得られる。容疑者を逮捕・送検するのが実績の刑事より、自分の都合で実績を作れる公安の方が昇進に有利なのは自明の理。
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