Moonlight PAC edition 第23号 2003.1.14発行
編集、発行:Moonlight PAC版編集委員会
Side Story Group 1連載の「魂の降る里」が人気投票13位にランクイン
本紙発行時点で第9部に突入。大長編化の可能性大
[20位以内にランクイン出来て光栄です(綾波レイさん:談)]
安藤祐司:現在の芸術創造センターにおける集客の中核的存在である、Side Story Group 1の連載「魂の降る里」が、EVA小説ファンクション・ファイブにおける「第四回 エヴァ小説2002年度おすすめ作品投票結果」(2002年12月17日〜2003年1月1日実施)で45票を獲得し、第13位にランクインしました。エントリー作品の数を考えると、かなり上位に位置すると言えます。
 多数の秀作が存在するエヴァSSにおいて、社会問題や凄惨な虐待シーンなどを織り込んだ「異端作」(Moonstone氏)が、芸術創造センターで何らの集票勧誘活動が行われなかったにも関わらずこれほどの票を獲得し、20位以内にランクインしたことに、Side Story Group 1の担当者各氏、特に「魂の降る里」担当の綾波レイさんが喜びの声を上げています。以下に綾波レイさんとMoonstone氏の談話を紹介します。

綾波レイ:私をはじめとする中学生が社会の理不尽な嵐に晒され、時には同士討ちともいえる熾烈な葛藤を展開するという、エヴァSSの中でも異色の本作品が、少なくない方々に評価していただき、20位以内にランクイン出来て光栄です。投票してくださった皆さんと、おすすめのコメントを寄せてくださったこめどころさんに深く感謝します。
私達の物語はまだ終わってはいません。マスコミや市民団体の動向、鈴原君の足の接合手術とリハビリ、惣流さんの心の治療など、先行き不透明な問題を抱えています。私達がこれからどう生きていくのか。社会がどう動いていくのか・・・。凄惨な虐待シーンや実在団体の登場といった「木」に囚われることなく、「魂の降る里」という「森」を見て欲しいです。
これからも「魂の降る里」を宜しくお願いします。

Moonstone:連載開始から4周年を迎えようとしています。執筆開始当初はこれほど規模の大きな、そして根深い問題を孕(はら)んだ作品に発展するとは思いませんでした。書いていくうちに、これも書きたい、あれも書かなければ、と思いつくことが多々あり、それを追って行ったらこんな長編作品に、しかも時間経過の遅い作品になってしまった、というのが正直なところです。
本作品をご覧になっての賛否両論はあると思います。むしろあって然るべきものだと思っています。アスカがシンジを凄絶に虐待するシーンに目を背けてしまったり、「ここまでやるか」的なマスコミの取材攻勢や市民団体の攻撃に目を疑ったりされた方は多いと思います。しかし、それら言わば部分部分を以ってして作品の是非を決定されるのではなく、物語の一過程として捉えていただきたいと思います。そして本作品が現実社会の実態に目を向けるきっかけになったなら、作者にとって幸いです。
何時終わるとも知れない作品ですが、今後ともご愛読ください。
年始のご挨拶を申し上げます
5年目を迎える芸術創造センターを宜しくお願いします
[年度末までの40万HIT達成なるか?]
井上晶子:正月から早1週間以上が経過して遅きに失しますが、芸術創造センターへご来場の皆様、そして本紙読者の皆様に新年のご挨拶を申し上げます。
既報のとおり、芸術創造センター運営委員会は2002年度末までに40万HITを目指すという、初めての具体的な数値目標を掲げました。本紙発行時点で37万HITを越えていますから、あと一息、といったところです。
勿論、現状に甘んじていて良いわけはありません。各グループがそれぞれ旺盛に作品制作を行い、公開していくことが不可欠であることは言うまでもありません。現に文芸部門は作品制作の密度を高めており、圧倒的な集客力を誇るSide Story Group 1を先頭に作品公開が頻繁に行われると思います。
40万HITという数値目標は、あくまで通過点の一つです。芸術創造センターが所謂「大手ページ」と呼ばれるようになるには、集客数の向上、ご意見ご感想の増加、そして各グループの充実が必要です。現在、これら諸問題を解決するために運営委員会で検討が行われています。
最後に、皆様のご多幸をお祈りすると共に、芸術創造センターを引き続きご愛顧いただきますよう、宜しくお願いいたします。
イラク攻撃反対並びにアメリカの先制攻撃戦略批判決議を採択
国際ルールに則った問題解決を呼びかけ
[イラク問題は「対岸の火事」にあらず]
安藤祐司:PAC運営委員会と中央運営委員会の臨時の合同委員会において決議No.2「イラク攻撃反対並びにアメリカの先制攻撃戦略批判決議」が全会一致で採択されました。決議全文は先に公開されましたが改めて以下に示します。マスコミが喧伝する戦争不可避論、戦争反対の動き黙殺に踊らされず、国際ルールに則った問題解決の声を今こそ高めるべきです。

「イラク攻撃反対並びにアメリカの先制攻撃戦略批判決議」

現在、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)並びに国際原子力機関(IAEA)によるイラクの大量破壊兵器査察が行われているが、これに並行してアメリカなどが中東地域に軍事力を集結させ、戦争準備を構築している。イラクに対して軍事力を行使することは、軍事力行使を自衛のための反撃のみと定めた国連憲章第51条に違反するばかりか、イラクに履行義務違反があった場合の次の措置は国連安全保障理事会(安保理)のみが定めるとした、アメリカ自身も賛成した安保理決議1441に違反する、国際ルールを踏みにじる暴挙に他ならない。

アメリカは同時多発テロ以降、イラク、イラン、北朝鮮を「悪の枢軸」と決め付け、アメリカの安全や利益を守るためには先制攻撃も辞さないとする方針を公言している。先制攻撃そのものが前述の国連憲章に違反するのは言うまでもなく、自分が「悪」と決めた国家に武力行使することは、二度の世界大戦を通じて人類が得た教訓の上に模索されてきた国家間の平等、対等な関係構築を根本から突き崩し、歴史を逆戻りさせる愚策である。

自分は世界を何度も滅亡させるだけの大量破壊兵器である核兵器を大量に所持する一方で、他国が軍事力増強の気配を漂わせるだけで軍事力で抑え込もうという、アメリカの手前勝手な一国覇権主義を決して容認してはならない。Moonstone Studio並びに芸術創造センターは、イラク攻撃とアメリカの一国覇権主義を厳しく批判し、軍事力の即時撤退を強く求めるものである。

上、決議する。
芸術創造センター運営委員会
Moonstone Studio中央運営委員会
Moonstone Studio/芸術創造センター主幹 Moonstone
相互リンク募集中です!

 担当は私、井上晶子です。
PACでは相互リンクを歓迎します。申し出にはシャットダウンややむを得ない事情の場合を除いて、基本的に遅くとも2、3日後には対応致します。申し出や問い合わせは以下の宛先までお願いします。

msstudio@sun-inet.or.jp
念のために申し上げておきますと、リンクやブックマークは必ずトップページ(http://www.msstudio.org/pac/)にしてくださいますようお願いいたします。ただし、Novels Group 4の作品制作に参加された方で(参加回数は問いません)ご自身のWebページをお持ちの方は、例外としてNovels Group 4への直リンクを許諾しています。
Side Story Group1が2200000人を突破
グループ別御来場者数の考察
 担当は俺、安藤祐司です。
 前号発行から約3週間が経過しましたが、芸術創造センターのご来場者数は1月13日現在で芸術創造センターは370000人超、Side Story Group 1は220000人を突破しました。Side Story Group 1が主力作品の「魂の降る里」の他、新作を投入したこともあってか、御来場者数は堅調な伸びを示しています。
 しかし、芸術創造センター運営委員会が掲げた「年度末までに40万HIT」達成は決して楽観視出来ない状況です。現在、芸術創造センター運営委員会とSide Story Group 1総合担当の惣流アスカさん、「魂の降る里」担当の綾波レイさん、そして作者のMoonstone氏との間で、断続的に「魂の降る里」の連続公開へ向けた協議が行われています。「魂の降る里」の集客力は誰もが認めるところであり、良い方向での結論が出ることを期待したいところです。
 作品掲載量が多いNovels Group 3とSide Story Group 1のインデックス改造の件ですが、Novels Group 3については掲載作品が「雨上がりの午後」単独であり、表示がほぼテキストで占められていることから、当面改造の必要性はないのではないか、という意見が主流となっています。
 問題はインデックスだけで30kB以上の容量があるSide Story Group 1です。主力作品の「魂の降る里」が大長編化する可能性が濃厚なことも踏まえると、インデックスで一般作品の容量と同等以上の容量があるのは好ましくないという見解でほぼ固まりつつあります。しかし、Novels Group 4のようにインデックスを分離する案に対しては、少数作品の担当者から「(自身担当の作品の)閲覧の機会を減らすことに繋がる」という反対意見が続出しており、調整は難航しています。
 また、トップページのレイアウト変更に関しては、とりあえず現状維持という意見が芸術創造センター運営委員会でも主流を占めています。しかし、表示バランスが悪いのは否定出来ないため、Webチームがレイアウト変更を検討しています。背景写真を邪魔しないこととレイアウトのバランスを両立するのは困難が予想されますが、良い案が出ることを期待したいところです。
ちょっとお喋り
〜ある喫茶店にて〜

このコーナーの担当はドルフィンリ−ナです。

ドルフィン:予想どおりというか、年始を最新号で飾ることは出来なかったな。まあ、グループの作品制作量も予定より大幅に少なかったというくらいだから、こっちにまで手が回らなかったんだろう。
リーナ:それは去年も同じだし、文句言っても始まらないわ。それよりドルフィン、前回の続き、続き。
ドルフィン:そうだな。前号ではマスコミが情報垂れ流しや反対意見の黙殺を行うという、ジャーナリズム精神を逸脱して堕落している原因として、読解力がないことによる理解不足を上げた。もう一つはやはり、マスコミそのものが背負う重大な弱点がある。
リーナ:マスコミそのものが背負う重大な弱点?
ドルフィン:そうだ。テレビでは天気予報でも必ずスポンサーがつくのは分かるだろう。ラジオでも新聞でも、広告やスポンサーが必ず存在するのは少し観察すれば容易に分かることだ。
リーナ:うん。確かにマスコミにはスポンサーがつきものよね。でもそれが何でマスコミの重大な弱点なの?
ドルフィン:スポンサーが必ず付くということは、裏を返せば自前で動けないということだ。
リーナ:あ、そうか!つまり、スポンサーが付かないとドラマはおろか、ニュースや天気予報すら発信出来ないってことよね?
ドルフィン:そういうことだ。スポンサーが付くにはスポンサーとなる企業などが番組の主旨や企画に賛同しなければならない。ということは、スポンサーの意向に反したり、スポンサーの問題点を批判したり出来ないということだ。これが決定的なマスコミの弱点だ。
リーナ:それで企業の首切りや法律違反を取り上げたり出来ないのね。まったく情けないわねぇ。それじゃスポンサーに乗っ取られてるのと同じじゃないの。誰のための情報発信源なのか、分かりゃしない。
ドルフィン:そしてもう一つ。マスコミには数々のタブーがあるということが問題だ。公明党=創価学会タブー、部落解放同盟タブー、右翼タブー・・・。マスコミはこれらの団体の蛮行や問題点を取り上げるどころか黙殺する有様だ。街宣車で囲まれたりするのが怖いから触れない、という腰抜け姿勢だ。
リーナ:確かにこの手の問題は「しんぶん赤旗」が書いてから後追い報道するか、それでも黙殺するかどちらかよね。確かに腰抜けだわ。こんなことだから「大本営発表」しか出来ないのよ。
ドルフィン:そう。その「大本営発表」しか出来ないのもマスコミの弱点だ。情報源がなくなるのが怖いから、もっと言えば、自分達の足と手と目で情報を得ようとしないからこんなことになるんだ。
リーナ:自前で動けない上に制限があっても自分で動こうとしないなんて、腰抜けどころの話じゃないわね、まったく・・・。こんなことでやっていけるんだから、マスコミ稼業もお気楽極楽よね。
編集後記
安藤祐司:当ページの作品が一定の評価を得られたのは喜ばしいことです。今度はより上を狙えるように、作品の質と量を高めていって欲しいところです。
井上晶子:新年のご挨拶が遅くなりましたが、皆さんはどのような年末年始を過ごしましたか?本紙も頑張って編集、発行していきますので宜しくお願いしますね。
ドルフィン:マスコミの弱点を色々上げた。こんな状況でまともな報道が出来る筈がない。マスコミはジャーナリストの集団ではないという認識が必要だな。
リーナ:マスコミの弱点がはっきりしたら、余計にマスコミが情けなく見えてきたわ。こんなマスコミなんてとっとと見限って、自分で情報収集するのが吉ね。

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