2020年1月17日更新 Updated on January 17th,2020
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2020/1/17
[過眠?]
 ものすごく眠くて、昼前に起床→ちょっと食事→少し作業→昼寝のつもりが日が暮れても寝ていた有様。この土日で更新日付の修正が出来るかかなり疑問です。やっぱり疲れていたんでしょうか?
 逃走の際に痕跡を消していくのは、逃走に手慣れている、言い換えれば逃走を必要とすることに骨の髄まで浸っている証拠。手配犯は最初から本尊を奪うためにこの寺に入り、頃合いを見計らっていたんだろう。そしてその真の目的は、ヒヒイロカネに絡んでいると見て間違いない。

「…ご本尊を取り戻そうと、あやつと揉み合いになった時、こんなものが残った。」

 住職は一旦席を立ち、応接間の片隅の鍵付きの小さい戸棚から何かを取り出してくる。

「これが手掛かりや情報になるかは疑問だが…、あやつの痕跡らしいものと言えば、これくらいだ。」

謎町紀行 第1165回
written by Moonstone
「ご本尊と共に、すべての痕跡を消していきおった。あやつは…一体何者なんだ?」
「犯罪者です。長い間逃げ続けています。だから私達はこの人物を追っているんです。」

2020/1/16
[いきなりの雨]
 本業で塗料を塗るために外へ出たら、雨が降っていてびっくり。危うく駄目にされるところでした。冷え込み次第では凍結の危険もあるので、この土日は自宅に籠る方が安全でしょう。早く春にならないものか…。
 住職は忌々しげに吐き捨てる。信仰の中心である本尊を、寺にも自分にも不要と切って捨てられたのは、信仰を生業とする住職には激しい侮辱だろう。でも、信仰を別にすれば、本尊は木製の彫像。歴史的・文化的に価値がある文化財ならまだしも、仏像自体は言葉は悪いが掃いて捨てるほどある。
 文化財の盗難もこれまたよくある話。有名画家の絵画が美術館から盗まれたり、盗まれた出土品が高値で取引されたりってことは枚挙に暇がない。この寺が新道宗開祖の生家でもあるから文化財としての価値はあるんだろうけど、それと手配犯を直接結び付ける動機が見えない。

「ご住職は、この人物について何か情報をお持ちですか?名前や住所など、何でも構いません。」
「…あやつの情報は、綺麗さっぱりなくなってしまった。」
「!」

謎町紀行 第1164回
written by Moonstone

「こやつは、仏道を極めんとぬかしてこの寺に来た。だが、あの日…、この寺と私にこれは必要ないと言って、本堂から本尊を奪っていきおった。」
「必要ない、ってどういう価値基準で…。」
「分からん。知りたくもない。」

2020/1/15
[ちょっと体調不良]
 体調が思わしくなく、腰痛も加わって更新を見送りました。更新日付がかなりずれていますが、おいおい修正していきます。まずは生存確認ということで。
 シャルは、僕からスマートフォンと受け取って、画面を住職に見せる。まじまじと画面を見つめていた住職の目が次第に見開かれていく。

「こ、こやつは…!」
「ご記憶にあるようですね。今回面会をお願いしたのは、私達がこの人物を追っていて、その手掛かりがこちらにあるのではないか、と推測したからです。」
『シャル。もしかして住職に見せている人物っていうのは…。』
『はい。手配犯の1人です。』

 此処へ来て、音沙汰がなかった手配犯の1人が急浮上してきた。しかも本尊を奪うという別の犯罪のおまけつき。手配犯はヒヒイロカネを持ち込んだのも勿論だけど、犯罪に対して心理的ハードルが低い気がしてならない。
謎町紀行 第1163回
written by Moonstone
『ご本尊が奪われたなんて重大なこと、表に出せるはずがないね…。でも、シャルは何処で知ったの?』
『それが、アヤマ市の不可解な現象の突破口になるかもしれません。』
「そのご本尊に関して、こちらの顔に見覚えはありませんか?」

2020/1/14
[ひと段落]
 業務報告書の初稿入稿が完了しました。第1回校正が始まる今月下旬まで業務報告書から離れて、ようやく本来の業務に専念できます。もっとも本来の業務もたっぷりなので、暢気にしていられません。そろそろ交代とか…無理かな。

「早速ですが、今回面会をお願いした理由をお話ししたいと思います。…ご本尊が奪われたと伺いましたが、いかがですか?」
「…何処で聞きました?」
「巡礼者と思しき集団です。」
「…信徒はまだしも、他は誤魔化しきれないか…。」

 本尊が奪われたって、寺にとっては一大事だ。ハネ村でも、本尊に不用意に近づく輩はそうそう居ないことを逆手にとって、諜報活動の拠点であるサーバを設置していた。逆に本尊が奪われたってことは、寺は信仰や存在の中心を奪われたに等しい。

「…そうです。ご本尊が何者かに奪われたのです。巡礼者は本堂前に柵を設置して誤魔化していますが、信徒にはご本尊を拝ませないことへのお叱りを受けるばかりで…。おかげで信徒の足は遠のき、ご近所の視線も痛い。巡礼者の参拝でギリギリ維持できていますが、それも何時まで持つか…。」
「ご心労、お察しします。」

謎町紀行 第1162回
written by Moonstone
 シャルは、見た目こそ色白と紫の瞳と根元からの金髪も相まって外国人−正確には白人−と思ってしまうけど、言葉遣いは洗練されているし、箸の使い方をはじめとする食べ方や姿勢も凄く綺麗だ。意味不明な略語を乱発する連中とは比較にならない。
2020/1/13
[暖冬?]
 初詣以外は自宅に籠っていました。偶に次に行こうと考えているあたりの交通情報を見ていると、例年だと終日雪で規制がかかるところが、今冬はさほど多くないようです。初詣に行った地域も例年だと積雪で規制がかかりやすいのですが、雪は全くなくて全体として雪が少ないのを感じます。
 行く機会が多めの寺社仏閣は山の方にあることが多いので、この時期に赴くとかなりの確率で降雪に出くわします。それが外出を避ける理由でもありますが、目的地に行ければ、物珍しい冬景色の写真や動画が撮れるかもしれないので、冬用タイヤを購入するのもありかもしれません。
 僕とシャルは、応接間らしい場所に案内される。座席はソファなのは、色々な来訪者に対応するためだろう。正座が苦手な人もいるし、足腰の悪い人もいる。正直、僕も正座よりは椅子の方が良い。僕とシャルは、茶を出してくれた男性の向かいに並んで腰を下ろす。

「お忙しいところ、早朝からお時間をいただきありがとうございます。」
「どうぞご笑納ください。」
「これはこれはご丁寧に。」

 昨日の移動中にシャルが道の駅に立ち寄って何か買っていたのは、このためだったんだな。ということは、その時点で−確か昼過ぎ−この寺に来ることを決めていたってことか。一体この寺には何があるんだ?

「昨日お電話で奥様からお問い合わせをいただきましたが、まさかこんなにお若い外国の方だとは…。」
「意外でしたか?」
「非常に綺麗なお声で、若い人にありがちな妙な間延びなどもなく、大変聞き取りやすかったので。」
「ありがとうございます。こちらでの生活は半年ほどですが、日本語や基本的なマナーなどは勉強してきました。」

謎町紀行 第1161回
written by Moonstone
 僕とシャルは中に入る。男性は僕とシャルが入った後、引き戸を閉めて鍵をかける。やっぱり相当何かを警戒している。寺の正門は流石に閉じられないだろうし、本堂とかも同じだろうから、せめて本坊には入られないようにってことか。
2020/1/12
[のんびり遠出で初詣]
 少しばかり余裕が出来たのと、積雪範囲が小さいことから、写真撮影も兼ねて初詣。有名どころは混雑が酷いので、そこから離れた場所を2か所巡りました。それなりに人は居ましたが、混雑には程遠く、ゆったり参拝&撮影が出来ました。この時期は混雑に行くのは避けたいところです。
 かなり遠いところにある&周辺に商店街などがなく、初詣ついでに楽しむには不向きなので、人があまり来ないのでしょう。交通規制が敷かれるような有名どころは、大抵その逆です。往復約10時間の運転でかなり疲れて寝入っていました。この休日の間に更新日付を修正します。

「失礼ですが…、貴女が富原さん?」
「はい。隣が主人です。」

 一瞬耳を疑う。主人って…夫ってことだよね?つまり、結婚してるってことだよね?ふと自分の左手を見ると、何時の間にか薬指に小さく輝くものがある。見てみると、間違いなく指輪だ。

『急場で用意しました。話を合わせてください。』
『わ、分かった。』
「はじめまして。富原と申します。この度、面会をお願いしました。名刺など持ち合わせていないので、こちらでご確認ください。」

 僕は身分証明書として免許証を見せる。こういう時、免許証は一番便利だ。住職であろう男性も、僕の免許証を見て僕が富原だと納得した様子だ。

「確認させていただきました。どうぞお入りください。」
「では、お邪魔します。」

謎町紀行 第1160回
written by Moonstone
 玄関の引き戸がゆっくり開く。全開には程遠い、人が何とか見える程度の隙間を作った程度だ。顔を覗かせたのは住職であろう男性。取り立てて特徴のない僕は兎も角、明らかに若い女性、しかも一見こういった場所と縁遠いと思わせる長い金髪を湛えたシャルに、男性は少し驚いた様子だ。
2020/1/11
[ほぼ準備完了]
 予想していた(恐れていた)よりも原稿の差し替えは小規模で、予定どおりすべての提出原稿の収録と確認が完了しました。あとは微調整と再度の確認くらいです。一時はどうなるかと思いましたが、この連休は少しばかりのんびり出来そうです。
 行先は本堂じゃなくて本坊。参拝が目的じゃなさそうだ。純和風の−たまにやたら豪勢なコンクリートの建造物がある寺がある−本坊も人気がない。シャルがインターホンを押すと、少ししてインターホンが通電する。タイムラグがかなりあったような気がする。

「どちら様ですか?」
「面会を予約した富原です。」
「ああ、少々お待ちください。」

 面会を予約していたのか。この手回しの良さはシャルならではだ。何となくこの寺というか、インターホンに出た住職であろう男性は、何かを警戒しているような雰囲気を感じる。平日の朝とはいえ、本来なら少なからず信徒や近所の人が居てもおかしくない由緒正しい寺に、何かあったんだろうか?
謎町紀行 第1159回
written by Moonstone
 シャルの調査力には驚くばかりだけど、敢えて此処に来たのはそれなりの理由がある筈。シャルと一緒に正門から境内に入る。駐車場に人が居ないのを反映して、境内は静まり返っている。かなり大きな寺、しかも開祖の生家でもあるんだから、信徒とかで賑わっていても良さそうなものだけど。
2010/1/10
[嵐の前の静けさ]
 HDDの完全消去を実行しつつ(開始後は終了まで放置でOK)、様々な業務をこなしています。業務報告書の原稿差し替えが途絶えて、これ幸いとばかりに久しぶりに早い時間に帰宅しました。よく考えてみると、差し替え締め切りの今日に一斉提出という恐れが強いわけで。今日はどうなるやら(大汗)。
 HUDの運転アシストのとおりに門の前の交差点で左折すると、やけに大きな駐車場が見える。ガラガラどころか1台も止まっていない。ナビを見ると此処が最初の目的地らしいから、適当なところに止める。かなり大きな寺のようだけど、どうして此処に?

「この寺は、仏教の1宗派の開祖の生家でもあるそうです。」
「それで大きいのか…。」

 正門の脇には「新道(しんどう)宗開祖 桜覧(おうらん)上人生家」と書かれた看板が掲げられている。新道宗は中学の歴史でも習う大きな仏教の宗派。失礼だけど、こんな山奥の奥まったところにあるとは予想外だ。もっと有名な寺だとばかり思ってた。
謎町紀行 第1158回
written by Moonstone
 HUDの運転アシストとナビの案内に沿って、中心部から逸れて再び川沿いに北上を続ける。10分くらい北上して脇道に入る。車が何とかすれ違えるくらいの細い道をゆっくり進んでいくと、正面に大きな門が見えてくる。…寺?
2020/1/9
[HDD消去]
 Win7のサポート終了が近くなって、職場でも対応を急いでいます(自宅は既にWin10に移行済み)。廃棄や譲渡(ネットに繋がずに機械の制御やプレゼンに使うとか。スペックはさほど問題ない)で問題なのがHDDの処分。調査と試行錯誤の末に、安全に消去できるツールが出来ました。こういうことも請け負うと帰宅がより遅くなる…。
 掛布団が自然に覆いかぶさって、シャルの全身を覆う。部屋の電気が一斉に消える。ここまでのポルダーガイスト現象は勿論すべてシャルの仕業。人型を取るようになってから、シャル自身人型を心底楽しんでいる。…僕はこういう時、生殺しにされてる気分もするけど…。
 翌日。早速シャルのサポートを得て朝食を済ませてホテルを出る。行先は既にHUDに表示されて、ナビに登録されている。ホテルの駐車場を出て大通りに。普通に人は見えているけど、シャルのサポートがないと無人の車や原付が勝手に移動しているように見えるだろう。車は勿論だけど、原付はかなりホラーだ。
 最初の目的地は、アヤマ市の北にあるオオヤマナカ町。初めて目にする自治体だ。アヤマ市から国道53号線を北上していく。市街地が住宅地に、更に田園地帯から山の中。1時間くらい走って山間の少し開けた、川沿いに広がる平地の町に出る。この辺がオオヤマナカ町の中心部らしい。
謎町紀行 第1157回
written by Moonstone

「シャル、腕枕が好きだね。」
「私の特権ですからね。」

2020/1/8
[1つ山を越えた]
 業務報告書の取りまとめの(ある意味最難関の)原稿集約が完了しました。一息吐く間もなく、編集と確認・添削などなど。これが入稿まで続きます。なぜなら原稿の差し替えが不規則かつ断続的にあるからです。3月まで内容は違えどこんな調子なので、コミケにサークル参加を申し込めるはずがないわけで…。
「市外の人が口にしやすいだろうし、名産だとその土地の人もよく食べてるんじゃないかな。」
「土地の名産は必ずしも土地でよく食べられるものではありません。お土産品をその土地の人は殆ど食べないのはその表れです。」
「それはそのとおりだね。」
「いくつか候補地をピックアップしました。明日も移動が多いでしょうから、ゆっくり休んでください。」

 まだ慣れない長距離の徒歩移動は疲労を生む。視覚と聴覚はシャルのサポートがあっても、身体は普通に疲れるし、それが眠気を生む。寝ぼけた頭で考えても良い考えは出ない。今日はシャルの言うとおり早めに寝た方が良いな。
 身体を起こそうとした時、全身がふわっと浮き上がって、そのままベッドの中央に横たえられる。頭はしっかり枕の1つに乗る。何時の間にか掛布団は捲られている。シャルは何だか楽しそうに僕の隣に来て僕の左腕の付け根を軽く叩く。…腕枕をしろって合図だ。大人しく左腕を水平にする。
謎町紀行 第1156回
written by Moonstone

「確率問題として、あるとしたらどのあたりで汚染が起こってるんだろうね。」
「先入観にもなり得るので難しいところですが、その土地の名物や名産への混入は比較的低いと思います。」

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