雨上がりの午後

Chapter 75 再び激しく睦み合い・・・

written by Moonstone


 俺と晶子は往路とは違って二人並んで手を繋いで宿へ帰る。
こうしてすっきりした気分で晶子と一緒に帰ってこられるとは思わなかった。
怒髪天を突いた晶子の出迎えを受けることかと思ってたからな・・・。まあ、あの時の状況からはそうとしか思えなかったんだが。

「「ただいまー。」」
「あら、お帰り。・・・どうやら上手くいったみたいね。」
「ええ。何とか。それにしてもよく分かりますね。何も言ってないのに。」
「そのすっきりした顔を見れば分かるわよ。」

 浴衣姿で茶を飲んでいた潤子さんが笑みを浮かべて言う。自分では分からないが、そういう顔をしてるんだろうか?
智一は前にお前は不器用で感情が直ぐ顔に出るって言ったが、やっぱりそうなんだろうか?
 潤子さんと向かい合って茶を飲んでいたマスターが俺と晶子の方を向く。そして成る程、といった表情で小さく何度か頷く。
マスターにも分かるくらい俺の今の感情が顔に出てるんだろうか?これじゃ絶対隠し事は出来ないな。

「井上さん、よく我慢できたな。てっきり祐司君を引っ張って直ぐに戻ってくるものかと思ってたんだが。」
「あの時はそんな剣幕でしたからね。」
「まったくよ。今直ぐにでも引き戻してやるって感じだったもの。」
「潤子さんが私の腕を掴んでくれなかったら、そのまま飛び出していったでしょうね、きっと。」

 晶子は苦笑いしながら答える。俺が知らないところで余程凄いことが起こってたみたいだな・・・。
まあ、前の彼女と二人で話し合うなんてそれこそ何がどう転ぶか分からないだろうし、俺と晶子の立場が逆だったら、俺は晶子を何としてでも
止めるか引き戻すかしててもおかしくない。否、多分そうしてただろう。俺は独占欲が強いからな。

「二人共お風呂に入ってきたら?時間も時間だし。」
「そう・・・ですね。」

 俺は何気なしに腕時計を見て答える。・・・よく見ると、晶子の右腕も上がっている。
あ、まだ手を繋いだままだったんだっけ。すっかり忘れてた。それだけ違和感がないということの裏返しか。

「念のため断っておくけど、風呂は男女別だからな。そのまま手を繋いで一緒に入らないように。一応此処は他の人も居るから。」
「大丈夫ですよ、マスター。祐司さん以外に肌を見せるようなことはしませんから。」
「あらあら、随分ご機嫌じゃない、晶子ちゃん。出て行くときとは正反対ね。」
「あの時のことはなかったことにしてくださいよ。」

 晶子がこれまた苦笑いして答える。一体俺が居なくなった後、この部屋で一体何が起こっていたんだろう?
興味はあるが、聞くのが怖い。多分、相当な修羅場だったんだろう。
絶対連れ戻さんとする晶子を潤子さんが止めてくれなかったら、俺と晶子の間でもめごとが起こって、最悪の場合口論に発展していたかもしれない。
潤子さん、ありがとうございます。
 俺と晶子はここでようやく手を離して風呂へ行く仕度をする。
ここで夜を迎えるのも今日が最後か。
今日は何かと慌しかったが、汗と垢を落として何もかもすっきりしよう。
もう過去は過去になったんだ。何も思い残すことはない。

「祐司さん、準備出来ました?」
「ああ。行こうか。」
「ええ。」

 俺と晶子はそれぞれ荷物を相手と逆の手に持って、互いに引き寄せられるように手を取り合って部屋を出る。
夏のひと時の最後の夜。この先何が待っているんだろう?
・・・考えない方が良いな。妙な気分になってくるから。

 烏の行水を地で行く俺はさっさと風呂から上がって入り口のところで晶子を待つことにする。
俺くらいの長さでも髪を洗うのは結構な手間だった。髪が長い晶子は尚更時間がかかるだろう。
実際、月曜日に晶子の家に泊まって風呂に入るのは必ず俺が先だし。まあ、一応客だからということもあるんだろうが。
 待つこと10分少々。浴衣姿に髪をポニーテールにした晶子が姿を現す。
今日の潤子さん、確かポニーテールにしてなかった筈だけど・・・。何でまたポニーテールにしたんだろう?

「お待たせしました。」
「いや・・・。それよりさ、何で今日もポニーテールにしてるんだ?」
「え?・・・似合いませんか?」

 晶子が少し不安そうな目で俺を見る。
この目には弱い。何も悪いことをしてなくても、もの凄い罪悪感を感じさせる。
それはそうと・・・今日のポニーテールは俺の目を引くためだったのか。俺は首を横に振って言う。

「よく似合ってるよ。浴衣姿と合わせて夏の情緒たっぷり。」
「良かった・・・。」

 ぱあっと晶子の顔が晴れ上がって、俺の肩に凭れかかってくる。
俺は反射的に肩を抱く。こうしてるだけでもドキドキする。
手は繋いだことはあっても−もう珍しいことじゃない−肩を抱くのは月曜の夜みたいに二人きりの時だけだし、昨日の夜のこともあって尚更ドキドキする。

「へ、部屋に戻ろうか。」
「はい。」

 晶子は俺の肩から頭を上げるが、それでもぴったり寄り添ったままだ。
ま、まあ、階段を上る時は幅が狭いから自然に離れることになるだろうけど・・・ちょっと惜しいような気もする。完全に矛盾してるな、俺の心。
 廊下を歩いて階段に差し掛かったところで晶子は無言で俺の後ろに回る。
どうして欲しいか承知している俺は階段を数歩上り、後ろに向かって手を差し出す。晶子は嬉しそうな微笑みを浮かべて俺の手を取る。
 女って、こういうことをして欲しいものなのか?
宮城もデートの時、段差があるところで、それもどう考えても躓きそうもない場所でそうして欲しそうな仕草をして、俺が手を差し出すと
嬉しそうに手を取ったからな。これも一種のエスコートなんだろうか?

 部屋に戻ると、トランプを手にしたマスターと潤子さんが待っていた。
昨日の雪辱を果たさんと燃える−そりゃ無理もない。大貧民で終わったから−マスターは問答無用とばかりに俺と晶子を勝負の場に引っ張りこんだ。
 この夜も風呂に入ったのが無意味に思える程汗を流す激戦になって、最終的にはどういうわけか俺が大富豪で、潤子さんが富豪、
晶子が貧民でマスターは雪辱を果たせず大貧民となった。
落胆しているマスターがちょっと可哀相に思った。
俺自身高校時代のバンド仲間との泊り込み合宿で殆ど大貧民という辛酸を味わったから気持ちは分かるつもりだ。
 そして襖で部屋を仕切って電灯を消して現在に至る。
俺と晶子は隣り合った布団に横になっている。
襖の向こうから物音は聞こえてこない。流石に二晩連続、というわけにはいかないか。
寄せては返す波の音が微かに聞こえて来る。本当に静かな夜だ。俺は今日の出来事を反芻(はんすう)する。

 マスターと潤子さんの過去の一面と、俺と晶子に対する気持ちを盗み聞きして、晶子と海に繰り出してプライベートビーチ気分を満喫した後、
浜辺で休んでいるところで宮城とその友人達と出くわして気分が悪くなった俺は晶子を連れて宿に戻った。
 昼食後、全員揃って海に出て俺と晶子は沖の方へ泳ぎに行って二人きりの水中遊びを楽しんで−少々大変な目に遭ったが−待ち合わせ場所に戻ったら
宮城とその友人達が待ち構えていて「宮城に区切りをつけさせるための猶予」という時間と場所を指定され、夕食後寛(くつろ)ぎつつ
内心では散々迷っていた時に潤子さんが進言してくれて、俺は自分自身の中でもけじめをつけるために約束の場所へ向かった。
 其処には宮城が待っていて、過去を振り返りつつ区切りをつける方向へ話を持っていったら宮城が抱きついてきた。
少しの間大混乱したものの、気持ちがはっきりしている俺は宮城を引き離し、左手薬指のペアリングの片割れを見せながら自分の気持ちを正直に告げた。
宮城はそれで納得したようで俺に忠告した後さっぱりしたような笑顔で立ち去った。
それを見届けて帰ろうとしたところで灯台の陰に隠れていた晶子が姿を現してぶん殴られるかと思って覚悟を決めた俺に、
ついて来て話を聞いていたことや潤子さんに進言されたことなんかを話して、俺は今の幸せを実感しつつ晶子と一緒に宿に戻った。

 ・・・こんなところか。昨日は夜のことが大部分を占めているが、今日は本当に色々な出来事があった。
これもまた、思い出のアルバムの一ページになるだろう。
気分を害したときもあったが、今振り返ってみるとほろ苦い記憶として蘇ってくる。
何にせよ、宮城ときっちり区切りをつけられて良かった・・・。
 泳いだり歩いたりした疲れが眠気となって全身を包み始める。瞼が重くなってくる。
このまま身を任せていれば何の苦もなく眠りに落ちることが出来るだろう。意識がだんだん遠のいていく・・・。

「祐司さん、起きてますか?」

 眠りに落ちる直前で晶子の声が引き止める。俺は顔だけ晶子の方に向ける。
晶子はうつ伏せで両肘で上体を起こした態勢で俺の方を向いている。その髪はポニーテールのままだ。
あのままだと首を横に向けてないと寝られなんじゃないか?何で解かないんだろう?

「ああ、何とか・・・。」
「・・・そっち、行って良いですか?」

 晶子が話を持ちかけてくる。昨日は許可なく潜り込んで来たが、今日は許可を取るつもりらしい。
ま、一緒に寝るのは週1回してることだし、良いか。

「・・・良いよ。」
「それじゃ・・・。」

 晶子は自分の布団から出て俺の掛け布団を少し捲って中に入って来る。そして何時もどおり俺の肩口を枕にして擦り寄ってくる。
俺は晶子の足が俺の足に絡みついてくるのを感じながら晶子に話し掛ける。

「晶子・・・。一つ、聞いて良いか?」
「何ですか?」
「どうしてポニーテールを解かないんだ?寝辛くないのか?」

 俺が尋ねると、晶子は少しの沈黙の後顔を上げる。その表情が妙に艶っぽく見える。
何か意味がある。俺はそう直感する。

「昔のヨーロッパの女性は必ず髪を上げていたんです。そしてそれを男の人に解かれることを、愛している相手にしか許さなかったんです。
もし好きでもない人に髪を解かれたら、降伏するしか手段がなかったんですよ。」
「・・・どういうことだ?」
「・・・分かりませんか?」

 ・・・分かっている。晶子が何を望んでいるかは。
だが、昨日はまだしも、今日は際限が付かないかもしれない。
晶子の望みが昨日より明らかに強く、そして強固なものだと分かっているから・・・。
 だが、本当にこのまま突き進んで良いのか?
俺と晶子は付き合い始めてからまだ1年も経ってない。
宮城との時でさえ、2年以上の時を積み重ねてようやく一つになったんだ。
そして空間的な距離が出来て会うのが週に1回のペースになってからは、宮城がそれを求めてくるかどうかを絶えず気にしていたように思う。
そして結局は心の距離まで出来てしまって、気持ちがすれ違った状態で最悪の結末を迎える羽目になっちまった。
もうあんな思いは沢山だ。俺は今の幸せを手放したくない。
手放してしまったら最後、もう俺を拾ってくれるような奇特な女は−晶子には失礼だが−現れないだろう。
それに手放してしまうのが大学の間だったら同じバイトをすることも出来なくなるだろう。そんなのはまっぴらだ。
 ・・・でも、晶子とより深く結び付きたいという思いがあるのは事実だ。
単なる性的欲求からじゃなくて、宮城と始めて一つになったあの夜と同じように、愛しい相手の全てが欲しい、全てを知りたいという気持ちから来るものだ。
今は相手からそれを求めている。
互いの気持ちのベクトルが向かい合っているなら、期間なんてどうでも良いんじゃないか?
 俺は何も言えずに晶子を見詰める。晶子は何かを訴えるような目で俺を見詰めている。
見詰め合ったまま時が静かに流れていく。
俺が晶子のリボンの端を引っ張ったらことは始まるだろう。
だが、これをきっかけに月曜日のあの安らぎの時間がただ身体を求めるだけの時間になりそうで・・・怖い。俺は・・・どうしたら良いんだろう?

「私は祐司さんが欲しい・・・。」

 晶子がそのままの姿勢で切なげに呟く。それを契機に俺の胸が高鳴り始める。
俺の胸に手を置いている晶子にも伝わっているだろう。自分で分かるくらい激しく脈動してるんだから。

「祐司さんの心臓の音が聞こえる・・・。」
「・・・分かるのか?」
「分かりますよ。はっきり・・・。早い周期で脈打ってるのが・・・。」

 胸の脈動に合わせて気持ちが激しく揺れ動く。晶子のリボンに手をかけようとする方向とそれを食い止めようとする方向へ・・・。
どうすりゃ良いんだ?!このまま晶子を求める気持ちに身を委ねるべきか、自制心をフル稼働させるべきか・・・。
どっちがこれからの俺と晶子の関係に良好に作用するんだ?!
分からない。全然分からない。
 その時、俺の右手がそっと掴まれて右から左へと手繰り寄せられていくのを感じる。
そして柔らかい感触と同時にとくん、とくんと早い調子の脈動が伝わってくる。・・・晶子の胸か?!

「私の心臓が脈打ってるの、分かります?」
「・・・ああ。よく分かる。」
「私の気持ちは・・・分かってくれましたか?」
「・・・分かったつもり。」

 そうとしか言いようがない。俺は・・・俺は・・・。
頭の中で何かが弾けるような感じがした。
それを合図に、晶子の胸に触れていた俺の右腕がゆっくりと晶子の髪を束ねるリボンに伸びる。
自分でも手が震えるのを感じながらそっとリボンの端を摘む。
そして・・・一気に引っ張る。
 晶子の髪がパサリと音を立てて広がる。次の瞬間、俺と晶子は強く抱き合って唇を重ねる。
そして同時に口を開いて舌を絡ませて吸う。
晶子が俺の上に乗りかかってくる。
弾力に富んだ感触を全身で感じつつ、俺は晶子と態勢を入れ替える。晶子は何の抵抗もなく自然に俺の下になる。
 俺の背中に回っていた晶子の手が俺のパジャマの上着にかかり、上へとずらし始める。
俺は身体を少し浮かして脱がしやすいようにする。晶子の手の動きに従って腕を伸ばし、パジャマの上着を脱がされる。
 俺は再び身体を晶子の上に乗せて浴衣を脱がしにかかる。
浴衣はその気になれば簡単に脱がせる。腰に手を回して帯を解いて布が重なっている部分を左右に広げれば・・・。
晶子は俺が身体をはだけさせたことを感じてか、両腕をもぞもぞと動かして自ら浴衣を脱ぐ。
俺が改めて身体を重ねると、晶子の裸の胸が押し付けられるのをはっきり感じる。
これで上半身は二人共完全に裸になった。次は・・・下か。いや、その前に・・・。

 俺は身体を下にずらして、今まで手しか触れていない場所へ向かう。
もともと暗い上に掛け布団に覆われているからはっきり見えないが、身体に感じる滑らかな凹凸でその場所は分かる。・・・ここだ。
 俺は緩やかな稜線を持つ弾力豊かな膨らみの片方に手を伸ばし、もう片方の膨らみの頂上を口に含む。
同時に晶子の身体がびくんと大きく揺れる。そして膨らみの頂上を口に含む俺の頭が力強く抱き締められる。
俺がそれに舌を這わせると、晶子は身を何度も捩(よじ)り、俺の頭をより一層しっかり抱き締める。興奮で神経が過敏になっているんだろう。
 俺は口と頭の場所を入れ替えて同じことをする。
手には搗きたての餅のような柔らかさと弾力を感じ、口と舌にはプルプル感というか、そういう独特の感触を感じる。
幾度となく身を捩り、俺の頭をしっかりと抱き締める晶子からは荒い呼吸音が速いテンポで聞こえて来る。・・・隣に聞こえてないかな・・・。
 胸の膨らみを存分に堪能した後、俺はさらに身体を下にずらし、こんな場所に内蔵とかが入っているのかと思うくらいくびれた所まで来ると、
その中央にある小さな窪みに口をつけ、舌を這わせる。
俺の頭を抱く晶子の腕は俺をその場所に押し付ける感じになり、腹部の柔らかさが頬に伝わってくる。
 そこも十分堪能した俺はそこから口を離し、身体を上にずらして晶子を見下ろす位置に戻る。
晶子は半開きになった口から荒い呼吸音を発しながら俺を見詰めている。
俺の頭に両腕を回したままの晶子の表情からは、拒否や嫌悪の念は感じられない。
・・・このままいく・・・か?
俺は口を開く。

「良いのか・・・?」

 俺の問いに対する晶子の回答は小さく頷くことだった。
ならばもう・・・迷うことはない。大きな一線を越える。
俺は気持ちを固め、晶子の首筋に唇を這わせながら両手を下へ持っていき、自分のパジャマのズボンと下着に手をかけて脱ぐ。
踝(くるぶし)までずり下ろしたら、あとは足をもぞもぞと動かして完全に脱いで、布団から放り出す。
俺の準備は完了だ。あとは・・・晶子だ。
 俺は手を探って晶子の下着に手をかけて下に動かしていく。
荒い呼吸を続ける晶子は脱がしやすいようにする為か、腰を浮かせる。
俺は晶子に長時間負担をかけないように素早く下着をずり落ろす。
手が伸びる限界までずり下ろしたところで、晶子が足をもぞもぞと動かして自ら脱いでいく。ぱさっと小さな音がする。
・・・これで俺と晶子は完全に裸になった。
 俺は最終確認の意味で晶子を強く抱き締める。晶子はそれに応えるように俺の頭を抱き締める。
晶子の身体の弾力と柔らかさが全身に伝わってくる。そしてそれとは異質の感触も・・・。
晶子と裸で抱き合っていることを改めて実感する。それだけで快楽の極点に達しそうだ。
 晶子の背中を擦るように手を動かすと、磨き上げた石のような滑らかさと、温かくて弾力に富んだ感触が伝わってくる。
そして晶子が荒くてゆっくりしたテンポの吐息を漏らす。俺の頭を抱き締める力がより一層強まる。
 気持ち良い。本当に気持ち良い。こうして裸で抱き合っているだけでも充分気持ち良い。
それに愛しい。晶子が愛しくてたまらない。これから・・・これから晶子と・・・一つになるんだ・・・。
 頭がふわふわしてくる。全身に伝わる感触が鈍ってくる。
何だか宙に浮いているような、ふかふかのベッドに横になっているような、そんな感じだ。
う・・・。頭がぼうっとしてきた。急速に意識が遠のいていく。
これから・・・これからだっていうのに・・・。
それでもこの気持ち良さには耐えられない・・・。

Fade out...


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