雨上がりの午後

Chapter 130 未来と見詰め合う時を前にして

written by Moonstone


「あー、それにしても、電気回路論Uの単位取り損ねたのは痛いよなぁー。」

 智一がまたぼやく。
俺は何も言わずに定食の食券を買ってトレイを持ち、そこに買った食券と箸と茶碗を小さくしたようなコップを乗せて、行列に並ぶ。
行列と言ってもそれほど待たずに済む程度のものだ。
 前期の試験がようやく終わったと思ったら直ぐに後期の講義が発表されて、間もなく試験結果が発表された。
俺はどうにか受けた講義の分の単位を取ったが、智一はそのぼやきのとおり、電気回路論Uの他、幾つか単位を落としてしまった。
その中には4年への進級に必要な必須科目もある。電気回路論Uはその一つだ。
ぼやきたくなる気持ちは分からなくもないが、追試がない以上はとっとと諦めた方が今後のためだと思う。それに・・・。

「実験、しっかりやれ。」
「そ、それは分かっちゃいるけどさ〜。」

 智一は妙な旋律に乗せた誤魔化しを言うと、視線を明後日の方向に逸らす。俺は溜息を吐いて前に向き直る。
後期に入っても一向に俺の苦労は絶えない。仮配属中の研究室での週1回のゼミでは質問攻めを浴びるし、実験は智一を含めたお荷物3人を引き摺って
進めなきゃならないし、苦労して書き上げたレポートは提出前にクローンが作られる。もう溜息しか出て来ない。
今日の実験もそうなることが分かりきっている。こんなの賭けの対象にもなりえない。
 流れ作業のようにご飯と味噌汁と定食メニュー−今日は唐揚げか−の乗った皿を受け取り、先に席を確保してからコップを持って茶を汲みに行って席に戻る。
智一が俺の動きにディレイ(註:時間遅れのこと)を加えたような動きで向かいの席に座る。
昼食ラッシュはとっくに過ぎた時間帯だから、余裕を持てる。こんな形で余裕なんて単語を使いたくないんだが。

「なあ、祐司。」

 食べ始めたばかりのところに智一が話し掛けてくる。俺は口に運びかけていた唐揚げを皿に戻して顔を上げる。

「そ、そんなに怒るなよ。一応これでもお前には悪いことしてるっていう自覚はあるんだからさ。」
「自覚があるだけまだ良しとしておくか。・・・で、何だ?」
「明日、4コマ目の講義が終わったら、進路指導の教官との個人面談だろ。」
「そんなこと、言われなくても分かってる。」
「や、やっぱり怒ってる〜。」
「そう聞こえるなら、俺の今の心情が伝わってるって証拠だな。」

 俺が唇の端を吊り上げると、智一は引き攣った笑みを浮かべる。

「そ、それはそれとしてだな・・・。お前、将来はどうするんだ?」

 智一が発した疑問で、俺の唇の端が元に戻っていく。
そう。いよいよ自分の将来の方向と正面から向き合わなきゃならない時が明日に迫って来た。
後期の講義日程が発表された日に、掲示板に3年生、すなわち俺と智一が含まれる学生を対象にした進路指導の教官との個人面談の日程を書いた紙が
張り出されていた。
勿論俺が所属する電子工学科は100人くらい居るから、一日二日で終わるものじゃない。出席番号順に1日5名くらいの割合で日程が組まれている。
俺と智一は初日の明日だ。出席番号はあいうえお順だからそうなってしまったんだが。

「・・・そういうお前はどうなんだ?」
「俺は親父の会社に入る。兄貴も姉貴もそうだし、親父の会社は今、多角的事業展開の真っ最中だから、そういうところで楽しみたいと思ってな。」
「気軽なもんだな。」
「まあな。で、お前は?」

 俺は黙り込むしかない。未だもって「普通」の道か音楽の道かを決められないでいるんだから。
唐揚げを口に入れる。晶子が作る唐揚げとは違う味も、美味いとか不味いとか感じる心理的余裕もないまま、何度か噛んで飲み込む。

「・・・その様子だと、まだ決めかねてる、ってところか。」
「・・・ああ。」
「晶子ちゃんは、何て言ってるんだ?」
「俺が音楽の道を進むなら、それを支えるような職を探す、って言ってる。何れにせよ、俺との関係を大学時代の思い出の一つにするつもりは毛頭ないそうだ。
これは俺も同じだがな。」
「そうか・・・。なら、祐司の決断次第ってところか。」
「そういうこと。」

 俺はそう言って溜息を吐く。こうやってスッパリ言えればどんなに楽なことか・・・。
未だ決められないで居る俺の優柔不断ぶりが一番の問題なんだが。

「親には相談したのか?」
「以前、電話でそれとなく言ったことはある。」
「で?」
「あんたの性格では会社ではやっていけないし、身分も保証されてるから公務員を目指せ、だとさ。」
「音楽の道を進むってのは?」
「言える雰囲気じゃなかったよ。電話に出たのは母さんだけど、生返事するしかなかった・・・。」

 俺は溜息混じりに智一の質問に答える。
前期試験が終わった直後の日曜日に実家に電話した。試験が終わったという近況報告と智一に言ったとおり、遠回しに自分の将来をどう思っているか聞くために。
近況報告はそれとして、俺の将来については智一に言ったとおり、公務員を目指せ、の強い押しの一手のみ。
とても音楽の道に進もうという考えもある、なんて言い出せなかった。
 しかし、何れは親に告げなければならない時が来る。それ以前に進路指導の教官に自分の将来計画を言うという「関門」が間近に迫っている。
それを突破するための「通行料」を一銭も用意出来ていない今、俺自身の将来という課題が重く両肩に圧し掛かってくるのを感じる。

「大学院進学って道は?」
「そんな金ないよ。此処に進学して一人暮らしを始める条件も、俺がバイトで生活費を補填(ほてん)して4年できっちり卒業、仕送りは10万円きっかり、って
いう条件を飲んでのことだからな。そもそもこんなご時世、大学院に進学したところで選択肢が広がるっていう保障もないし。」
「そりゃまあ、そうだな。それに研究職に就こうってならまだしも、お前の実家の経済事情から推察するに、大学院進学を認めるとは思えん。」
「だろ?一体どうすりゃ良いのか・・・。」

 俺の言葉に深く重い溜息が混じる。
ボツボツ食事を進めるが、味わったり休憩したりといった雰囲気は微塵もない。ただ空腹を満たすために食べているだけ、という表現がぴったりだ。

「お前の音楽の腕前がどの程度のものかは知らんが、なまじそれが趣味の範囲で収まらないから悩むんだろうな。」
「それはある。」
「更にお前には晶子ちゃんが居るから、その関係を続けることを考えると余計にお前に圧し掛かる期待が負担になるわな。」
「・・・ああ。」
「お前に散々世話になってる俺がこんなこと言うのも何だけどさ・・・、お前の将来は最終的にはお前が決めることだ。それに今度の面談ですべてが
決まるわけじゃない。よく考えることだな。」
「・・・ああ。」

 俺は短く応えてまた溜息を吐く。
幾ら溜息を吐いても結論が出るわけじゃないことは分かりきっている。だが、今俺に出来ることと言えば溜息を吐くことくらいしかないという自分と
自分が抱える現実が情けない。
自分のことだってのに・・・。本当にどうすりゃ良いんだ?
 こういう時、人生にセーブ機能とリセット機能があれば、とつくづく思う。
この時点でセーブしてある選択肢を選んで、行き詰まったらリセットしてセーブした時点からやり直す・・・。
ゲームを殆どやったことがない俺だが、これがゲームの世界だったら、と思えてならない。

「とりあえず今は・・・、実験を終わらせることに専念しようぜ?」
「・・・そうだな。」

 智一の言葉に相槌を打った俺は、止まっていた食事を再開する。
確かに今は実験を終わらせることが先決だ。実験に一区切りついたことで、今生協へ遅い昼食を摂りに来たんだから。
それに智一が言ったとおり、明日の面談で全てが決まるわけじゃない。とりあえず現時点では、というくらいの気分で臨めば良いのかもしれない。
 しかし、何れにせよある程度は固めておかなければならないのは間違いない。
明日の面談でも「何も考えてません」と言うのはちょっといかがなものか、と思う。
迷っているならどの方向で迷っているのか、第三者の意見を聞く機会として今度の面談を生かすという考え方も出来るな。

「祐司さん?」

 俺の名を呼ぶ声と俺の視界を占拠した晶子の顔で俺は我に帰る。すっかり考え込んでしまっていたようだ。

「あ、ああ。悪い。考え事してたから・・・。」
「・・・明日の個人面談のことですね?」

 晶子の問いに俺は無言で頷く。
予想どおりというか、実験の終了がずれ込んだ上に、これまた予想どおりというか、智一を含めたグループのメンバーが担当教官の質問にろくに
答えられなかったことで説教を食らい、結局俺が全部答えて解放と相成った。
 晶子の家に着いて夕食を食べたのが夜の9時過ぎ。
晶子は茶を飲んで待っていたというが、相当腹が減っていた筈だ−俺が腹減っていたということから推測してのことだが−。
その上明日のことで頭がいっぱいになって、晶子の存在を忘れてしまっていてはどうしようもない。情けなさで溜息が出る。
 明日の個人面談のことは勿論前から晶子に話してある。
バイトが終わった後や月曜の夜に必ずと言って良いほどそのことを、もっと突っ込んで言えば俺の進路をどうするかを話している。
もっとも結論が出たわけじゃない。晶子には俺の心の天秤が激しく揺れ動いている様を話すのが精一杯だ。それが余計に情けない。

「この期に及んでもまだ自分の将来を決められないなんてな・・・。」
「でも、迷うってことは、それだけどの道に進むか真剣に考えてるってことじゃないですか?」
「そうかもしれないけど・・・、晶子はいい加減聞き飽きただろ?おまけに此処が晶子の家だってことを忘れて考え込んじまう有様だし・・・。」
「ゆっくり出来る場所と時間だからこそ、じっくり考えることが出来るんじゃないですか?」
「そうだけど・・・、迷惑じゃないか?」
「いいえ、ちっとも。」

 晶子は温かい笑みを浮かべる。それがなまじ温かいだけに、余計に申し訳なく思う。
こういう時、今度のデートは何処に行くとか、まだ早過ぎる感もあるが、今度のクリスマスイブはどう過ごそうとかで盛り上がるのが大学生の
カップルなんだろうけど・・・。

「私は祐司さんと一緒に居ますからね。」
「晶子・・・。」
「明日の個人面談は祐司さんにとって大きな関門だと思うんです。今はそのことだけ考えてくれれば良いです。私は話を聞いて自分が思う範囲でしか
言えませんけど、それで良かったら、この場所とこの時間と・・・私を提供します。」
「・・・ありがとう。」

 それしか言えない自分がもどかしい。だが、そう言ってくれる存在が身近に居るなら、表現は悪いがそれを生かさない手はないんじゃないだろうか?
明日の個人面談に向けて自分の進みたい、或いは進める可能性のある道を絞り込んでおくべきなんじゃないだろうか?

「まずは、祐司さんが今進みたい、或いは進める可能性のある道を整理することから始めたらどうですか?親御さんや先生がどう言うかは一先ず
考えないことにして。」

 俺の心が読めるのか?・・・まあ、俺に隠し事やアンニュイは似合わない、って前に智一が言っていたが・・・。

「一つ目は・・・プロのミュージシャンへの道。二つ目は・・・公務員。地元に戻るかこの町に留まるかは未定。三つ目は・・・会社員。出来れば・・・音楽と
何らかの形で関わりが持てる企業が良い。レコード会社とか。」
「三つに絞れたわけですね。三つ目の選択肢で出ましたけど、祐司さんは出来れば何らかの形で音楽に関われる仕事を望んでるようですね。」
「ああ。そういうことになるな。その点から考えると、公務員という選択肢は一歩後退、かな。音楽関係の公務員なんて聞いたことがない。」
「あえて言うなら芸術系大学の教官になりますけど、そういうところはその関係の学科を出ていないとなかなか入れないんじゃないですか?」
「そうだと思う。出ていても入れるっていう保障はないだろうし。」
「となると、公務員という選択肢を選んだ場合、音楽は趣味の範囲に留めることになりますね。」
「そういうことになるな・・・。」

 音楽はあくまでも趣味の範囲に留めておくべきなんじゃないか、という考えは確かにある。
そういう考えがあるからこそ、今こうして進む方向を絞れずに右往左往しているだろう。
 晶子やマスターや潤子さん、それに店に来る客は俺のギターの腕を高く評価してくれている。
だが、その数は全国という視野で見れば微々たるもの。
そんな状況で音楽の道に飛び込んで晶子と生活していけるのか、という疑問がある意味及び腰な考えを生んでいるんだろう。
 だが、俺の腕が何処まで通用するのかどうか試したい、という考えも確かにある。
それを音楽の道に直結させるのはいかがなものか、という疑問もあるが−だから今尚こうして迷っているんだろうが−、試せるものなら納得いくまで
試してみたいと思う。
 俺の考えは甘いかもしれない。納得いくまで試して挫折した時点でやり直しが出来る状況があるかどうかなんて保障は勿論ありゃしない。
そんな落とし穴に嵌まってしまったら、俺は文字どおり晶子におんぶに抱っこになってしまう。晶子にそこまで負担を背負わせたくない。

「私を食べさせていかなきゃいけない、とか、そんなことは考えないでくださいね。」
「え?」

 思わず聞き返してしまう。晶子は本当に俺の心が読めるんだろうか?

「私が働いて祐司さんが家事をする、っていう生活スタイルもあって良いと思うんです。まかりなりにも男女平等って言う時代なんですから、
どちらが収入を得てどちらが家のことをするっていうことは、それこそその夫婦の問題です。誰も口出しする権利なんてありませんよ。」
「・・・。」
「色々な生活スタイルが考えられると思うんです。私が所謂一般的な働き方をして、祐司さんが家のことをする一方で、例えば老人ホームとか養護施設とかを
回ってギターを聞いてもらうっていうスタイルも考えられますし、サマーコンサートで一緒にステージに立てた・・・桜井さんでしたっけ?あの人みたいに、
男の人が夜音楽の仕事に出かけて昼間は子どもの送り迎えをしたりして、女の人が一般的な働き方をするっていうスタイルもありますよね?私は祐司さんの
パートナーになるつもりですしなりたいですけど、それは決して祐司さんの収入に依存したいっていう意味じゃないですから。」
「・・・晶子。」
「大丈夫ですよ。働き口なんて探せばそれなりにあるでしょうし、いっそこのまま今のお店で働かせてもらうっていうことも考えられるでしょ?
私が家計簿をつけてるのは祐司さん、知ってますよね?」
「あ、ああ。」
「その計算によると、午後6時から午後10時までの4時間を週6日、1ヶ月が4週で時給が今の1300円だとすると、83200円になるんです。私と祐司さんを合わせれば
166400円。二人で何処かのアパートに住めば、決して暮らせない金額じゃないと思うんです。」

 具体的数値が出ると説得力が増すな・・・。
確かに俺の一月の仕送りは10万。正確に計算したことはないから分からないが、少なくとも不自由に感じたことはない。
俺は服や食べ物に金をかけないタイプだし、そんなものに注ぎ込む金があるならギターの弦やシンセサイザーを買う。
晶子も服やアクセサリーに金をかけるタイプじゃない。
料理は美味いが絢爛豪華というわけじゃない。表現は悪いが「燃費が良い」女だ。

「それに、大学を出て今のお店で働くことに専念するとなったら、もっと収入は増えますよ。お店は午前11時からですし、昼食休憩で1時間を除いたと
しても10時間。それを週6日で4週続ければ時給1300円で312000円。私一人でも十分二人生活していける金額ですよ。」
「それだと・・・、それこそまさしく俺が晶子におんぶに抱っこになるんじゃないか?」
「私、一人で働くなんて言いましたっけ?」

 あ、そう言えば確かに・・・。
晶子は悪戯っぽい笑みを浮かべて、言葉を失った俺の鼻先を人差し指で軽く突く。

「祐司さんも働くんですよ。色んなパターンが考えられますけど、私と一緒にお店で働いて、ギター演奏に力点をおく形にするとか、ある曜日だけ
お店で働いて、それ以外の日はちょっと遠いですけど小宮栄でしたっけ?そこのジャズバーとかを回って演奏するのも良いと思うんです。で、月曜だけ
お休みにすれば、私と一緒に居る時間も取れるでしょ?」
「ああ、そうだな。」
「もっとも必ず1日一緒に居る時間を取らなきゃ嫌だ、なんてことは言いません。祐司さんが外へ出ることになった場合は、出向くお店の営業曜日や時間を
考えないといけませんからね。場合に応じてコミュニケーションを取る手段や時間を確保するようにすれば良いと思うんです。」

 何となく目の前が開けてきたような気がする。
晶子の考えはこう言うのも何だが甘い観測とも言える。今のバイト先で二人揃ってフルタイムで働けるかどうかなんて分からない。
だが、晶子が言ったように、場合に応じてコミュニケーションを取るようにしておけば、気持ちのズレがあっても話し合いで妥協点を見出すことも
出来るだろうし、何を買うかとかそういう問題でも、相手にお任せじゃなくて双方の合意の上で進めることが出来る。
 分からないことは虚空を掴もうとするようなことになるかもしれない反面、それが出来る可能性を育んでいるのもまた事実。
現実的可能性がないから駄目だ、と切り捨てていたら何も出来なくなってしまう。

「・・・一先ず、明日の個人面談では、晶子が焦点を絞ってくれた3つの選択肢を出してみることにするよ。明日で絶対決めておかなきゃならないってことは
ないんだから、将来を見据える一つの機会っていう位置付けで時間が許す限り話をして来る。」
「そうしてください。経緯は教えてくださいね?」
「それは勿論。・・・晶子の将来にも関わることだし・・・。
「え?何て言いました?」

 無意識のうちに声量を絞ってしまった後半部分をしっかり聞き取ったんだろう。晶子が耳に手を翳して尋ねてくる。
その顔には聞いてましたけど聞こえるようにはっきり言ってください、って書いてある。
何を遠慮することがあるんだ?
こんなに俺との二人三脚を一緒に、真剣に考えてくれているパートナーが居るんだから、言うべき時は言わないといけないよな。

「・・・晶子の将来にも関わることだから、経緯は話すよ。」
「はい。」

 晶子は嬉しそうな笑顔を見せる。俺もそれにつられて表情が緩むのを感じる。
俺だって晶子との関係を大学時代の思い出にするつもりは毛頭ない。晶子を抱えて一人彷徨うんじゃない。
晶子と一緒に将来を作って行くんだ。そのために「パートナー」っていう単語と関係があるんだから・・・。

このホームページの著作権一切は作者、若しくは本ページの管理人に帰属します。
Copyright (C) Author,or Administrator of this page,all rights reserved.
ご意見、ご感想はこちらまでお寄せください。
Please mail to msstudio@sun-inet.or.jp.
若しくは感想用掲示板STARDANCEへお願いします。
or write in BBS STARDANCE.
Chapter 129へ戻る
-Back to Chapter 129-
Chapter 131へ進む
-Go to Chapter 131-
第3創作グループへ戻る
-Back to Novels Group 3-
PAC Entrance Hallへ戻る
-Back to PAC Entrance Hall-